光市母子殺害事件

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光市母子殺害事件 で弁護士が注目を浴びている。21人弁護士達は司法試験を合格し弁護士となっている。 問題のある人間の弁護する弁護士は個人の権利を守るため必要であろう。 無償(ボランティア)の弁護士が21人も集まり、正常な精神状態で、 2007年05月25日(金) 安田弁護士率いる21人は法律以前に人間としての感性を学べ。 (あんた何様?日記) で書かれているような主張を考えたのだろうか。 そうであれば、弁護士も弁護士と言う事実は変わらないが、人間的に信用できるのか、 まともな思考能力があるのか、人間的に良い人なのか等については当てはまらないと思う。 テレビでよく描かれている正義の味方や常識のある弁護士(人間)は、どれほどの割合なのか 知らないが、そうでない弁護士も存在することだけは言い切れる。

事実を捻じ曲げ、法の最大限に利用し、依頼者や自己のために裁判に勝とうとする姿勢。 おかしい!!学生の時に、法律を教えている教授に「法は完璧でないし、個々の個人を救済する ことが出来るものでない。悪法も現在の社会に対応していない法も方だ。法を無視できない。」 と言われた。アメリカ人の友達は、弁護士のニックネームは「ろくでなし」、「馬鹿たれ」と 言っていた。なぜかと聞くと、法に精通していて、人間性やモラルとは関係無しに法を最大限に 利用するので、弁護士相手に勝てない。だから、『ろくでなし』、『馬鹿たれ』と言うことしか できない。」と言うのだ。まさに、 光市母子殺害事件 に関して被害者の家族からすると当てはまる言葉であろう。

この13年間に経験したことは本人にしかわからない。テレビで見た限りではすごくがんばったと思う。米テキサス州で死刑囚の男と面会は 木村氏に何かを感じさせたかもしれない。しかしアメリカの南部社会と日本社会は比べることが出来ない。自分なりの方向性を見つけ、 それに向かうことについてはアメリカ人の考え方は参考になると思う。誰が何と言おうが、自分なりに考えて決断する。これが アメリカのスタイルだと思う。ニューヨークで殺人を犯しても死刑にはならない。州法が違うからだ。アメリカ南部は死刑制度が 残っている州が多い。これは人々の考え方の違いだ。

13年後の審判(上) 自責の念「うれしさない」  (1/3ページ) (2/3ページ) (3/3ページ) 02/20/12 (産経新聞)

2人の遺影を胸に

 張り詰めた空気が支配する最高裁第1小法廷。傍聴席の最前列には、風呂敷に包んだ妻、弥生と長女、夕夏(ゆうか)の遺影を手にした本村洋の姿があった。2人が落ち着くような気がして、自分の胸に向けて抱えた。

 「上告を棄却する」。午後3時2分、事実上の死刑を言い渡す裁判長の声とともに、本村の脳裏には老子の言葉が浮かんでいた。

 《天網(てんもう)恢恢(かいかい)、疎(そ)にして漏らさず》。事件を担当した刑事は、ことあるごとにこの言葉を引用し、励ましてくれた。「君の望む判決が出なかったとしても天はきちんと見ている。必ず罰を与える」。あの言葉は本当だったんだ。長い裁判を終えた本村は深々と頭を下げた。「よく頑張ったな」。父に背中をたたかれた。

 あの日から約13年がたった。弥生はいつまでも23歳、夕夏も赤ん坊のままだが、本村は35歳になった。

 過酷な現実、理不尽な結果に打ちのめされながらも事件を語り続けてきた。判決後の会見で本村は「私は強い人間でも、聖人君子でもない」と振り返った。落ち込んだときは、事件現場に足を運ぶ。「自責の念が和らぐことはおそらくない」とも本村は言う。「2人を守ることができなかった」からだ。

 待ち望んだ判決にも「満足だが、うれしいという感情はない」。被告には罪と向き合い堂々と「そのとき」を迎えてほしいと言った。

 3年前、自分を支えてくれた女性と家庭を持った。「事件をひきずって生きるのではなく、前を向いて生きたい」。北九州市に眠る2人には21日、判決を報告する。弥生の結婚指輪で作ったネックレスは死ぬまで外すつもりはない。

死を無駄にしない

 あの日はいつもと変わらない夜のはずだった。平成11年4月14日。仕事を終えて自宅に帰ると、玄関の鍵が開いていた。「弥生、弥生!」。名前を叫んでも返事がなかった。

 押し入れの座布団の中に、冷たくなった妻がいた。夕夏は見つからず、後に警察から遺体が天袋の中で見つかったと聞いた。4日後、逮捕されたのは18歳の近くに住む少年だった。

 10代から難病で入退院を繰り返した本村にとって、命は、はかなく尊いものだった。娘が生まれた日のことは忘れられない。「パパと私の子供だよ」。弥生から手渡されたわが子には、日本海に沈む夕日のように人を温かく包む女性になってほしい。夕夏と名付けた。

 わずか1年7カ月の結婚生活は唐突に終わった。変わり果てた妻を抱きしめることさえできなかった自分を責め続けた。「2人の死を無駄にしたくない」。長くつらい闘いの始まりだった。

 最高裁での差し戻しを経て、5回の公判という異例の経過をたどった公判。妻子を奪われた本村洋は一貫して極刑を訴え続けたが、この間、ひたすらに走り続けてきたわけではない。被告を死刑とした20日の上告審判決後、本村は会見で率直な胸のうちを吐露した。

 「社会でやり直すチャンスを与えることが社会正義なのか。命をもって罪の償いをさせることが社会正義なのか。どちらが正しいのか、とても悩んだ」

 無期懲役とした平成12年の1審判決後、本村は涙で言葉を詰まらせながら「司法への絶望」とともに苛烈な怒りを吐き出した。「被告を早く社会に出してほしい。私がこの手で殺す」

 しかし、一つの出会いが本村を変える。

 本村は1審後、米テキサス州で死刑囚の男と面会した。「私も家族を奪われた者です」。本村の言葉に死刑囚は涙を流し、「死刑判決を受けて初めて、自分がやったことの重大さを思い知った」と話した。表情は穏やかだったという。4カ月後、死刑が執行された。

 「人の命を奪った者は、その命をもって償うしかない」。それを痛感した本村は、差し戻し控訴審で被告に語りかけた。「君の犯した罪は万死に値する」

 被告の心中を察するすべはない。死刑は残酷な刑罰であると思うし「絶対的な正義など誰にも定義できない」とも思うという。だが、本村はこう断言した。「人の命について重く考えているということを示すことが死刑だと思う」(敬称略)



 元少年に「死」という償いを求め、光市母子殺害事件の裁判は事実上終結した。事件は社会に何を問うたのか、振り返る。

死刑制度は必要だ!無期懲役か、死刑しかないのはおかしい。無期懲役以上に 重い処罰を新たに作るべきである。 終身刑(Life Sentence"と"Life Sentence without possibility of parole") などである。

人を残酷に殺しておいて、軽い罪で済まされるのはおかしい。たしかに、無実なのに 死刑判決を受けて、殺されるケースがあるかもしれない。それは、警察や検察そして 裁判官達に問題があるのだ。もっと、まともな捜査や裁判がされるべきである。 故意に不当な捜査する警察、犯人を騙すような発言をする検察は、重い処分を下し、調査は 第三者により行われる制度が必要。警察や検察は信頼できる組織でない。

死刑制度は絶対に必要!残酷に人を殺した加害者も人であるが、加害者は残酷に人の命を奪っている。 公正の可能性があるとか、綺麗事で無期懲役になるのはおかしい。反省した態度を演じて 軽くなるのはおかしい。本当に反省をしているのであれば、終身刑でも受け入れるであろう。 日本は終身刑がないから、終身刑(Life Sentence"と"Life Sentence without possibility of parole") を設けるべき。

光市母子殺害事件

光市母子殺害〜この親にしてこの子あり?(ぼやきくっくり)

光市母子殺害事件で思ったこと (一棋客の思考の欠片)

光市母子殺害事件の上告審弁論について(元検弁護士のつぶやき)

多くの法関係者は、18歳であった事実や過去に前例がない事を述べて、主張の変更が死刑の大きな 理由としている。18歳であれば判断する能力は十分にあるだろう。しかも、教育の水準も法律が 出来た時よりも上がっているだろう。法律の中には現在の状況に適法しないものもあると思う。 しかし、前例にこだわり処分が確定される傾向が強い。今回は死刑判決で良かったと思う。 最近は加害者の精神状態が問題があることを理由に刑を軽くしようとする傾向のように思える。 アメリカの真似をしていると思えることもある。少年が少年であることを自覚して、凶悪犯罪を 起す可能性もある。そして、賛成できない考えの弁護士達が自分達の価値観のために事実を簡単に 歪める事が出来ない例になっただろう。だからこそ、死刑判決は良い判断であったと思う。

光市母子殺害、当時18歳の男に死刑判決…広島高裁 04/22/08(読売新聞)

 1999年4月、山口県光市の会社員本村洋さん(32)方で、妻の弥生さん(当時23歳)と夕夏(ゆうか)ちゃん(同11か月)が殺害された事件で、殺人、強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた元会社員(27)(犯行時18歳1か月)の差し戻し控訴審判決が22日、広島高裁であった。

 楢崎康英裁判長は「死刑を回避すべき事情は認められない」と述べ、無期懲役の1審・山口地裁判決を破棄、求刑通り死刑を言い渡した。元会社員側は上告した。

 差し戻し審で元会社員側は、母子への殺意や強姦目的を否定する新たな供述を行った。弥生さんについて「自殺した母親のイメージを重ね、甘えたいとの気持ちから抱きついたら抵抗され、誤って死なせた」「生き返ってほしいという思いから強姦した」、夕夏ちゃんについては「首を絞めた認識がない」と新たに主張した。

 楢崎裁判長は、その信用性について「起訴後、6年半以上経過してから新供述を始めたのは不自然。死刑回避のための虚偽供述で、酌量すべき事情を見いだす術(すべ)がなくなった」と指摘した。弥生さん殺害について「右手で首を押さえて死亡させた」とする元会社員側の主張を「遺体の状況と整合しない」と退け、強姦については「性的欲求を満たすためと推認するのが合理的。女性が生き返るという発想は荒唐無稽(むけい)で到底信用できない」と、計画性も認定した。夕夏ちゃん殺害の殺意を否認する供述の信用性も否定した。

 犯行について「極めて短絡的、自己中心的で、結果は極めて重大」と指摘したうえで、死刑を回避すべき事情があるかを検討。事実認定を争う差し戻し審での元会社員の態度について、「自分の犯した罪の深刻さと向き合うことを放棄し、死刑回避に懸命になっているだけで、遺族への謝罪は表面的。反省謝罪の態度とは程遠く、反社会性は増進した」と述べ、「18歳になって間もない少年であると考慮しても極刑はやむを得ない」と述べた。

 1審・山口地裁、2審・広島高裁判決は、検察側の死刑求刑に対し、元会社員の犯行時の18歳という年齢や、更生の可能性などを理由に、いずれも無期懲役を言い渡した。しかし、最高裁は2006年6月、上告審判決で「少年だったことは死刑回避の決定的事情とまでは言えない」と判断。「2審判決の量刑は甚だしく不当」として破棄し、審理を同高裁に差し戻した。

 犯行当時、18歳だった元少年への死刑判決は、連続4人リンチ殺人事件に対する2005年の名古屋高裁判決(上告中)以来で、少年の重大事件に対する厳罰化の流れに沿った判断となった。最高裁が83年に示した死刑適用基準の指標とされる「永山基準」以降、犯行時に少年だった被告の死刑判決が確定したのは2件。いずれも犯行時19歳、被害者は4人。

 ◆「一つのけじめついた」◆

 本村洋さんは判決後、広島市内で記者会見し、判決への思いなどを語った。

◇  私が抱いていたすべての疑問を解消してくれた、すばらしい判決文だった。言葉にできない万感の思いがある。広島高裁に感謝している。一つのけじめがついたことには間違いない。2人の墓前に早く判決を報告したい。

 ただ、死刑判決は決してよいこととは思っていない。厳粛な気持ちで受けとめている。

 今日は、被告が真剣に聞いているか、納得して聞いているかを知るために、被告の背中をじっと見ていた。胸を張って死刑を受けてほしい。自らの命をもって罪を償ってほしい。

 被告がこれまでの主張を翻したのが悔しい。うその供述だったのなら、どうか真実を述べてほしい。

 (被告から届いた手紙の)開封は一生しないだろう。罪を逃れるために書いたものだ。今回の判決後に書かれたのなら見てもいい。

 被告の上告について動揺や憤りはない。ただ、理由だけは知りたい。

愛知・女性拉致殺害と光母子事件は関係ないが、残酷に殺した犯人は 死刑にすべきだと強く感じる。

原告は広島弁護士会の今枝仁、足立修一の両弁護士。多くの国民は 被告の元少年が死刑にならない事を望んでいようか。そして弁護団を 尊敬できる人間であると思っているのだろうか。弁護士である事実は 何があろうが変わらない事実。しかし、人間的に尊敬できるのか? 人間的に尊敬できないと思うのは自分だけだろうか?

法的なことは知らない。しかし、橋下氏がテレビで呼びかけても 彼の意見に賛成できなければ、誰も実行しない。

加害者の弁護を無償で引き受けた弁護団。加害者の利益を追求している かもしれないが、被害者から見れば逆の立場。それも自分達の考えた方 のために無償で加害者を弁護する。懲戒請求を要求した人達が弁護士で ないだけで橋下氏の意見を支持し、実行したことになぜ、ここまでするのか。 被害者(本村氏)が受けた苦痛を考えると、自分達だけ正当化できるのか 疑問である。

朝日新聞(2007年9月28日)より

橋下氏、棄却求める

TV発言訴訟 第1回口頭弁論 答弁書提出、争う姿勢

朝日新聞(2007年9月7日)より

光母子殺害TV発言波紋

懲戒請求3900件

橋下弁護士、提訴に反論 「発言に違法性はない」 09/05/07(産経新聞)

 山口県光市の母子殺害事件の裁判をめぐり、殺人などの罪に問われた当時18歳の元少年(26)の弁護人の懲戒請求をテレビ番組で呼びかけ、同事件の弁護人4人に損害賠償請求訴訟を起こされた橋下徹弁護士(38)=大阪弁護士会所属=が5日、東京都内のホテルで記者会見を開き、「発言に違法性はない」として争う姿勢を示した。

 橋下弁護士は「私自身がメディアを通じて話したことは、法律家として責任を持って発言しており、違法性はないと確信している」と述べた。

 また、橋下弁護士は、弁護団の問題となる行為として、差し戻し審で主張を変更した理由を被害者や社会に説明していないことなどを挙げた。その上で懲戒請求を呼びかけた理由として「弁護団の行為は、所属弁護士会の信用を失墜させ、弁護士の品位を損なう非行に当たる」と主張した。

 橋下弁護士は「弁護団は、なぜこの事件で社会が憤っているのかをまったく理解していない」と強い口調で話した。

 橋下弁護士は5月27日、在阪テレビ局の番組に出演した際、「弁護団を許せないと思うなら、一斉に弁護士会に懲戒請求をかけてもらいたい」などと発言した。

 日弁連によると、元少年の弁護人計21人に対しては約3900件の懲戒請求があったという。提訴した4人には約1200件の懲戒請求が広島弁護士会に寄せられている。

 元少年は最高裁が無期懲役を破棄した差し戻し審で一転して殺意を否認。死亡させた本村夕夏ちゃん=当時11カ月=の遺体を押し入れの天袋に入れたことについて「ドラえもんの存在を信じていた。押し入れに入れれば、ドラえもんが何とかしてくれると思った」と供述するなど、1、2審とはまったく違う主張をしている。

橋下弁護士:母子殺害弁護団からの賠償訴訟で反論会見 09/05/07(毎日新聞)

 山口県光市の母子殺害事件の被告弁護団(22人)に加わっている広島県の弁護士4人から、テレビ番組での発言を巡って損害賠償請求訴訟を起こされた橋下(はしもと)徹弁護士(38)=大阪弁護士会所属=が5日、東京都内で会見し「法律家として責任をもって発言した。違法性はないと確信している」と反論、全面的に争う姿勢を示した。

 橋下弁護士は「差し戻し審でなぜ大きく主張を変えたのか、被害者や社会に分かるように説明すべきだ」と弁護団を批判した。

 原告4人が3日に広島地裁に出した訴状によると、橋下弁護士は5月27日に出演した関西の民放テレビ番組で、弁護団について「もし許せないって思うんだったら、一斉に弁護士会に対して懲戒請求をかけてもらいたい」と発言。この後に4人は各約300件の懲戒請求を受け、対応に追われて業務に支障が出たと主張、1人当たり300万円の賠償を求めている。

 同事件で殺人罪などに問われている被告の元少年(26)は1、2審で無期懲役判決を受けたが、最高裁は昨年6月に破棄。広島高裁での差し戻し控訴審で、弁護団は強姦(ごうかん)目的や殺意を否認している。

 原告4人を含む弁護団22人への懲戒請求は、全国で3900件に上っている。【高倉友彰】

「TVで業務妨害」橋下弁護士を提訴 光市事件弁護人 09/03/07(朝日新聞)

 山口県光市で99年に起きた母子殺害事件の差し戻し控訴審で、殺人、強姦(ごうかん)致死、窃盗の罪に問われた当時18歳の元少年(26)の弁護団に加わる弁護士4人が3日、テレビ番組内で懲戒処分を視聴者に呼びかけられて業務を妨害されたとして、大阪弁護士会所属の橋下徹(はしもと・とおる)弁護士を相手取り、1人当たり300万円の損害賠償を求める訴訟を広島地裁に起こした。

 訴えたのは、広島弁護士会所属の足立修一、今枝仁の両弁護士ら4人。今枝弁護士によると、橋下弁護士は、5月27日に放映された関西の民放テレビ番組で、懲戒処分を弁護士会に求めるよう視聴者に呼びかける発言をした。その後、広島弁護士会には4人の弁護士の懲戒処分請求がそれぞれ300通以上届き、対応に追われるなどして業務に支障が出たという。

 橋下弁護士の所属する芸能事務所は「送達された訴状を確認次第、至急、橋下本人が会見を開いて対応について説明する」としている。

 この事件では、元少年は二審まで殺害の事実を争っていなかったが、最高裁で今の弁護団に代わった後に否認に転じた。最高裁は06年6月、「特に酌むべき事情がない限り、死刑を選択するほかない」として二審の無期懲役判決を破棄し、広島高裁に差し戻している。

橋下弁護士を提訴へ 光母子事件弁護団の懲戒呼び掛け 07/08/07(産経新聞)

 山口県光市・母子殺害事件で、被告の元少年(26)の弁護士が27日、タレントとしても活動する橋下徹弁護士にテレビ番組の発言で業務を妨害されたとして、損害賠償を求める訴えを広島地裁に起こす方針を明らかにした。

 原告は広島弁護士会の今枝仁、足立修一の両弁護士で、1人当たり100万円を求める。さらに数人が加わり、9月3日に提訴する予定。

 今枝弁護士によると、橋下弁護士は5月に大阪のテレビ番組に出演した際、弁護団の懲戒処分を弁護士会に求めるよう視聴者に呼び掛けたとしている。

 所属する芸能事務所によると、橋下弁護士は「提訴された場合はきちんと対応する」と話しているという。

 母子殺害事件をめぐっては、弁護士への脅迫文が日弁連や新聞社に届いたことが明らかになっている。

愛知・女性拉致殺害:凶行、場当たり的 出会い後1週間足らずで事件 08/27/07(毎日新聞 東京夕刊)

 ◇「携帯サイト」殺人

 名古屋市千種区の路上で24日、同区春里町2、派遣社員、磯谷利恵さん(31)が拉致され、殺害された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された住所不定、無職、川岸健治容疑者(40)ら3人が携帯電話のサイトで知り合ってから1週間以内に事件を起こしていたことが27日、愛知県警特別捜査本部の調べで分かった。殺害後の稚拙な対応から、当初は殺害の意思はなく、磯谷さんを持て余して殺害した疑いも浮上、場当たり的な計画の実態が浮かんできた。

 調べによると、川岸容疑者と愛知県豊明市栄町西大根、朝日新聞外交員、神田司(36)と名古屋市東区泉1、無職、堀慶末(よしとも)(32)の両容疑者は事件前1週間以内に「携帯電話の犯罪仲間を募る『闇の職業安定所』サイトを通じて知り合った」などと供述している。事前に顔合わせして拉致や現金を強奪することを計画。「弱い女性ならやりやすい」として、女性に狙いを定めた。

 3人は拉致に必要な手錠や粘着テープなどを用意し、乗用車は川岸容疑者が調達。24日夜、名古屋市千種区周辺をうろつき、一人で帰宅途中の磯谷さんを偶然発見、襲ったとみられている。遺体発見時、磯谷さんの両手には手錠がかけられ、胸の前で両手を組んだ状態だった。また、粘着テープで口や鼻を巻いてあったほか、上半身も幾重にも巻かれていた。

 計画性がうかがえる一方で、3人は拉致の際に顔を見られぬ工作をせず、「(磯谷さんに)顔を見られたために殺した」と供述。遺体も県道のバイパス道路から70〜80メートル入った脇道の見つかりやすい場所に遺棄していた。遺体には下半身を中心に土がかぶせてあったが、埋めようとした形跡はなかった。さらに、3人が教え合っていた携帯電話の番号は自身の名義だったため、川岸容疑者が25日午後に愛知県警に事件を通報した後、他の2人の身柄確保につながったという。

 こうした経緯から、特捜本部は3人が金目当てに事件を計画する一方、殺害は場当たり的だった疑いがあるとみて調べを進めている。また特捜本部は27日、3容疑者を死体遺棄容疑で送検するとともに、磯谷さんの遺体を司法解剖し、詳しい死因などを調べる。【米川直己、桜井平、松岡洋介】

 ◇非合法な求人・求職がはんらん

 3人が知り合った携帯電話のサイト「闇の職業安定所」は、インターネット上に多数存在する闇サイトの一つ。「裏裏裏」「高額R」などのメニューが並び、リスクを伴うが高収入が得られる非合法な仕事の求人・求職などがはんらんしている。

 同サイトを巡っては、殺人や誘拐の依頼など犯罪に発展するケースも相次いでいる。名古屋市で05年4月、会社員の男性(当時51歳)が刺殺された事件では、同サイトを通じ、男性の妻が愛知県蟹江町の工務員の男に殺害を依頼。今年5月には、出会い系サイトで知り合った三重県亀山市の女子中学生(14)を名古屋市内のホテルで監禁した愛知県岡崎市の自称工員の男(39)が、闇の職業安定所で共犯者を雇っていた。

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 ■拉致殺害事件の経過■

24日22時    名古屋市千種区自由ケ丘の路上で磯谷さんを拉致

25日 0時    愛知県愛西市の駐車場で磯谷さんの頭などをハンマーで殴って殺害

    4時    磯谷さんの遺体を岐阜県瑞浪市の山林に遺棄

   13時半   川岸容疑者が愛知県警本部に「女性を殺した」などと通報

   19時10分 瑞浪市の山林で磯谷さんの遺体発見

26日未明     3容疑者を死体遺棄容疑で逮捕 <

被告人が考えていっているのか、弁護士と相談した結果、言っているのか知らないが、 弁護士の関与によって言っているのだとすれば、弁護士は恐ろしい人間である可能性がある ことを認識した上で対応するべきだ。

司法試験に合格し、弁護士なる全ての項目をクリアーして弁護士になっているのだから、 問題がないのだろう。死刑反対の信念のためであっても、今回の対応を見ていると、 弁護のため、刑を軽くするためなら何でもありの弁護士たちが存在することを実感した。

国はモラルが欠ける弁護士の処分に付いて、対応する必要がある。今後、弁護士の不祥事も 増えるかもしれない。弁護士は良心を持つ人達の集団でないことだけは、事実のようである。

光母子殺害公判:夕夏ちゃんへの殺意を否認 06/26/07(毎日新聞)

 山口県光市で99年に母子を殺害したとして、殺人や強姦(ごうかん)致死罪などに問われた当時18歳の元少年(26)の差し戻し審の集中審理2日目が27日、広島高裁(楢崎康英裁判長)であった。弁護側の被告人質問で元少年は、赤ちゃんの首を絞めた認識について「ありません」と述べ殺意を否認した。

 1、2審判決によると、元少年は99年4月14日、光市の会社員、本村洋さん(31)方で妻弥生さん(当時23歳)を強姦目的で襲い、抵抗されたため首を絞めて殺害。泣き続けていた長女夕夏ちゃん(同11カ月)を床にたたきつけ絞殺した。

 弁護側は差し戻し審初公判で「夕夏ちゃんについては、泣きやまないので首にひもをまいて、蝶々(ちょうちょ)結びにしたら死んでしまった」などと主張。この日の被告人質問で元少年は「事件当初は赤ちゃんの首にひもを巻いたこと、蝶々結びにしたことすら分からない状態だった。取り調べの際、ひもを提示されて、蝶々結びにしたことなどを知らされた」などと述べた。

 また、「夕夏ちゃんを押し入れの天袋に入れた」と話し、理由について「押し入れはドラえもんの何でも願いをかなえてくれる四次元ポケットで、ドラえもんが何とかしてくれると思った」と説明。更に、死亡した弥生さんを姦淫(かんいん)したことについて「生き返ってほしいという思いだった。(以前に読んだ本を通じて)精子を女性の中に入れて復活の儀式ができるという考えがあった」と述べると、遺族はハンカチを目に当て、すすり泣いた。

 続いて検察側が、事件当時の状況や行為について質問。確認を求められる度に元少年は「最高裁に上申書を提出してから1年間、記憶を精査し探った。この法廷でお答えしたことがすべてです」と何度も繰り返した。

 27日午後と28日には心理鑑定をした学者の証人尋問がある。【大沢瑞季、安部拓輝、内田久光】

光市の母子殺害被告、差し戻し審で殺意・乱暴目的を否認 06/26/07(読売新聞)

 山口県光市で1999年、会社員本村洋さん(31)の妻弥生さん(当時23歳)と長女夕夏ちゃん(同11か月)が殺害された事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた当時18歳の元会社員(26)の差し戻し控訴審の第2回公判が26日、広島高裁(楢崎康英裁判長)であった。

 元会社員は「(弥生さんを)亡くす意思がないのに亡くしてしまった。乱暴しようという思いは全くなかった」と述べ、1、2審で認めた弥生さんに対する殺意や乱暴目的を全面的に否認した。

 元会社員は、弁護側の被告人質問に対し、事件時の心境を「赤ちゃんを抱いていた弥生さんに中学1年の時に亡くなった実母をイメージし、甘えたいという衝動が起こり、抱きついた」と述べ、「性的なものは期待していなかった」とした。

 当時の状況については、激しく抵抗されたのでパニック状態になり、弥生さんの体を押さえ込んだとし、「(気づいた時には)首を右手で押さえている状態になっていたのでびっくりした」と殺意を否認した。

 元会社員が、法廷で事件時の状況について供述するのは1審・山口地裁で行われた99年11月の被告人質問以来、7年7か月ぶり。傍聴席で妻子の遺影を抱えた本村さんは、元会社員が「(事件時は)無意識だった」などと語ると、首をかしげ大きくため息をついた。

 28日まで3日間、集中審理が行われ、弁護、検察側双方の被告人質問や、弁護側が請求した心理鑑定の鑑定人の尋問が行われる。本村さんは28日の公判終了後、思いを語る。

 最高裁は昨年6月、「特に考慮すべき事情がない限り死刑を選択するほかない」として、2審・広島高裁の無期懲役を破棄し、審理を差し戻した。死刑が適用できる「18歳」を1か月だけ超えた被告に対する死刑適用の是非が最大の焦点になっている。

中国新聞(2007年5月23日)より

極刑か酌量事情認定か

光母子殺害 あす差し戻し審初公判

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