ウナギ偽装:農水省は甘い!

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偽装ウナギ、社長指示と元工場長 02/19/08(大分合同新聞)

 愛媛県伊予市のウナギ加工会社「サンライズフーズ」(解散)による産地偽装事件で、不正競争防止法違反容疑で逮捕された同社元工場長近藤真弘容疑者(28)が、県警の調べに「社長らの指示で中国産ウナギを詰め替えた」と供述していることが19日、分かった。

 県警は、サンライズ社元社長大山修人(49)、同社元役員有馬賢(39)両容疑者が偽装を主導したとみて調べを進める。両容疑者は「身に覚えがない」と否認しているという。

 流通経路の記録などから、サンライズ社が仕入れていたウナギの大半は、東京と愛媛の輸入販売会社3社から仕入れた中国産の冷凍かば焼きだったことも判明。同社の工場でパックに詰め替え、愛媛県産や四国産などと記載したラベルを張っていたという。

 県警によると、サンライズ社は2006年1月から昨年8月にかけて、全国12都県の卸業者にかば焼き計約1100万匹を出荷し、約60億円を売り上げていた。

ウナギ偽装:「計画説明し取引依頼」 水産加工役員が供述 11/22/08(毎日新聞)

 中国産ウナギの偽装事件で、伝票上の取引にかかわった東京都の商社社長、佐藤弘一容疑者(56)=不正競争防止法違反容疑で逮捕=について、高知県南国市の水産物加工会社役員、横山圭一容疑者(39)=同=が兵庫、徳島両県警合同捜査本部の調べに「佐藤社長に偽装計画を説明し、取引を頼んだ」などと供述していることが分かった。佐藤容疑者は偽装への関与を否認しているといい、合同捜査本部が経緯を追及している。

 調べでは、徳島市に拠点を置く魚秀は3〜4月に偽装ウナギを神戸市の神港魚類に販売する際、佐藤容疑者が社長を務める共同フーズと、別の休眠商社を伝票上で介在させた。共同フーズは3500万円、休眠商社は500万円の手数料を得たという。

 神港魚類が支払った代金は共同フーズを経て休眠商社で現金化され、魚秀に流れたとされる。佐藤容疑者は休眠商社の監査役を務めており、合同捜査本部は佐藤容疑者が自らの関与をあいまいにするため、影響力を発揮できる休眠商社を利用したとみている。

 佐藤容疑者は逮捕前の毎日新聞の取材に対し、横山容疑者から取引を持ちかけられたことは認めたが「偽装の話があれば断っていた」などと説明していた。

産地偽装ウナギから使用禁止の抗菌剤 返品分使い回しか 11/21/08(読売新聞)

 大阪市のウナギ輸入販売会社「魚秀」などによる中国産ウナギの産地偽装事件で、兵庫、徳島両県警が押収した偽装ウナギ約200トンの一部を鑑定した結果、国内で使用が禁じられた合成抗菌剤を検出したことがわかった。魚秀は昨年、出荷した中国産ウナギの一部から抗菌剤が検出され、返品などで大量の在庫を抱えた。捜査本部は、処分に困った同社長の中谷彰宏容疑者(44)=不正競争防止法違反容疑で逮捕=らが在庫に抗菌剤が混入している可能性を認識しながら、偽装用に回した疑いがあるとみている。

 両県警の合同捜査本部は7月、魚秀や神港魚類などを捜索。愛知県「三河一色産」と表示された中国産冷凍ウナギのかば焼きを約200トン押収した。このうち数十検体を鑑定したところ、大半から合成抗菌剤「マラカイトグリーン」やその代謝物が検出され、濃度は最大で1ppmを超えたという。

 魚秀から偽装ウナギを購入した神戸市の水産物卸売会社「神港魚類」が偽装発覚後の7月に抗菌剤検出を発表したが、両県警の捜査で抗菌剤混入が裏付けられたのは初めて。

 一方、群馬県は昨年7月、魚秀販売の中国アモイ産ウナギから0.02ppmのマラカイトグリーンを検出。輸入元だった魚秀の親会社「徳島魚市場」(徳島市)は約4トンを自主回収して処分した。魚秀には中国産ウナギを買った仲卸業者らが「抗菌剤混入の疑いがある」として、計100〜200トンを相次いで返品。この結果、魚秀や徳島魚市場が抱える在庫は、返品分も含めて計約800トンに上ったという。

ウナギ産地偽装、「魚秀」社長ら逮捕 虚偽表示の疑い 11/15/08(朝日新聞)

 大阪市のウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」と神戸市の水産物卸売会社「神港魚類」などによる中国産ウナギの産地偽装事件で、兵庫、徳島両県警は15日、魚秀社長の中谷彰宏(44)と神港魚類のウナギ担当課長北本順一(40)の両容疑者ら数人を不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で逮捕した。ほかの数人についても任意同行や出頭を求めて取り調べ、容疑が固まり次第、順次逮捕する。両県警は、一連の偽装で魚秀が約3億3千万円の利ざやを得たとみており、詐欺容疑でも立件する方針を固めている。

 両県警の合同捜査本部によると、中谷社長と北本課長を除く逮捕や聴取の対象は、魚秀の福岡営業所長(41)▽高松市の水産会社元専務(44)と弟の元社員(36)▽高知県南国市の水産加工会社取締役と部長▽東京都の食品商社社長(56)の6人。

 捜査本部によると、中谷社長らは魚秀と親会社「徳島魚市場」(徳島市)が中国から輸入した冷凍ウナギのかば焼き約256トンの在庫を処理するため、国産への偽装を計画。これらのかば焼きを架空会社「一色フード」が製造したように見せかけ、愛知県「三河一色産」と偽って仲卸業者ら約30社に計約50トンを売った疑いが持たれている。

 捜査本部は、魚秀の中谷社長が昨秋、抗菌剤検出問題で在庫が膨らんだ中国産かば焼きの扱いについて福岡営業所長や北本課長らと対応を協議し、架空会社を使った偽装を発案したとみている。

 具体的手口は、中谷社長が魚秀の非常勤役員で南国市の水産加工会社取締役に偽装方法について相談。取締役と同社部長が、高松市の水産会社元専務らに中国産かば焼きを国産箱に詰め替えるよう依頼し、偽装ウナギは「一色フード」という架空会社から東京の食品商社2社が買い取ったように見せかけられ、一部が市場に出回った疑いがあるという。

 当時の中国産かば焼きの価格は256トンで約4億4千万円だった。一連の偽装で魚秀に売却代金約7億7千万円が入り、差し引き約3億3千万円の利ざやを得ていたとされる。このうち、水産会社元専務に1億円▽2商社に計4千万円▽北本課長に1千万円がそれぞれ渡ったという。捜査本部は、これらの資金提供が偽装に協力したことへの「報酬」だったとみている。

「一色産」ウナギ偽装で8人逮捕、魚秀社長は容疑認める 11/16/08(読売新聞)

 中国産ウナギかば焼きを愛知県の三河一色産と偽った産地偽装事件で、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部は15日、ウナギ販売業「魚秀」(大阪市)社長、中谷彰宏(44)、水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)元担当課長、北本順一(40)両容疑者ら8人を不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で逮捕した、と発表した。

 ほかに逮捕したのは、魚秀福岡営業所長、川上智行(41)、高松市の水産物卸販売会社元役員、稲山恵誉(よしたか)(44)、東京都中央区の商社社長、佐藤弘一(56)ら6容疑者。

 発表によると、8人は共謀し、今年2月上旬から、実質的な拠点が徳島市にある魚秀の中国産かば焼きを「原料原産地・愛知県(三河一色産)」などと記された段ボール箱に詰め替えるなどして偽装し、3月から4月にかけ、京都府や大阪、神戸両市などの9業者に20箱(200キロ)を納品した疑い。中谷容疑者ら6人は大筋で容疑を認め、北本容疑者は「偽装商品とは思っていなかった」、佐藤容疑者は「共謀していない」と否認しているという。

 これまでの捜査で、両県警は魚秀や神港魚類から押収した偽装ウナギ数十匹をDNA鑑定し、半数以上が、中国などで養殖されている「アンギラ種」であることを確認した。両県警は、偽装を裏付ける科学的根拠として8人を追及する。

ウナギ産地偽装容疑で家宅捜索 愛媛県警 09/06/08(朝日新聞)

 愛媛県伊予市のウナギ加工会社サンライズフーズ(大山修人社長)によるウナギのかば焼きの産地偽装問題で、県警は6日、不正競争防止法違反(虚偽表示)と廃棄物処理法違反(不法投棄)の両容疑で、同社の事務所や工場など関係先4カ所を家宅捜索した。

 県警の調べでは、サンライズフーズは7月初め、愛媛県産ではないウナギを使ったかば焼きを同県産と表示し、東京・築地の水産卸大手の中央魚類に約2トン(1千万円相当)を販売した疑い。また、8月中旬に、松山市浅海原の自社の養殖場敷地内に死んだウナギ数百キロを不法投棄した疑いも持たれている。

 農林水産省のこれまでの調査では、サンライズフーズが昨年10月〜今年5月に2億5千万円(113万匹)相当の中国産かば焼きを購入し、販売したかば焼きのタレからも中国産のかば焼きに多く使用されている色素が検出されたことが判明している。しかし、大山社長は朝日新聞の取材に対し、「管理が不徹底で高知産と宮崎産が交じっただけ。中国産は交じっていない」などと話している。

 また同社は農水省に対し、出荷したウナギの大半は自社の養殖場で育てたと説明したが、同省が6〜7月に調べたところ、9カ所ある養殖池のうち1カ所でしかウナギを飼育していなかった。稚魚(シラス)を育てた記録などもなく、養殖の実態はほとんどなかったとみられる。

 農水省や県によると、同社と関連会社の四国フーズの2社は清算手続きを進めているという。

ウナギ産地偽装330万匹?愛媛の加工会社に改善命令へ 08/29/08(読売新聞)

 ウナギ加工会社「サンライズフーズ」(愛媛県伊予市)の出荷したウナギのかば焼きに産地偽装の疑いが浮上した問題で、農林水産省は29日にも、産地不明のかば焼きに「愛媛県産」と表示したとして、同社に対し、日本農林規格(JAS)法に基づく改善命令を出す。

 同社は「愛媛県産」と表示したもの以外にも、年間約330万匹の「国産」と表示したかば焼きを出荷しているが、農水省はこれらも、他社から購入した中国産などのかば焼きを社内で詰め替えた可能性が高いと見て調べている。愛媛県警も情報収集を進めている。

 サンライズ社のかば焼きの大半は、東京・築地市場最大手の水産卸売会社「中央魚類」(東京都中央区)に出荷され、東日本の70以上のスーパーなどで一般消費者向けに販売されていた。中央魚類が扱う全かば焼きの7割を占め、昨年度の築地市場で扱われた全かば焼き(約3320トン)の約2割(約645トン)に相当する量だった。

 農水省などによると、サンライズ社は少なくとも今年3月〜5月、産地不明のかば焼きに「愛媛産 四国名代・老舗の味」などと表示し、約2万匹を中央魚類などに販売した。サンライズ社は松山市内にある自社の養鰻(ようまん)場で育てたウナギを自社工場で焼いたもののように装うため、養鰻場の出荷証明書や製造証明書などを取引先に送っていた。ところが、農水省が今年6月末〜8月に立ち入り調査したところ、養鰻場の九つある養殖池のうち、ウナギがいたのは一つだけで、養殖に不可欠な稚魚やウナギのえさを仕入れた際の取引書類も見当たらなかった。

 サンライズ社の工場に勤める従業員は読売新聞の取材に、「生きたウナギはほとんど見ない。かば焼きが乗ったトレイの包装をはがし、別のトレイに乗せてラッピングし直している」と証言。取引業者も「サンライズ社の工場で見るのは『中国産』と書かれた段ボール箱ばかり」と話す。

 サンライズ社は「会社の方針として一切の質問に答えられない」と説明を拒んでいる。

ウナギの産地偽装?築地最大手と愛媛の業者に農水省立ち入り 08/27/08(読売新聞)

 ウナギ加工会社「サンライズフーズ」(愛媛県伊予市)が、東京・築地市場最大手の水産卸売会社「中央魚類」(東京都中央区)などに出荷していたウナギのかば焼きを巡り、産地偽装の疑いが浮上したとして、農林水産省が今年7月から両社に立ち入り調査に入っていたことが分かった。

 同省では近く、サンライズフーズに対し日本農林規格(JAS)法に基づき改善命令を出す方針。

 中央魚類は26日、サンライズ社の全製品の取り扱い自粛と、一部製品の自主回収を始めた。

 中央魚類によると、サンライズ社から同日、「愛媛県産」として出荷したかば焼きに、同県産以外の製品が混入した可能性があるとの説明があったという。

 中央魚類は昨年度のウナギのかば焼きの売り上げが25億3000万円(税込み)にのぼる築地市場の最大手。サンライズ社とは1997年から取引を開始し、昨年度は約645トンのウナギのかば焼きを仕入れ、約18億6360万円(同)で売っていた。

 サンライズ社は2001年7月にも中国産や原産地不明のウナギのかば焼きを「四国四万十うなぎ」などと表示して販売したとして、愛媛県からJAS法に基づく是正指示を受けている。

抗菌剤検出のウナギ、「魚秀」親会社ようやく処分へ 07/12/08(読売新聞)

 中国産ウナギかば焼きの産地偽装事件で、ウナギ販売業「魚秀(うおひで)」の親会社「徳島魚市場」(徳島市)は12日午後、合成抗菌剤「マラカイトグリーン」が検出され、昨年7月から自主回収などして保管していた中国産かば焼き約4・9トンの処分を始めた。

 当初、昨年10月には処分する予定で、県が再三、徳島魚市場の課長を兼ねていた魚秀の中谷彰宏社長(44)に早急な処分を求めていた。

 徳島保健所職員ら10人がこの日午前、徳島魚市場が借りている倉庫に入り、冷凍かば焼きの入った段ボール箱(1箱10キロ)490箱について数や製品番号などを確認した。午後から近くの処分業者の倉庫に運び、13日から焼却する。

 処分していなかった理由について、中谷社長は県に対し、「数億円の損失が出た。株主総会の承認がいる」「処分業者が見つからない」などと説明していた。

「中国産ウナギの産地偽装事件で、水産物卸売会社『神港魚類』(神戸市)の担当課長(40)と ウナギ輸入販売会社『魚秀(うおひで)』(大阪市)の中谷彰宏社長(44)らが、農林水産省の 立ち入り調査直後に偽装の隠蔽(いんぺい)工作を話し合ったとされる際、担当課長が『上司から偽装を 知らなかったことにしておけと言われた』と話していたことがわかった。兵庫、徳島両県警の 合同捜査本部の任意聴取に中谷社長が証言した。」

上記が事実かどうか調べるのは兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の能力次第だな。 水産物卸売会社「神港魚類」が損害賠償とか、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」を非難しないで 知らないと言っている事自体、変だ。たぶん、上司から隠蔽指示を受けていたと思うな!

ウナギ偽装 神港魚類課長、上司から隠蔽指示受ける? 07/09/08(朝日新聞)

 中国産ウナギの産地偽装事件で、水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)の担当課長(40)とウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)の中谷彰宏社長(44)らが、農林水産省の立ち入り調査直後に偽装の隠蔽(いんぺい)工作を話し合ったとされる際、担当課長が「上司から偽装を知らなかったことにしておけと言われた」と話していたことがわかった。兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の任意聴取に中谷社長が証言した。

 捜査本部は、神港魚類が課長の偽装への関与を組織的に隠蔽しようとした可能性もあるとみて、関係者の事情聴取を進める。

 調べなどによると、神港魚類に6月9日夕、系列会社から「かば焼きに産地偽装のうわさが出ている。大丈夫か」などとの電話が入り、上司が課長に伝えた。同月10日午前、別の上司が課長に問題のかば焼きの出荷を止めて調査するよう指示した。

 系列会社の指摘を魚秀幹部に伝えた課長は、徳島市に呼び出され、同日夕、中谷社長らと農水省の立ち入り調査への対応を協議。調査が入った翌日の13日にも神戸市内に集まり、隠蔽工作を話し合ったという。

 2回目の協議時、魚秀幹部から、課長が偽装の責任をかぶる代わりに1億円を提供するとの話が出た。課長は妻に電話で相談した上、中谷社長に「上司からお前は偽装を知らなかったことにしておけと言われている。だから私は知らなかったことにさせて頂きます」と申し入れを断ったという。

 神港魚類は「担当課長から隠蔽会議などの報告は6月19日未明までなく、その時に初めて偽装を確信した。社としての関与は一切ない」としている。

     ◇

 神港魚類は8日午前の記者会見で、冷凍かば焼きの仕入れと販売を2日から全面停止したことを明らかにした。在庫の産地を確認するためという。

本当に 農林水産省厚生労働省 の行政は役立たずだ。これでは偽装した方が得なのではないかと思う。 無責任な対応しても役人はボーナスが貰える。役人は楽が出来て、 悪徳業者はお金儲けができる。JAS法の改正が必要と思わないのか、 農水大臣??韓国みたいに日本では暴動が起きないから幸せだね!

「神港魚類が仕入れた偽装ウナギからはマラカイトグリーンが検出されているが、 食品衛生法を所管する厚生労働省や徳島県、登記上の本社がある大阪市も把握していない。」 どこかの倉庫に保管されていれば、今年にウナギを食べなくとも運が悪ければ 来年にマラカイトグリーン入りのウナギを食べる可能性も否定できないのか?? 高い金を払って、日本産と騙されて食べさせれるのは嫌だな!

抗菌剤検出後も同業者からウナギ輸入 魚秀の親会社 07/08/08(朝日新聞)

 産地偽装された中国産ウナギのかば焼きから合成抗菌剤が検出された問題で、このかば焼きは、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)の親会社にあたる水産物卸売会社「徳島魚市場」(徳島市)が中国福建省アモイの業者から輸入していたことが、関係者の話で分かった。徳島魚市場がアモイから輸入したかば焼きからは昨年7月にも、抗菌剤が生体内で代謝してできる物質が検出されており、同社は検出後も同じ業者から輸入を続けていた。

 農林水産省の調べや関係者の話によると、魚秀は徳島魚市場がアモイの業者から輸入したかば焼きを購入し、「三河一色産」と偽装した後、3月上旬から4月中旬にかけて約256トンを水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)に出荷した。神港魚類はこのうち約49トンを販売し、偽装発覚後に約13トンを回収している。

 回収されたかば焼きの一部からは、神港魚類の自主検査で、食品衛生法で使用が禁止されている合成抗菌剤「マラカイトグリーン」などがごく微量検出された。

 また、徳島魚市場は07年7月、同年2月にアモイから輸入したかば焼きから抗菌剤の代謝物が検出されたとして、徳島保健所から販売自粛を指導された。同社は、同年9月までに販売された約20トンのうち約4トンを自主回収した。

 同社の吉本隆一社長は7日の記者会見で、昨年7月に抗菌剤の代謝物が検出されたかば焼きを製造した業者から、その後も輸入を続けていることを認めた。吉本社長は「業者には薬物を使わないよう要望した。養殖池を新しくするなどの対策がとられたと聞いている」と話した。

 魚秀関係者によると、当時は魚秀の中谷彰宏社長(44)が徳島魚市場のウナギの輸入販売を任されており、昨秋以降、自主検査は実施していないという。代謝物質が検出された後、偽装にかかわっているとされる同社の非常勤取締役が原因究明のためアモイに渡り、養殖池を調査。「台風のせいで抗菌剤を使っていた別の養殖池から水が流れ込んだか、加工工場内で、日本に輸出する以外のウナギが交じっていたのではないか」と中谷社長に報告したという。

ウナギ偽装:魚秀販売15t、回収状況把握せず…行政など 07/07/08(毎日新聞)

 中国産ウナギの産地偽装事件で、徳島市に拠点を置くウナギ輸入販売会社「魚秀」が九州などで販売した15トンについて、自主回収の状況を行政や親会社「徳島魚市場」が把握していないことが分かった。偽装ウナギからは国内で食用養殖魚への使用が禁止されている合成抗菌剤「マラカイトグリーン」も検出されており、未回収分の行方が問題になりそうだ。

 偽装ウナギは、魚秀が神戸市の神港魚類へ256トン出荷。神港魚類は偽装発覚までに49トンを仲卸など17業者に販売したが、その中には魚秀が買い戻した25トンも含まれている。魚秀はこのうち15トンを福岡営業所を通じて九州などで販売した。

 神港魚類の販売分については、5日現在で13.219トンを自主回収。だが魚秀に渡った25トンについて神港魚類は「分からない」としており、産地偽装にかかわるJAS法を所管する農水省も「JAS法上、回収の義務はなく把握していない」という。福岡市にも購入した業者からの問い合わせすらなく、「相談があれば神港魚類に連絡を取るよう勧める」と言うだけだ。

 神港魚類が仕入れた偽装ウナギからはマラカイトグリーンが検出されているが、食品衛生法を所管する厚生労働省や徳島県、登記上の本社がある大阪市も把握していない。

 魚秀徳島営業所の従業員は毎日新聞の取材に「福岡営業所が回収しているようだ」と話した。しかし詳細は不明で、徳島魚市場の吉本隆一社長(65)は「福岡営業所長から『返品があるので回収している』という連絡はあった。魚秀が存続しており、自主回収するなら魚秀がやること。親会社としては確認していない」と話した。中谷彰宏社長(44)ら魚秀側とは連絡が取りにくい状態だという。

ウナギ偽装、神港魚類課長も立件へ 虚偽表示容疑 07/07/08(朝日新聞)

 中国産ウナギの産地偽装事件で、水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)の担当課長(40)が兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の調べに「産地偽装されたかば焼きと確信した後も、出荷を止めなかった」と話していることがわかった。捜査本部は、偽装工作を認めているウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」の中谷彰宏社長(44)らとともに、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で立件する方針を決めた。

 調べなどによると、神港魚類は3月4日〜4月16日、愛知県「三河一色産」と称された中国産のかば焼き256トンを魚秀側から仕入れ、うち49トンを仲卸業者らに販売した。課長は5月中旬、取引先から「産地がおかしいのでは」との指摘を受けたが放置。5月27日、神戸市内で魚秀の中谷社長から現金1千万円を渡され、「偽装を確信した」という。

 農林水産省は6月初旬に取引先への立ち入り調査を開始。6月9日には系列会社から偽装の疑いを指摘する電話が神港魚類に入り、上司が課長に調査を指示した。しかし、課長は出荷を止めず、6月10〜13日にも、49トンのうち計約4トンが販売された。合同捜査本部は、課長が偽装を認識しながら仲卸業者らに販売を継続したことから、不正競争防止法違反にあたるとみている。

 課長は捜査本部や農水省の調べに対し、偽装計画への関与について一貫して否定している。一方、魚秀の中谷社長は捜査本部の任意聴取に、「今年1月、課長から一色産への偽装を提案された」と説明。同本部は、課長が中谷社長と共謀して国産との価格差を悪用し、仲卸業者らをだまして利ざやを得たとする詐欺容疑についても調べを進めている。

魚秀社長「逮捕なら面倒みてやる」 隠蔽策協議詳細に 07/07/08(毎日新聞)

 責任をかぶってくれれば、逮捕されてもこの先面倒をみてやる――。中国産ウナギの産地偽装事件で、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)の中谷彰宏社長(44)と水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)の担当課長(40)らが、偽装の隠蔽(いんぺい)工作を話し合ったとされる際の詳細なやりとりがわかった。中谷社長がこう持ちかけ、課長が暗に1億円を要求したという。

 兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の任意聴取に、中谷社長が証言した。

 関係者によると、魚秀の福岡営業所長と、神港魚類の担当課長が1月、中国産かば焼きの「三河一色産」への偽装を計画。神港魚類は3月、魚秀から仕入れた偽装かば焼きの出荷を始めた。5月27日、魚秀の中谷社長が課長に「報奨金」として1千万円を渡したとされる。

 課長は6月初旬、「うちの取引先に農林水産省の調査が入った」と福岡営業所長に連絡。同月10日、徳島市内で中谷社長と課長らが同省の調査をどう乗り切るか相談した。課長は「こういうことになってすみません」と謝罪。中谷社長は「偽装の責任を課長と福岡営業所長にとどめれば魚秀は存続する。仮に逮捕されてもこの先は面倒をみてやる」と話したという。

 その3日後、神戸市内に再度集まった。課長は「会社員の年収500万円として、20年で1億円。これだけあれば海外で暮らせるだろうな」と中谷社長に持ちかけ、魚秀幹部が「じゃあ1億円をやるから、責任をかぶってくれよ」と応じたとされる。課長は席を外して妻に電話。たしなめられて席に戻り、「私は知らなかったことにしてもらいます」と申し入れを断ったという。

 一方、神港魚類によると、課長は合同捜査本部に「中谷社長から5月に1千万円を手渡され、初めて偽装を確信した。怖くて会社に報告できなかった」などと話し、関与を否定している。

ウナギ偽装:魚秀、売買記録を残さず 最終益1億8千万円 07/06/08(毎日新聞)

 中国産ウナギの産地偽装事件で、徳島市に拠点を置く「魚秀」が親会社「徳島魚市場」から仕入れた問題のウナギの売買記録が、書類などに一切残っていないことが5日、分かった。ウナギに関しては、魚秀の中谷彰宏社長(44)が親会社の会計処理も一手に仕切っていたという。兵庫、徳島両県警の合同捜査本部は、出荷元が判明しないよう操作したとみて裏付けを進める。

 関係者によると、中谷社長は農水省が偽装を公表した6月25日付で退職するまで、魚市場の商事部課長としてウナギの取引を一任されていた。仕入れの実務だけでなく、両社の帳簿を付けたり、書類を作成できる立場にあった。代金決済の時期や、売買記録を会計上いつ反映させるかも、自由に決めていたという。

 徳島魚市場がウナギを魚秀に卸す場合、通常は請求書などの書類や、取引したことを示す会計記録が両社に残っていた。ところが偽装に使われたウナギの場合、こうした書類や記録は全く残っていなかったという。

 問題のウナギは徳島魚市場が中国から輸入し、今年2月初めから徳島市中央卸売市場内にある魚市場の関連倉庫に搬入された。この際、中谷社長が倉庫を管理する会社に「今後の入出庫記録を残さないでほしい」と要請したことが既に判明。ウナギは高松市内での偽装作業のため倉庫を出入りしたが、正規の記録には残らなかった。

 また、魚秀側に入った利益が、最終的に1億8000万円程度とみられることが、関係者の話などで分かった。魚秀の中谷社長も毎日新聞の取材に「2億円に届かない額」と話している。

ウナギ偽装:倉庫の管理会社側に「架空」依頼 魚秀社長 07/05/08(毎日新聞)

 中国産ウナギの産地偽装事件で、ウナギ輸入販売会社「魚秀」の中谷彰宏社長(44)が今年2月、中国産ウナギを仕入れて徳島市内にある親会社の関連倉庫に保管した際、倉庫の管理会社側に「以降の入出庫の記録は残さないでほしい」と要請していたことが4日、分かった。ウナギはこの後、高松市内で国産に偽装され、同じ倉庫に戻っており、偽装したことを分からなくする工作の一環とみられる。

 魚秀の親会社「徳島魚市場」の吉本隆一社長(65)が明らかにした。

 倉庫は徳島魚市場の関連会社「和幸」が管理しており、徳島市中央卸売市場内にある。当時、中谷社長は徳島魚市場の社員も兼ね、ウナギ取引を一手に扱っていた。

 倉庫側の記録では、今年2月6日から3月18日に「中国産」ウナギ約249トンが徳島魚市場の商品として入庫した。中谷社長はこの際、和幸の担当者に「以降の記録を残さないでほしい」「架空にしてくれ」などと依頼。「今度、別の荷を預けてもうけさせるから」とも話したという。ウナギは2月7日〜3月21日にかけて出庫したが、担当者は手書きのメモしか残さなかった。

 ウナギは高松市内で偽装され、2月11日から順次搬入されたが、和幸側への事前連絡などはなかった。中谷社長は箱の中身を「ウナギ」としか説明せず、荷主を記した送り状も添付されなかったため、担当者は「白ケース」とだけ手書きメモに記した。ウナギは3月4日〜4月16日に出荷され、神戸市の神港魚類へ搬入された。

ウナギ偽装の業者、ネット販売で牛肉やイカの産地も 07/04/08(読売新聞)

 茨城県神栖(かみす)市の食品加工販売会社「サンシロフーズ」(島田直季社長)が中国産ウナギのかば焼きを「四万十川(高知県)産」に偽装していた問題で、同社は、牛肉やイカのステーキも産地を偽装していたことが4日、わかった。

 茨城県によると、同社は2007年5月〜今年5月、ネット上の仮想商店街「楽天市場」で偽装表示のかば焼きパックを約1万2700個販売。さらに北海道産などの牛肉ステーキを「米沢牛」(山形県)、三陸沖でとれたイカのステーキを「日本海産」としても販売し、計3900万円余の売り上げがあった。

 ネットで「四万十川産特上うなぎ2枚セット。通常価格8200円のところ2880円」とPRしており、景品表示法で禁止されている二重価格表示の疑いがあると消費者から指摘を受けた茨城県が立ち入り調査し、発覚した。

 島田社長は、県に対し「当初は国産を使っていたが、仕入れが難しくなり、中国産を使うようになった」と話している。

 島田社長らは06年2月にネット販売を始め、同年6月に同社を設立。ウナギは楽天市場で人気を集めた商品に贈られる「グルメ大賞2007」に水産物部門で選ばれたが、ほかの商品も含めて今年5月に販売を中止し、会社の清算手続きも進めている。

ウナギ偽装は手の掛かった悪質な行為だ。 サブスタンダード船 も脱帽だな!偽造の契約書、偽装の造船所の書類、偽造の証書は見たことはある。 横浜地検は無視したから今でも問題はあると思う。 しかし、いくら 農林水産省 が甘いからと言って、今回の偽装は酷すぎる! 農林水産省 は大したことは出来ないだろうと思っていたのだろう。 悪い奴らが良い思いをする。農水省への批判を無視できなくなったのだろう。 農水省はJAS法の厳罰化を検討すると表明した。検討と言っただけで、 厳罰化にするとは言っていない。今後も、食品の偽装は続くのだろう!

偽装ウナギ、倉庫転々 名義変更次々、発覚逃れ狙う? 07/04/08(読売新聞)

 中国産ウナギの偽装事件で、徳島市に拠点を置くウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)が、親会社の水産物卸売会社「徳島魚市場」(徳島市)から中国産ウナギのかば焼きを購入した後、福岡や徳島、高松市などの倉庫を転々とさせ、所有者を示す入庫記録の名義を次々と変えていたことがわかった。兵庫、徳島両県警の合同捜査本部は、魚秀が産地偽装の計画当初から、発覚しにくくするための工作を図っていたとみて、家宅捜索で押収した資料の分析を急ぐ。

 調べや関係者によると、徳島魚市場は輸入した中国産かば焼きから使用が禁止されている合成抗菌剤「マラカイトグリーン」の代謝物が検出されたとして昨年7月、徳島保健所に販売の自粛を指導され、自主回収した。魚秀は風評被害で、徳島魚市場から購入した輸入かば焼きを中心に在庫が約800トン(約13億円)に膨らんだ。魚秀はこの在庫を東京都や福岡市などの倉庫に分散して保管していた。

 今年1月、魚秀の福岡営業所長らが、在庫を処分しようと愛知「三河一色産」への偽装を計画。2月6日〜3月18日、魚秀は在庫の一部約256トンを徳島魚市場の関連会社が管理する倉庫(徳島市)に集めた。この際の入庫記録の名義は徳島魚市場だった。

 それとほぼ同時期の2月7日〜3月21日、魚秀は高松市の「偽装工作」の拠点となった倉庫に順次移し替え、国産用の段ボールに詰め替え、一色産のシールやラベルを箱に入れた。この際には名義の記載はなかったという。

 「一色産」に化けたかば焼きはこの直後の2月11日〜3月26日、約40回に分けて徳島市の倉庫に戻された。ここでも名義欄は空欄のままだった。この倉庫から3月4日〜4月16日、神港魚類の関連倉庫に出荷された。この際に、名義は架空の製造会社「一色フード」となっていた。

 徳島魚市場の吉本隆一社長は、同社関連の徳島市の倉庫が利用されたのを認めた上で、「商品自体は魚秀のものだった。魚秀の中谷彰宏社長が、入庫記録の名義について『架空にしろ』『記録に残すな』と指示したと、倉庫関係者から報告を受けた」と話している。

魚秀、偽装後さらに中国産ウナギ大量購入…「丑の日」狙いか 07/04/08(読売新聞)

 中国産ウナギかば焼きの産地偽装事件で、ウナギ販売業「魚秀(うおひで)」(大阪市)が偽装ウナギを出荷した直後の5、6月に計約245トン(約196万匹)の中国産ウナギを親会社の「徳島魚市場」(徳島市)から仕入れていたことがわかった。

 魚秀側は在庫の処理が偽装の動機だったとしているが、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部は、「土用の丑(うし)の日」(7、8月)を狙って、再び大量のウナギを偽装、販売して不当な利益を得ようとした可能性もあるとみて、押収した関係書類の分析を進める。

 関係者によると、魚秀の中谷彰宏社長(44)と、水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)の担当課長(40)らは1月に偽装を計画。魚秀は3月から4月にかけ偽装ウナギ約256トン(約205万匹)を神港魚類に卸していた。

 魚秀が今年、徳島魚市場から仕入れた中国産ウナギの量は6月末までで計350トン。そのうち偽装ウナギを出荷した後の5月が約45トンで、6月には約200トンに増えているが、約800トンの大量の在庫を抱えていた3月は、わずか約25トンだったという。

 中谷社長は偽装が発覚した6月25日の記者会見で、動機について、「大量の在庫をさばきたかった。短期間ならやりきれると思った」などと発言していた。

 しかし、合同捜査本部は、中谷社長らが「愛知県三河一色産」への偽装に“成功”したことから、偽装ウナギとほぼ同じ量を新たに購入。需要のピークを迎える「土用の丑の日」を狙って、再び偽装ウナギを出荷しようとしていたとみている。

 徳島魚市場の吉本隆一社長は4日の記者会見で5、6月に魚秀に卸したウナギの量が急激に増えていた点について、「毎年、夏場にかけて増えている。在庫の確認はしていないが、昨年も多かったので気にならなかったのかもしれない」と話した。

中国ウナギを「四万十川産」…茨城の通販業者に改善指示 07/04/08(読売新聞)

 茨城県は4日、中国産ウナギを「四万十川産」と表示してインターネットで販売するなどしたとして、同県神栖市のインターネット通信販売会社「サンシロフーズ」に対し、日本農林規格(JAS)法と景品表示法に基づき改善を指示した。

 同社はインターネット上の仮想商店街「楽天市場」で「四万十川産特上うなぎ2枚セット」を2880円で販売。人気を集めた商品に贈られる「グルメ大賞2007」に、水産物部門で選ばれている。

 高知県の四万十川は、全国有数のウナギの漁獲量を誇り、「ブランドウナギ」として人気が高い。

ウナギ偽装は手の掛かった悪質な行為だ。 農林水産省 がJAS法の改正し厳罰に消極的なことに対して腹が立つ。 緑資源談合事件 で独立行政法人「緑資源機構」は廃止になったが、実際には、他の組織に移されただけなのを テレビで知った。こんな事をする 農林水産省 は縮小するべきだ。予算も減らせばよい!余った予算を他に使えばよい。増税の必要なし!

ウナギ偽装:魚秀、賞味期限を半年から1年延長して出荷 07/04/08(毎日新聞)

 中国産ウナギの偽装事件で、徳島市に拠点を置くウナギ輸入販売会社「魚秀」(中谷彰宏社長)が偽装ウナギを神戸市の水産物卸会社「神港魚類」(大堀隆社長)に出荷する際、賞味期限を半年から1年程度延長していたことが分かった。

 関係者によると、ウナギは今年2月10日ごろから3月20日すぎの間、徳島市にある魚秀の親会社の関連倉庫から高松市内の冷蔵倉庫に運んで愛知県三河一色産の箱に詰め替えた。その後、徳島の倉庫に戻して、神港魚類に256トンを3〜4月に出荷した。

 賞味期限を書き換えたのは神戸に出荷する時で、表記を09年10月に変えたという。中谷社長は毎日新聞の取材などに、「偽装の動機は在庫処分だった」と説明しており、売りさばきやすいように賞味期限も延長した可能性がある。

 賞味期限は輸入商品の場合、製造業者か輸入業者が設定し、表示できる。設定には科学的な根拠が必要。根拠なく延長した場合はJAS法などの法律に抵触する恐れがある。徳島県によると、冷凍ウナギかば焼きは業務用のマイナス30度以下の冷凍庫で保存した場合なら、約2年間は品質が保たれるという。

 出荷したウナギについては、産地証明書も架空会社「一色フード」名義の偽造したもので、ウナギ本体からは、偽装発覚後の神港魚類の調査で、国内では食用養殖魚への使用が禁止されている合成抗菌剤「マラカイトグリーン」やその代謝物が検出されている。

税関にも偽造の書類を出す業者もいるし、偽装の書類で許可を出す税関職員もいる。 法的な作成義務も決まった書式もなければ、産地証明書の偽造は楽勝だな。 よく消費者もこんなシステムに疑問を持たなかったものだ!消費者の1人として反省します。 それにしても 農林水産省 は何をやっているんだ日本は偽装天国じゃないか!!農水職員は給料カットだ!

「一色産」証明書、魚秀所長がパソコンで偽造 07/04/08(読売新聞)

 中国産ウナギかば焼きの産地偽装事件で、ウナギ販売業「魚秀(うおひで)」(大阪市)の福岡営業所長(41)が、「愛知県三河一色産」などと記された産地証明書をパソコンで偽造していたことがわかった。

 水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)の担当課長(40)は、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の調べに、関与を否定しているが、魚秀側は、営業所長と課長が偽装を相談した際、課長が「一色産」への偽装を提案したとしており、合同捜査本部は課長が当初から偽造を知っていたとみて追及する。

 産地証明書は、小売店の求めで生産者などが発行。法的な作成義務も、決まった書式もないが、近年、急速に広まった。「これで商品価値を判断する客が増えているため」(関西の中堅スーパー)という。

 偽造の産地証明書には、製造者「一色フード」、原料産地「三河一色地区」と記載。架空会社だった一色フードの押印もあり、捜査関係者によると、神港魚類には3月中旬、10枚以上が一括して宅配便で届けられた。魚秀側の関係者が農林水産省の調査に対し、営業所長が偽造したことを認めたという。

もし水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)の担当課長(40)が関与していることが明らかになったら、 親会社「マルハニチロホールディングス」グループのものは出来るだけ買わないようにする。水産物卸売業「神港魚類」が 会社の関与を否定しているのだから、嘘だったら許せないな!

「一色産」証明書、魚秀所長がパソコンで偽造 07/04/08(読売新聞)

 中国産ウナギかば焼きの産地偽装事件で、ウナギ販売業「魚秀(うおひで)」(大阪市)の福岡営業所長(41)が、「愛知県三河一色産」などと記された産地証明書をパソコンで偽造していたことがわかった。

 水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)の担当課長(40)は、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の調べに、関与を否定しているが、魚秀側は、営業所長と課長が偽装を相談した際、課長が「一色産」への偽装を提案したとしており、合同捜査本部は課長が当初から偽造を知っていたとみて追及する。

 産地証明書は、小売店の求めで生産者などが発行。法的な作成義務も、決まった書式もないが、近年、急速に広まった。「これで商品価値を判断する客が増えているため」(関西の中堅スーパー)という。

 偽造の産地証明書には、製造者「一色フード」、原料産地「三河一色地区」と記載。架空会社だった一色フードの押印もあり、捜査関係者によると、神港魚類には3月中旬、10枚以上が一括して宅配便で届けられた。魚秀側の関係者が農林水産省の調査に対し、営業所長が偽造したことを認めたという。

禁止抗菌剤ウナギ、魚秀の親会社が輸入 昨年も検出 07/04/08(朝日新聞)

 産地偽装された中国産ウナギのかば焼きから使用が禁止されている合成抗菌剤「マラカイトグリーン」が検出された問題で、このかば焼きは、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)の親会社にあたる水産物卸売会社「徳島魚市場」(徳島市)が輸入していたことがわかった。同社は1年前にも、出荷したかば焼きから抗菌剤が生体内で代謝してできる物質が見つかっており、安全対策を講じていなかった疑いが出てきた。

 農林水産省の調べなどによると、偽装されたかば焼きは徳島魚市場が中国から輸入し、魚秀が購入。高松市内で愛知県の「三河一色産」と偽装され、3〜4月に約256トンが水産卸売会社「神港魚類」(神戸市)に出荷された。3日、同社の自主検査で、回収された一部の商品から抗菌剤が検出されたことが明らかになった。

 また、徳島魚市場は昨年7月、出荷したかば焼きから抗菌剤の代謝物が検出したことから徳島保健所に販売自粛を指導された。このかば焼きは昨年2月、約20トンが検疫を通過し、魚秀を通じて関東を中心に販売された。徳島魚市場は、昨年7〜9月末に約4トンを自主回収。10月末に焼却処分するとしていたが、県が先月26日に立ち入り調査したところ、倉庫内に置かれたままだった。吉本隆一社長は「県が立ち会いの上で、処分するように言われていたので、県の指示を待っていた。回収したウナギは再出荷していない」という。

 関係者によると、魚秀の中谷彰宏社長が、偽装が発覚した先月25日まで徳島魚市場の商事課長も兼任しており、両社のかば焼きの仕入れや販売を任されていた。中谷社長は昨年7月、徳島県の聞き取り調査に対し、抗菌剤の検出について「中国で契約している養殖池にほかの池から水が流れこんだか、中国の加工業者がこちらの指定したウナギ以外を使った可能性がある」と報告したという。

ウナギ偽装:里帰りは輸入扱い 業者団体が表示徹底へ 07/04/08(毎日新聞)

 ウナギの輸入業者約30社で構成する「日本鰻(うなぎ)輸入組合」(東京都中央区、森山喬司理事長)は、国外で育て日本に逆輸入した「里帰りウナギ」を国産表示とせず、今後輸入ウナギとして取り扱うことを決めた。

 JAS(日本農林規格)法に基づくウナギの品質表示基準では、最も長く生育した地域が原産地となる。日本で育てた幼魚を暖かい外国で成魚とし逆輸入しても国産表示できる。だが今後は、輸入したウナギはすべて輸入先の国名を表示する。

 組合は「消費者の信頼を得るために、不透明なことはやめたい」と話している。農水省は6月、養殖にかかわったすべての国・地域の適正表示を徹底するよう、組合などに文書で指導していた。【吉永磨美】

クローズアップ2008:ウナギ偽装 つかめない本当の産地 07/03/08(毎日新聞)

 関西の水産関連業者が中国産ウナギを「愛知県三河一色産」と偽装、販売した問題は、架空会社を介在させるなど農林水産省が「極めて悪質」とする巧妙な手口で実行された。背景には、消費者の強い国産志向と、需要を満たせない国産ウナギの供給量不足がある。一方、止まらない食品偽装の連鎖を受け、農水省は日本農林規格(JAS)法に基づき品質表示基準を厳格化したが、自民党からは罰則強化の動きも出始めている。

 ◇「里帰り」を国産扱い/産地証明は検証不能/中国産の品質も向上

 ウナギの偽装は02年ごろから目立ち始め、中国産商品への信頼が揺らいだ昨年以降は各地で表面化している。

 愛知県一色町は83年から、ウナギの市町村別出荷量日本一。知名度の高さゆえに、今回も名前が使われた。だが、同町でも地元漁協が出所不明のウナギを一色産などとして72トン販売したとして6月、県の指導を受けるなど、業界をめぐる状況は複雑と言える。

 一色のケースで偽装に利用されたのは「里帰りウナギ」。JAS法に基づく品質表示基準では、最も長く生育した地域が原産地となる。日本で育てた幼魚を暖かい台湾などへ運んで短期間で成魚に仕上げ逆輸入しても国産と表示できる。

 漁協は昨秋、さいたま市の商社の働きかけで幼魚18万匹を初めて台湾へ輸出。台湾から戻った時には成魚26万匹に増えていたのに、日本産との商社の産地証明を「うのみにした」として売っていた。

 この件は「日本で育てた期間が長かった」(漁協)としているが、そうでない場合でも商社が保証する産地証明に「日本での養殖期間が長い」との記載があれば、外国産を故意にまぎれさせても検証は不可能に近く、「偽装の温床」(農水省)とされている。

 JAS法に基づく立ち入り検査も「犯罪捜査のために認められたものと解してはならない」と規定。取り締まりは厳しいのが現状だ。

 九州では07年9月、福岡、熊本、宮崎、鹿児島の十数社が外国産を国産と偽装表示して販売したとして、農水省と4県が調査。今年2月には静岡市の食品総合商社「東海澱粉」が、02年からの約5年間で台湾・中国産を国産と偽装したウナギ1312トンを販売したとして、鹿児島県警が5月、関係者を逮捕した。

 水産庁によると、国内のウナギの年間供給量は約10万トンで、国産の比率は約2割。7割が中国産、1割が台湾産だ。台湾産ウナギを鹿児島産として売ったことのある西日本の業者は「4、5年前から国産の需要が高まっている。偽装が続いていて当たり前だと思っていた」と打ち明ける。

 また、背景には中国産ウナギの品質向上もあるとみられる。岡山市の水産業者は「今は業者でも国産と外国産を見分けられる人は少ない。まして小売店はファクスで注文を出すだけ。どんなウナギが積まれているか分かるはずがない」と証言する。【石原聖、阿部周一】

 ◇担当者も驚く巧妙手口  偽装は6月25日に農水省が発表し明るみに出た。偽装ウナギを販売したのは徳島市に拠点があるウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」と、神戸市の水産物卸売会社「神港魚類」。農水省はJAS法違反で改善指示を出したが、その手口と構図は調査担当者も驚く複雑さだった。

 農水省の調査や魚秀の中谷彰宏社長(44)によると、偽装を計画したのは今年1月。売れなくなった中国産の在庫約800トンを抱え「売りさばいてしまいたかった」と言う。

 具体的な計画は魚秀福岡営業所長(41)と、取引のあった神港魚類のウナギ担当課長(40)が相談。「有名で売れると思った」一色を産地とし、製造者を架空の「一色フード」とすること、商社2社を介在させ出荷元を隠すことなどを決めた。ウナギの詰め替え作業などは、仲介者の紹介で高松市内の冷蔵庫内で行われ、計256トンを魚秀が神港魚類に引き渡した。魚秀側は一取引先を装う意図で一部(25トン)は買い戻し、うち15トンを自ら販売した。

 農水省の立ち入り調査前の5月27日、中谷社長が神港魚類の課長に現金1000万円を渡すなど不透明な金の流れも判明した。

 ◇「JAS法ゆるい」−−専門家批判

 JAS法は消費者保護が目的の法律だ。加工食品は原材料名や賞味・消費期限、保存方法など、生鮮食料品は原産地などの表示義務を定めている。

 しかし、昨夏に食品加工卸会社「ミートホープ」が牛ミンチに豚や鶏などを混ぜて別の加工業者に出荷していた事件を受け、農林水産省はJAS法の品質表示基準を改正。4月から、加工食品については、製品の製造・販売業者だけでなく、一連の加工に携わるすべての業者間の取引にも原料原産地などの表示を義務付けた。ミートホープ事件では行政指導しかできなかったからだ。

 業者間取引も改善指示や命令の対象。従わなければ懲役(1年以下)や罰金(法人は1億円以下、個人は100万円以下)が科される。

 しかし、罰則まで3段階を踏まなければならず、専門家からは「規制がゆるい」との声が上がっている。

 若林正俊農相は6月24日の会見で「加工食品の表示について信頼性を高めることを徹底したい。制度よりその運用、実施の問題」と規制強化に否定的な見解を示している。

 しかし、食品表示に詳しい垣田達哉・消費者問題研究所代表は「業者はもうけるだけもうけ『ごめん』で済んでしまうから、偽装が繰り返される」と指摘。自民党も、直ちに処罰する「直罰」規定の導入を検討し始めた。【奥山智己、勝野俊一郎】

偽装報酬約1億円、魚秀が払う…高松市の会社元役員に 07/03/08(読売新聞)

 中国産ウナギの国産偽装事件で、箱の詰め替えなどの偽装工作をした高松市の水産物卸販売会社の元役員(43)に、魚秀側から報酬として約1億円が支払われていたことが3日、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の調べでわかった。

 捜査関係者などによると、元役員は今年2月から3月にかけ、同市内の倉庫で、中国産ウナギのかば焼き256トンを一色産の箱に詰め替えるなどした。事前に1キロ当たり400円と報酬額を決め、魚秀の非常勤役員を兼務する高知県南国市の水産加工会社役員が4月、高松市内で元役員に現金で約1億円を手渡した。役員は、領収書を受け取っていないという。

 捜査本部の調べに対し、双方とも「偽装工作の報酬だった」と認めているという。

ウナギ偽装、神港魚類など二十数か所を一斉捜索 07/03/08(読売新聞)

 中国産ウナギの国産偽装事件で、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部は3日、ウナギ販売業「魚秀(うおひで)」(大阪市)の拠点である徳島営業所(徳島市)や、水産業界最大手の「マルハニチロホールディングス」子会社の水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)の本社など7都府県の計二十数か所を、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で一斉捜索した。

 捜査本部は、押収した資料を分析し、事件の全容解明とともに、詐欺容疑での立件も目指す。

 捜索は午前9時前から計約130人態勢で始まり、箱の詰め替えなどの偽装工作をした高松市の水産物卸販売会社、魚秀の親会社「徳島魚市場」(徳島市)、関係者の自宅などでも行われた。魚秀と、神港魚類の担当課長(40)は4月5日〜6月13日の間、中国産ウナギのかば焼きを愛知県三河一色産と偽って、神戸市内の仲卸業者など3業者に計約3・6トンを販売した疑いが持たれている。

 捜査本部によると、偽装について、魚秀の中谷彰宏社長(44)らは「今年1月、神港魚類の課長と相談して偽装を始めた」と全面的に認めている。

 一方、神港魚類は会社としての関与を否定し、同社の担当課長も偽装に加担していないとしており、言い分は食い違っているという。

回収した偽装かば焼きから合成抗菌剤検出、神港魚類が公表 07/03/08(読売新聞)

 神港魚類は3日、回収した偽装かば焼きから、発がん性が指摘され、食品衛生法で養殖魚などへの使用が禁止されている合成抗菌剤「マラカイトグリーン」を検出したと発表した。

 発表によると、2日までに同社が回収した約13トンの中から微量を検出し、神戸市保健所に届けた。同社はこれまでに約49トンを販売し、一部が店頭で売られていた。

 神港魚類は農水省の検査直後の6月19日から、販売した偽装かば焼きの回収を始め、安全確認検査を行っていたという。

 今回の偽装に関与したとされる魚秀の親会社「徳島魚市場」が輸入した中国産かば焼きからもマラカイトグリーンが検出され、徳島県が昨年7月、販売自粛を指導した。

 マラカイトグリーンを巡っては、昨年7月、魚秀の親会社「徳島魚市場」が輸入した中国産かば焼きからも検出され、約4トン分を回収。徳島県は同月、これらについて販売自粛を指導した。

 本来は焼却処分することが求められていたが、同社は今年6月、「適当な処分業者がみつからなかった」として、焼却しなかったことを明らかにしていた。

「日本農林規格(JAS)法では、日本と外国の両方で育てても、国内での養殖期間が長ければ国産と表示できる。」 里帰りウナギをすべて輸入表示にしても日本農林規格(JAS)法では問題ない。法的に違法でないのだから 今後も偽装の可能性は否定できない。そして、誤解を招く。対応が甘い 農林水産省 に日本農林規格(JAS)法の改正を要求するべきだろう。個人的にはウナギを今年は食べない。 小さな抵抗だが多くの人が同じ事をすれば大きな影響力になる。まあ、結果を見守るしかない。

「里帰りウナギ」、すべて「輸入」表示に…日本鰻輸入組合 07/03/08(読売新聞)

 ウナギの産地偽装問題が相次いでいることを受け、全国のウナギ輸入業者でつくる「日本鰻(うなぎ)輸入組合」(加盟29社、森山喬司理事長)は3日、海外で育て日本に逆輸入する「里帰りウナギ」が産地偽装の温床になっているとして、今後はすべて国産ではなく輸入ウナギと表示すると発表した。

 日本農林規格(JAS)法では、日本と外国の両方で育てても、国内での養殖期間が長ければ国産と表示できる。このため日本で取ったウナギの幼魚を、経費が安く、成長も早い台湾などに輸出し、大きく育てた後に逆輸入して、国産と表示するケースが増加している。

 一方で外国での養殖の時期や状態を確認するのが難しいことにつけ込み、外国産ウナギを輸入して、里帰りウナギと称している例も多いと言われていた。

 先月には愛知県一色町の「一色うなぎ漁業協同組合」(大岡宗弘組合長)が生産履歴のはっきりしない台湾からの輸入ウナギを「一色産」と表示して出荷したことが発覚。同漁協が国内業者に幼魚を出荷した日と、その幼魚が台湾に渡って養殖池に入った日が伝票で同じ日になっていたり、出荷した幼魚は約18万匹だったのに、輸入した成魚が約26万匹だったりしていたことが明らかになっている。

ウナギ偽装、運送会社倉庫借り作業 使用料は300万円 07/02/08(朝日新聞)

 中国産ウナギの偽装事件で、箱の詰め替えなどの偽装作業が、高松市内の運送会社が所有する冷蔵倉庫で行われていたことが、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の調べでわかった。男性7〜8人が約1カ月半にわたって実施。運送会社には、偽装の実行役とされる男性から使用料などとして現金約300万円が支払われたという。捜査本部は関係者から事情を聴き、偽装工作の全容解明を進める。

 捜査本部や農林水産省などの調べによると、中国産ウナギのかば焼きを「三河一色産」と偽装する工作は、徳島市に拠点を置くウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)の中谷彰宏社長が取引関係にある高知県内の水産加工会社役員を通じて、高松市の水産会社の元専務に指示したとされる。

 関係者によると、この元専務の弟で、同じ水産会社に勤める男性が2月中旬、高松市内の運送会社に約90平方メートルの冷蔵倉庫を借りにきた。期間は3月下旬ごろまでの契約だったという。

 元専務の弟は運送会社に、徳島市内にある魚秀の関連会社の倉庫から、高松市の倉庫までウナギのかば焼きを運ぶことも依頼。約256トンを順次運び込み、それと入れ替わるように「三河一色産」と書かれた段ボールに詰められたかば焼きが徳島市の倉庫に搬入された。12トンの冷凍車で徳島と高松を行き来した回数は約40回に上るという。

 この運送会社の役員によると、冷蔵倉庫での作業は午前8時〜午後4時半。ポロシャツを着た日本人らしい男性たちが作業をしていた。この運送会社は昨年夏ごろから、元専務の水産会社と取引があったため、役員は怪しいと思わなかったという。

 元専務の弟は4月中旬、冷蔵倉庫使用料と荷物運搬料として運送会社に約300万円を現金で支払った。このとき、領収書の発行を求め、「あて名は『山田商会』に」と、聞いたことのない業者名を告げたという。偽装が発覚した6月25日、運送会社が不審に思って弟に連絡すると、「迷惑をかけて申し訳ない」と話したという。

 元専務の弟は勤めていた水産会社で、会社が所有する高松市内の倉庫管理を主に担っていたが、元専務と同じく6月15日付で退職している。捜査本部は、弟からも任意で事情を聴き、調べを進めている。(高橋雄大、花房吾早子、岡村夏樹)

ミートホープ:ミンチ偽装問題 が公になっても、食肉卸小売業「丸明」(同県養老町)は偽装をやめなかった。 ウナギ偽装事件は徹底的に調査し、関与した会社や人間の名前を公表すべきだ。 ペーパー会社を使った悪質な隠蔽工作だ。他の会社に任せたからわからない、 他の人間がやったからわからないなどの言い訳を許すな!

「経営者や従業員も連絡がとれなくなったため、調査は頓挫したという。」 連絡が取れなくなったら警察の協力を得て捜すとかやり方があるだろう。 経営者や従業員は家族もいないのか?もし、適切な調査が出来ないのであれば 規則や法改正をするべきだ。

「魚秀」別ルートでもかば焼き産地偽装の疑い…農水省調査 07/01/08(読売新聞)

 ウナギ販売業「魚秀(うおひで)」(大阪市)と「マルハニチロホールディングス」の子会社「神港魚類」(神戸市)が中国産ウナギのかば焼きを国産と偽っていた問題で、魚秀が昨年9月、今回とは別ルートのかば焼きの産地偽装にかかわっていた疑いがあるとして、農林水産省の調査を受けていたことが分かった。

 農水省によると、昨年夏、「九州産」と銘打ったかば焼きを扱っている福岡市のウナギ卸売会社が調査対象となり、この会社に中国産かば焼きを売っていた会社として魚秀が浮上。同省は昨年9月初旬、この会社と魚秀福岡営業所などに立ち入り調査に入ったが、経営者や従業員も連絡がとれなくなったため、調査は頓挫したという。

ウナギ偽装:高松の水産物業者から聴取 詰め替え関与で 07/01/08(毎日新聞)

 中国産ウナギの偽装問題で、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部が30日、高松市内の水産物業者から任意で事情聴取したことが分かった。同市内では国産ウナギ用の段ボール箱への詰め替え作業が行われており、関与などについて聴いた模様だ。既に高知県南国市内の業者からも任意の事情聴取を始め、この業者が仲介役を果たしたと認めていることも判明した。

 徳島市に拠点を置くウナギ輸入販売会社「魚秀」の中谷彰宏社長(44)は、中国産ウナギを愛知県三河一色産の段ボール箱に詰め替えた作業について、「高松にある袋の詰め替え工場に運んでやった」と関係者に話している。その後の調べなどから、高松市の水産物業者が浮上。捜査本部は30日、高松市内で事情聴取した。

 事情を聴いたのは、農林水産省の立ち入り検査が始まった後の6月15日に水産卸販売会社を「一身上の都合」で退職した人物。同社によると、社内のウナギ取引は1人で仕切っていた。退職の際は、部下に「会社に迷惑をかけるかもしれない」と言い残していた。

 一方、工場での詰め替え作業について、中谷社長は「人の手配や作業の詳細は知らない」と説明。こうした経緯について、合同捜査本部は、仲介役とされる南国市にある水産物会社の役員からも事情聴取を始めている。

 この役員は6月10、13日に偽装が発覚した場合の対応を話し合った場に出席しており、13日には神戸市内のホテルの喫茶店で、神港魚類の担当課長(40)に「1億円出すから責任をかぶれ」と話したとされている。

 この役員は魚秀の非常勤役員も務めており、魚秀が神港魚類から偽装ウナギの代金7億円余りを受け取った際に伝票上の架空取引をした東京の商社1社に協力を依頼している。

 合同捜査本部は30日に発足。57人態勢で兵庫署に設置され、四国での捜査拠点は徳島東署に置き、ウナギを売買した徳島、兵庫以外にも複数県にまたがる偽装の構図の全容解明を進める。

ウナギ偽装で魚秀の利益3億円、週内にも一斉捜索へ 06/30/08(読売新聞)

 ウナギ販売業「魚秀」(大阪市)と「マルハニチロホールディングス」の子会社「神港魚類」(神戸市)が、中国産ウナギのかば焼きを国産の「一色産ウナギ」と偽って販売していた問題で、一連の偽装取引による魚秀側の利益が約3億円にのぼるとみられることが分かった。

 また、徳島県警の任意聴取に対し、魚秀の役員を兼務する高知県南国市の水産加工会社役員が、魚秀側から相談を受け、高松市内のブローカーに偽装工作を請け負わせていたことを認めたという。兵庫、徳島両県警は30日午後、合同捜査本部を設置したうえで、今週中にも関係先を不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で一斉捜索する。

 農水省の調査や関係者によると、中国産かば焼きの価格は国産の半分程度で、魚秀から神港魚類の課長へ渡った1000万円について、魚秀の中谷彰宏社長は「(ウナギ偽装の)取引のもうけから払った」と説明しているという。

社説:偽装ウナギ 不安につけ込むあくどい手口 06/30/08(読売新聞)

 退廃の連鎖とも呼びたくなる。驚くべき食品偽装事件がまた起きた。

 大阪市のウナギ輸入販売会社「魚秀」と神戸市の卸売会社「神港魚類」が中国産ウナギのかば焼きを「愛知県三河一色産」と偽装して売っていた。農林水産省はJAS(日本農林規格)法違反で業務改善指示をし、警察も不正競争防止法違反の疑いがあるとして捜査している。

 昨年来、偽装問題が相次いで表面化しているのに、当事者は「ひとごと」と看過し「ばれなきゃいい」と高をくくっていたとしか思えない。これでは消費者も、誠実な生産や取引をしている業者もたまったものではない。なぜこうも平然と横行するのかを追及し、効果的な抑止策を真剣に考えるべきだ。ブランドを信じて高い買い物をさせられた消費者の感覚に照らせば、これは計画的な詐欺といっても過言ではない。

 国産と中国産のウナギとでは値に大きな開きがある。農水省によると、1キロ当たり中国産1800〜1900円、国産は4000〜5000円といい、偽装すればたちまちこの「差益」が入る。魚秀側は偽装が表面化した当初、毒物混入ギョーザ事件で中国産食品の売れ行きが落ち込み、在庫を大量にさばかなければならなくなったのでと釈明したが、実際にはそんな急場しのぎではなく、入念な偽装工作をしていたのではないかと思われる。

 例えば、手の込んだ架空の流通ルートの設定だ。

 ウナギが魚秀から神港魚類に渡る間に、架空の会社と東京に実在する二つの商社を経たように装い、実際には取引がないのに実在2社には計約4000万円が「仕入れ代金」として振り込まれていた。

 現物を伴わない帳簿上の取引である「帳合い」とみられるが、これによって外観上の流通を複雑にし、偽装が発覚しにくくしようとしたらしい。

 また、魚秀から神港魚類の課長に1000万円が渡され、趣旨について「口止め料」「謝礼」と両社が対立する。さらに魚秀から「1億円出すから責任を全部かぶってくれ」ともちかけられたという証言も出るなど、不正の規模の大きさや広がりもうかがわせる。

 食品安全への関心は高い。不安から、割高でも国産のブランド品を選びたい消費者心理につけこんだ偽装不正は、購買者だけでなく、優良ブランド品全体の信用も深く傷つけ、創意工夫の競争をおとしめる。

 昨年来、食品から工業製品まで、産地・内容偽装、耐性偽装などが次々に明るみに出、当事者が法的、社会的制裁を受けながら、こうしてまた新たな偽装不正が表面化する。この現実をどうとらえたらよいのか。

 その視点で今回の事件をとらえて全容解明し、「偽装横行社会」の歯止めとなる手がかりを得たい。

「一色産なら売れる」神港魚類課長持ちかけ…魚秀社長明かす 06/30/08(読売新聞)

 ウナギ販売業「魚秀(うおひで)」(大阪市)と水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)による中国産ウナギの産地偽装問題で、農林水産省の調査に対し、魚秀の中谷彰宏社長が「今年1月、(魚秀の)福岡営業所長と神港魚類の担当課長(40)が相談して偽装を計画した」と話していることがわかった。

 課長が産地を「愛知県三河一色産」にすると提案したと説明しており、農水省は、課長が偽装の計画段階から深く関与していたとみている。農水省や関係者の話によると、中国産かば焼きの在庫約800トンの処理に困った魚秀の福岡営業所長と、神港魚類課長が今年1月、中国産かば焼きの偽装を協議。その際、課長は「一色産なら有名で売れる」と持ちかけたという。

ウナギ偽装の魚秀社長「神港魚類と計画」 06/28/08(朝日新聞)

 ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)と水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)が中国産のウナギのかば焼きを「三河一色産」と偽装して販売していた問題で、魚秀の中谷彰宏社長が朝日新聞の取材に対し、「魚秀の福岡営業所長と神港魚類の担当課長が1月下旬ごろに偽装を計画した」と話した。中谷社長は営業所長から相談を受け、「ウナギの在庫を何とかしたい」と思って偽装を承認したという。

 中谷社長によると、神港魚類との商談窓口になっている福岡営業所長が、神港魚類の担当課長との雑談の中で「中国産ウナギの在庫がふくらみ困っている」と話したところ、互いの利益が一致し、偽装の計画が持ち上がった。その際、一色産なら有名だから売れるのではないかと、偽装ブランドの内容も決めたという。

 中谷社長は「神港魚類の販売ルートを使えば、大量に販売でき、在庫は大幅に減る。売り上げが上がり、神港魚類ももうかる」と説明。農林水産省の調べで、魚秀は今年3月から4月にかけて、産地を偽装した在庫のかば焼き256トンを神港魚類側に出荷したことがわかっている。中谷社長は「中国産で256トンだと4億4千万円ぐらいだが、実際に神港魚類へ販売した価格は7億円余り。3億円ぐらい売り上げが違った」と話している。

 魚秀は、昨年夏の中国産ウナギへの抗菌剤使用問題で売り上げが減少。さらに、ギョーザ事件で、中国産食品への不信が高まり、今年初めには800トンの在庫を抱えていたという。

 問題発覚後の神港魚類の会見では、担当課長が中谷社長から呼び出され、1千万円入りの中国産のお茶の袋を渡されたと証言。当時、市場関係者から「ウナギの産地がおかしい」と指摘されており、担当課長は「産地偽装の口止め料」と認識していたという。これに対し、中谷社長は「偽装したウナギを売ってもらうためのリベート」と話しており、両者の認識は食い違っている。

中国産のウナギから日本では禁止されている物質が見つかり、中国製冷凍ギョーザの中毒事件もあった。 日本産のウナギの需要が増えたとニュースで聞いたが、絶対に中国産を国産として売っていると思って いたので、買い物に行くたびに中国産と日本産のウナギの価格を注意してみていた。ウナギを買っていないが、 多分、偽装はあるだろうから高い日本産は避けるべきだろうと思っていた。たかが2〜300円の違いだろうが 泣き寝入りになると思った。被害が小さいと警察や検察は動かない。仕事をしたくないからだ。今回は、 予想が大当たり。若林農水大臣が、国民は賢くなければならないと言っていたが、よくわかっているつもりだ。 だからこそ、 農林水産省 の甘い調査やチェックには頭に来る。 緑資源談合事件 で独立行政法人「緑資源機構」は廃止になったが、実際には、他の組織に移されただけなのを テレビで知った。国民がばかだからこんなことをしているのか、若林農水大臣! 農水職員を3割ほど減らせ!税金の無駄遣いをやめろ!今回は、農水省にも問題があることが良くわかった。

ウナギ偽装劇 発端1月、詰め替えの舞台は高松 06/29/08(朝日新聞)

 ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)と水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)が中国産のウナギのかば焼きを「三河一色産」と偽装して販売していた問題。誰が指示し、どこでどのように行われたのか。両社関係者の証言や農林水産省の調査で徐々に明らかになってきた。

 魚秀の中谷彰宏社長や農林水産省の調査によると、産地偽装の計画が持ち上がったのは、中国製冷凍ギョーザの中毒事件などで中国産食品への不安が強まっていた1月下旬。魚秀の福岡営業所長が、神港魚類の担当課長に「中国産ウナギの在庫が800トンに膨らみ困っている」と相談をもちかけたのがきっかけだった。

 ウナギの値段は4月から上がり始め、「土用の丑(うし)の日」がある7月がピーク。神港魚類も購入先を見つけなければならない時期にきていた。「一色産にしたら有名だから売れるのではないか」。どちらともなくそんな話になり、産地偽装が決まったという。

 魚秀関係者によると、報告を受けた中谷社長は、取引関係のある高知県内の水産加工会社の取締役に相談。取締役は知人の高松市内のウナギブローカーに話をもちかけ、「一色産」ラベルの作製や別の箱への商品の詰め替えなど具体的な偽装方法を決めたという。この関係者は「偽装を実際に仕切ってきたのは取締役だ」と話す。

 偽装はどのように行われたのか。農水省によると、中国から輸入された256トンのウナギは、神戸税関を通った後、魚秀が委託している徳島県内の倉庫にすべて集められた。その後、高松市のブローカーの元へ運んで別の段ボール箱に詰め替えられ、「三河一色産」のラベルシールと「原料原産地・愛知県、製造者・一色フード」などと書いた一括表示のシールが入れられた。

 再び徳島県内の倉庫へ戻した後、3〜4月に神港魚類に出荷され、同社は約7億7千万円で買い取った。魚秀はこのうち20トン前後を買い戻している。農水省の担当者は「買い戻しや、両社の取引に架空会社を絡めるなど物流を複雑にすることで、偽装をばれにくくしていた」とみる。

 3月4日、偽装されたウナギが神港魚類に出荷され始めた。購入した神戸市内の仲卸業者によると、担当課長は産地証明書に傷物の「B級」と手書きし、押印した。別の業者らは「国産は普段1キロ4千円ぐらいするのにこの時は3千円だった。中国産と国産は見た目は同じ。最近は味も変わらないので、見破れない」と話す。

いつも思うが、公務員の調査やチェックは甘い!誰も批判しないし、調査やチェックが甘くても、 給料は貰える。甘い調査やチェックの方が仕事は増えないし、調査の結果、何も見つからなかったと 結論付け、幕引きが出来る。公務員の仕事内容の薄さには困ったものだ。 ミートホープ で農水省職員と北海道庁職員はりっぱだった。給料泥棒間違いなしと思った。 後は自分達に責任がないようにするためにりっぱな調査。恥ずかしくないのかと思った。 今回も同じ事だ。甘い調査やチェックは、ウナギ産地偽装も引き起こしたと思う。

ウナギ産地偽装:魚秀、偽装計画後仕入れ350トン 「在庫処分」と矛盾 06/29/08(毎日新聞)

 中国産ウナギの偽装問題で、徳島市に拠点のあるウナギ輸入販売会社「魚秀」(中谷彰宏社長)が今年1〜6月、中国産ウナギ約350トンを仕入れていたことが分かった。中谷社長は「偽装は在庫処分が目的」と説明しているが、偽装を計画した1月下旬以降に大量のウナギを買い付けており、利ざや目的だった可能性が出てきた。

 新たなウナギの購入は、問題発覚後の徳島市の立ち入り検査で判明。350トンすべてを同市にある親会社「徳島魚市場」(吉本隆一社長)から計5億3600万円で仕入れていた。

 中谷社長の話などによると、魚秀と神戸市の卸売業者「神港魚類」の担当課長が1月下旬、偽装による中国産ウナギの売り抜けを計画。3〜4月、愛知県一色産と偽装した256トンを約7億7000万円で神港魚類に出荷した。動機について、中谷社長は「(農薬混入の)ギョーザ問題などで中国産ウナギが販売不振になり、どうにかして在庫を売りさばきたいと思った」と説明している。

 一方、昨年12月〜今年1月ごろに開かれた徳島魚市場の定例会議では、徳島魚市場が仕入れた中国産ウナギが大量に在庫になっていることが話題になった。中谷社長は当時、同社の社員も兼ねており、この会議に出席。吉本社長が「損をしてでも売れ。半値なら売れるだろう」などと指示したのに対し、「売ります」と発言したという。

 ◇魚秀社長解任へ

 ウナギの偽装問題で、「魚秀」の中谷社長が「偽装は高松市内の工場でしたが、作業は知人に頼んだので詳しい内容は知らない」と関係者に話していることが分かった。一方、魚秀の親会社「徳島魚市場」の吉本隆一社長は28日、週明けにも魚秀の臨時株主総会を開き、偽装にかかわった中谷社長ら複数の役員を解任する方針を明らかにした。

岐阜県、立ち入り11日前に丸明と接触 飛騨牛偽装 06/27/08(朝日新聞)

 飛騨牛の偽装問題で、岐阜県が立ち入り調査をする11日前に食肉卸小売業「丸明」(同県養老町)と接触し、調査の日程を調整していたことが27日、分かった。接触の後、同社は商品のラベルを張り替えており、農林水産省や県幹部は「(接触が)偽装の証拠隠滅を招いてしまった可能性がある」としている。農水省は、通常は通告なしで立ち入る。(鷹見正之、保坂知晃)

 県によると、最初に偽装に関する情報があったのは今月10日。匿名で、丸明が産地の異なる牛肉を飛騨牛として売っているという内容だった。12日、担当職員が聞き取りのアポイントメントをとるため同社と接触した。

 18日には吉田明一社長に聞き取りをし、24日に本社などに立ち入り調査に入ると通告した。ただ、20日に農水省から丸明の偽装について新たな情報が入り、21日には朝日新聞が偽装を報じたため、県は予定を早めて23日、農水省と合同で牛肉トレーサビリティー法や日本農林規格(JAS)法違反などの疑いで立ち入り調査に入った。

 その間、朝日新聞は独自に偽装についての情報を得て、13、14の両日、同社直営店で複数のパック詰め牛肉商品を購入。肉質が2等級で飛騨牛と表示できない商品に、13日には「飛騨牛赤身焼肉用」とのラベルが張られていたのに、14日には「丸明の赤身焼肉」に変わっているのを確認した。しかし、県はそうした証拠となる商品を確保していなかった。

 同社従業員によると、14日午前、吉田社長の指示で「飛騨牛」のラベルを「丸明の赤身」に張り替えて店頭に並べ直した。張り替えの指示を受けた従業員は「社長は問題の発覚を恐れたのだろう」と証言している。

 農水省と県の立ち入り調査は、吉田社長に様々な偽装を認めさせる物証が乏しかったことなどから、3日間に及んだ。

 農水省は証拠隠滅を防ぐため、通常は通告なしで立ち入り調査に入る。「立ち入り先に情報を当てるだけで、どれだけ証拠隠滅が進むか、(岐阜県は)わかっていない」と批判する幹部もいる。

 県健康福祉部の洞田律男部長は、事前に調査対象の業者と接触したことなどについて、「反省材料だ。再発防止へ向けた体制づくりを考えていかないといけない」と話している。ある職員は「丸明は岐阜県産以外の牛肉の取り扱いが少なく(通報があった産地偽装は)やらないという先入観があった」と話した。

偽装隠蔽?ウナギの産地証明書送付状、卸売業者が廃棄 06/27/08(読売新聞)

 ウナギ販売業「魚秀」(大阪市)と水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)が中国産ウナギのかば焼きを国産の「一色産ウナギ」と偽って販売していた問題で、魚秀の中谷彰宏社長から1000万円を受け取っていた神港魚類の担当課長(40)が、産地証明書の送り主などがわかる送付状を廃棄していたことが、わかった。

 農林水産省は偽装を隠蔽(いんぺい)するために破棄した疑いもあるとみている。

ウナギ偽装、「魚秀」にブローカーが在庫処理“指南” 06/27/08(読売新聞)

 ウナギ販売業「魚秀(うおひで)」(大阪市)と「マルハニチロホールディングス」の子会社「神港魚類」(神戸市)が中国産ウナギのかば焼きを国産に偽装していた問題で、魚秀が今年1月、大量の中国産かば焼きの在庫についてウナギ取引のブローカーに相談、そのアドバイスを受けて、偽装用のラベルや段ボール箱などを準備していたことが27日、関係者の話で分かった。

 不正競争防止法違反容疑で両社の捜査を進めている兵庫・徳島両県警も関心を示している。

 関係者によると、魚秀が在庫処理について相談していたのは高松市周辺に活動拠点があるとされるブローカーの男性。魚秀は、このブローカーのアドバイスを受け、「愛知県三河一色産」と記された偽装用ラベルや、偽の産地証明書、架空会社「一色フード」の社印などを業者に発注。2月には、神戸や福岡や東京などの冷凍庫に分散していた在庫のうち、256トンを徳島市内の倉庫に集めたうえで、ブローカーに偽装用のラベルをはったり、偽の箱に詰め替えたりする作業を依頼したという。ブローカーは256トンすべてを高松市内の倉庫に移し、ここで偽装のための作業を行ったとみられる。

 農林水産省によると、このブローカーや、そのグループは、過去に発覚したウナギの産地偽装の問題でも、販売業者からの聞き取り調査の過程で取引先などとして名前があがっていたが、具体的に偽装への関与は確認できなかったという。同省では、今回も取引先の一つとして把握していたが、「役割はラベル張りなどの軽作業の請負で、日本農林規格(JAS)法の対象外」として、このブローカーからの聞き取り調査は行わなかった。

まるで「ウナギ・ロンダリング」…魚秀が15トン買い戻す 06/27/08(読売新聞)

 中国産ウナギの偽装問題で、ウナギ販売業「魚秀(うおひで)」(大阪市)が「愛知県三河一色産」と偽装して水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)に販売した中国産のかば焼きのうち、15トンを買い戻す「循環取引」を行っていたことが分かった。

 農林水産省は、魚秀が中国産ウナギの出荷元ではなく、購入した業者の1社にすぎないことを装った隠(いん)蔽(ぺい)行為とみて調べている。

 農水省によると、魚秀は「マルハニチロホールディングス」の子会社の神港魚類に、商社2社を経由して販売した中国産かば焼き256トン(約204万匹)のうち、15トン(約12万匹)を目立たないように小口に分けて買い戻し、西日本の卸売業者などに直接売却していた。そして、「一色産と称する不審なかば焼きが出回っている」との通報を受けた農水省から6月初旬に、商品を取り扱った業者の1社として事情を聞かれると、仕入れ先として神港魚類の名を挙げ、自社が出荷元であることを気づかれないようにしていたという。

 一方、魚秀が神港魚類にかば焼きを販売する際に介在した商社の関係者によると、魚秀側は架空会社の「一色フード」名の領収書を発行していた。この商社は神港魚類側から振り込まれたかば焼き256トン分の代金を4回に分けて、現金で魚秀の非常勤役員らに手渡した際、いずれも一色フードの領収書を受け取った。この関係者は「当時は架空の会社とは気づかなかった」と話している。

 一連の魚秀による隠蔽行為について、農水省表示・規格課は「これだけ取引を複雑化させれば、仮に調査されても自社の存在は明るみに出ないと思ったのだろう。まるでマネーロンダリング(資金洗浄)ならぬ『ウナギロンダリング』だ」と話している。

魚秀「帳簿だけ取引」誘う、介在2社の利益4300万 06/26/08(読売新聞)

 ウナギ販売業「魚秀(うおひで)」(大阪市)と「マルハニチロホールディングス」の子会社「神港魚類」(神戸市)が中国産ウナギのかば焼きを国産に偽装していた問題で、両社の取引に介在した商社2社のうち1社が今年2月ごろ、魚秀側から「帳簿上だけ取引の間に入ってほしい」と依頼されていたことがわかった。

 現物を扱わない帳簿上の取引は「帳合(ちょうあい)」と呼ばれ、業界では広く行われているが、今回のように特定の業者同士が一つの品を売買する取引は極めて異例。商社2社は取引に介在するだけで計約4300万円もの利益を得ていた。

 農林水産省では、こうした不自然な取引が始まった時点で、神港魚類も、中国産を「愛知県三河一色産」と偽装した事実に気づいていた疑いがあるとみて調べている。

 介在した商社2社のうち1社の関係者によると、魚秀の非常勤役員が今年2月ごろ、「帳合」を持ちかけてきた。「帳簿上だけ神港魚類との取引の間に入ってほしい」と頼まれ、依頼に応じると、「ウナギのかば焼き」の名目で2通の明細書(計約7億7000万円分)が届き、その後、実際に商社の口座に神港魚類から明細書と同額の振り込みがあった。そこから手数料を差し引き、残りを都内の別の商社の口座に送金したという。この時、現物のかば焼きのやり取りはしていなかった。この関係者は「神港は大手なので信用した。偽装は知らなかった」と話している。

 同省によると、「帳合」はスーパーなどが支払い期日の異なる複数の業者から、多品目の商品を仕入れるような場合に行われている。複数の仕入れ先との間に仲介業者を1社介在させることで、取引先が一本化され、伝票類を一括管理できるメリットがある。しかし、神港魚類にとって今回の仕入れ先は魚秀だけで、仕入れている商品も、かば焼き1品目のみだった。

 同省の調べでは、取引に介在した商社2社のうち神港魚類から代金の振り込みを受けた商社は、1キロあたり150円計約3800万円の手数料を、残る1社も1キロあたり20円計約500万円の手数料を得ていた。

 同省表示・規格課は、神港魚類があえて都内の商社2社と「帳合」していることを不自然とみており、「偽装に薄々気づいていた可能性もある」としている。

「東京の人物やったことに」…魚秀社長が神港魚類と口裏合わせ 06/26/08(読売新聞)

 農水省が魚秀と神港魚類を立ち入り調査する直前の6月10日、魚秀の中谷彰宏社長と神港魚類の担当課長(40)らが徳島市内で、偽装隠ぺいについて話し合っていたことがわかった。

 神港魚類幹部によると、5月27日、中谷社長から1000万円の現金を受け取った担当課長は、6月10日に再び魚秀側関係者からJR徳島駅前の居酒屋に呼び出された。中谷社長のほか、複数の魚秀側関係者がおり、近く実施される農水省の調査をどうやって乗り切るかが話し合われた。

 この際、魚秀側からは「(偽装は)東京の人物が全部やったことにしよう」などとの話が出たという。課長はこの場では発言せず、翌日以降も偽装について神港魚類に報告していなかったという。

ウナギ産地偽装で「口止め料1000万円」、マルハ子会社に 06/26/08(読売新聞)

 ウナギ販売業「魚秀」(大阪市)と水産業界最大手「マルハニチロホールディングス」の100%子会社の水産物卸業「神港魚類」(神戸市)が中国産ウナギのかば焼きを国産の「一色産ウナギ」と偽って販売していた問題で、魚秀が先月、神港魚類の担当者に現金1000万円を渡していたことが分かった。

 担当者は農水省などに対し「不正に対する口止め料と受け止めた」と説明している。一方、偽装によって得た利益は少なくとも5億円に上ることも判明した。

 徳島・兵庫両県警では不正競争防止法違反の疑いもあるとして関係者から任意で事情を聞いている。

 神港魚類の担当課長(40)が魚秀の中谷彰宏社長から現金を受け取ったのは先月下旬。日本農林規格(JAS)法に基づき両社に改善指示をした農水省によると、魚秀側は同省に対し「不正は今年2月ごろ神港魚類と相談して始めた。

 現金は(一緒に偽装の手法を考えてくれた)謝礼の意味合いで渡した」と説明。これに対し、神港魚類側は「不正は農水省の調査を受けるまで知らなかった。現金は口止め料だと思う」と話している。

 一方、偽装の動機について、魚秀は「今年1月に発覚した中国製冷凍ギョーザの中毒事件の後、中国産品が売れなくなったため」と説明。

 ギョーザ事件後、中国産ウナギのかば焼きは価格が急落し、6月現在、1キロ当たり1800円〜1900円で、国産の4000〜5000円との価格差が広がっている。魚秀は偽装ウナギで今年3〜4月に約7億円を売り上げているが、同省では中国産として販売していれば2億円程度だったとみている。

 一色産ウナギで有名な愛知県一色町は、全国のウナギの約4分の1を生産している。市町村別では全国1位の生産高を誇り、太平洋に面している。今回偽装の舞台に使われた架空の製造会社の所在地は同県岡崎市にある「一色町一色」で、約30キロ離れた内陸部にあり、字名の一色は実在しなかった。

ウナギ国産偽装、200万匹…「魚秀」などに改善指示 06/25/08(読売新聞)

 中国産ウナギを原料とするかば焼きを国産の地域ブランド「一色産ウナギ」の製品と偽装して販売していたとして、農林水産省は25日、ウナギ販売業「魚秀」(大阪市)と、水産業界最大手「マルハニチロホールディングス」の100%子会社の水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)に対し、日本農林規格(JAS)法に基づき改善を指示した。

 魚秀は偽装を認めた。同社は年間1200〜1300トン(約960万〜1040万匹)のウナギを中国から輸入している。

 魚秀は不正の発覚を逃れるため、神港魚類との取引の間に、架空会社を介在させるなどの隠ぺい行為を行っていたことも判明。同省は「悪質性は相当高い」と判断した。

 農水省によると、徳島市に事業拠点がある魚秀は今年3月〜4月、原料原産地が中国産のウナギのかば焼きに「愛知県三河一色産」と虚偽の表示をし、同県岡崎市に所在地があるとする「一色フード」を製造会社と称して、少なくとも256トン(約205万匹)を東京都内の商社2社を経由して神港魚類に販売。このうち、約49トンは西日本一円の卸売業者に売却された。一色フードは住所も架空で、製造・販売の実態もなかった。

 魚秀は、神港魚類からの代金を受け取る際、口座を通さずに現金で決済したり、現物を送る物流会社の伝票に自社の名前が残らないような工作をしたりしていたという。

 魚秀の中谷彰宏社長らは徳島市内で記者会見し、偽装は今年2月から始まったことなどを明らかにした。中谷社長は、中国産ウナギの在庫を大量に抱え、消費者の間で中国産食品への不安が高まったことが偽装のきっかけとし、「悪いのはわかっていたが、なるべく早く(在庫を)はけさせたいという思いから始めた。一色産なら有名なので売れると思った。食への不信感を募らせることになり申し訳ない」と謝罪した。

 神港魚類の大堀隆社長らも神戸市の本社で記者会見し、「消費者に迷惑をかけ申し訳ない」と述べたが、偽装の認識については「魚秀から紹介された東京の会社から商品を購入していただけ」と語るにとどまった。

 農水省によると、神港魚類も魚秀から事実を知らされ、偽装を認識していた。

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