長崎・佐世保の同級生殺害事件

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刑罰効果ない…佐世保事件、少女を医療少年院へ 07/14/15(読売新聞)

 長崎県佐世保市の高1女子生徒殺害事件で、長崎家裁(平井健一郎裁判長)は13日、殺人、死体損壊などの非行事実で送致された少女(16)の第4回少年審判を開き、「第3種(旧・医療)少年院」送致とする保護処分を決定した。

 家裁送致時、長崎地検は「刑事処分が相当」との意見を付けていたが、平井裁判長は「少女の特性からは、刑罰による抑止は効果がなく、治療教育の実施が望ましい」と判断した。

 決定によると、少女は2014年7月26日夜、一人暮らしをしていた長崎県佐世保市のマンションの部屋で、高校の同級生だった女子生徒(当時15歳)の後頭部をハンマーで何度も殴打し、首をタオルで絞めるなどして殺害。生徒の財布から現金を盗み、遺体を損壊した。また14年3月2日夜、同市の実家で、就寝中の父親の頭を金属バットで殴打するなどし、2週間のけがを負わせた。

 平井裁判長は、少女について「共感性障害や、特異な対象への過度な関心が認められる」とし、発達障害の一種である重度の自閉症スペクトラム障害と認定。

 決めたことを迷いなく完遂する性格などから、この障害の「非常に特殊な例」で、「同障害が非行に直結したわけではなく環境的要因も影響した」と述べた。

 その上で、小学5年から猫を殺し始め、次第に「人を殺したい」との欲求を強め、中学3年時には実母の死を体験し、殺人空想が増大したと分析。少女は、過去の事件から16歳以上だと刑事罰を受ける可能性が高いことを知り、その前に実行を決意したと明らかにした。事件を起こしたのは16歳になる2日前だった。

 今回の事件については、「殺人と死体解剖の欲求を満たすため、友人を突然襲った快楽殺人」とし、「心神喪失や心神耗弱に至るような精神障害は認められない」と指摘した。

 しかし、平井裁判長は「少女の特性が大きく影響している点を考慮しなければならない。殺人欲求は抱き続けているが、謝罪の言葉を述べるなど変化の兆しはある」などと言及。

 更生には、他者の気持ちや痛みを意識できるよう促し、孤立感を解消するなどの矯正教育と医療支援が必要で、「第3種少年院で可能な限り長期間、治療教育を施せば、矯正の効果は十分期待できる」と結論付けた。少女は近く、長崎市内の少年鑑別所から第3種少年院に移送される見込み。

佐世保高1殺害、少女を旧医療少年院送致 07/13/15(読売新聞)

 長崎県佐世保市の高1女子生徒殺害事件で、長崎家裁(平井健一郎裁判長)は13日、殺人、死体損壊などの非行事実で送致された少女(16)の第4回少年審判を開き、「第3種(旧・医療)少年院」送致とする保護処分を決定した。

 家裁は、刑罰よりも更生に向けた専門的な治療と矯正教育が必要と判断したとみられる。

 少女を乗せた車は13日午後1時前、収容先の長崎市内の少年鑑別所を出発。家裁に到着後、審判が行われた。

 少女は昨年7月、同級生だった女子生徒(当時15歳)に対する殺人容疑で逮捕された。長崎地検は同8月から約5か月間、精神鑑定のため鑑定留置を実施。地検は今年1月、「刑事処分が相当」との意見を付け、殺人などの非行事実で家裁送致した。家裁は2月20日に第1回審判を開き、同23日から約4か月間、精神鑑定を実施。今月9日から再び審判を行っていた。

 家裁送致時の地検の発表によると、少女は昨年7月26日夜、一人暮らしをしていた佐世保市のマンションの部屋で、女子生徒の後頭部をハンマーで殴り、ひもで首を絞めて殺害するなどした、としている。

 これまでの少年事件で家裁が医療少年院送致としたのは▽神戸市で1997年に当時14歳の少年が連続して児童を殺傷した事件▽2000年に当時17歳の少年がバスを乗っ取り、乗客を殺害するなどした西鉄高速バス乗っ取り・殺傷事件――などがある。

父親が自殺したらその後はどのようになるのか予想は出来たのではないのか?地獄であっても子供のためには自殺するべきでなかったのかもしれない。子供の事を考えていたらこのような事にはならなかったかもしれない。ドラマのような展開に人生の多様性を感じる。

兄は退学、継母は帰郷…「佐世保高1女子殺害」深すぎる爪痕 12/30/14 (日刊ゲンダイ)

 7月に起きた長崎・佐世保の高1女子殺害事件で逮捕された同級生の少女A子(16)は精神鑑定にかけられている。10月にA子の父親が自殺したことで、「真相解明がさらに難しくなり、裁判が長期化する恐れが出てきた」(捜査事情通)。

 あれから5カ月。佐世保の街を再度、訪ねてみた。事件が残した爪痕は深すぎるようだ。地元住民がこう言う。

「被害者と加害者の2人の少女が通っていた高校では定期的に集会を開くなど、今でも事件を引きずっている。殺害現場のマンションや父親の自宅は、いまだに“観光地”になっています」

 現場マンションは商店街に近く、そこそこ値が張る優良物件だったが、事件後、退去者が増えて「取り壊しの話まで出てきています」(地元不動産業者)。

 父親が住んでいた“豪邸”は雑草が生い茂り、周囲は落ち葉にまみれていた。

「電気はいつも消えたまま。住んでいる様子はない。事件直前に父親と再婚した30代の継母は、父親の自殺後、東北の実家に戻ったと聞きました。都内の有名大に進学したA子の兄は、退学してしまったようです」(地元メディア関係者)

 父親が経営していた県内最大の弁護士事務所は名前を変え、共同経営者だった弁護士が引き継いだというが、「経営はなかなか厳しいようです」(地元メディア関係者=前出)。事務所の表札には、父親の名字の部分にガムテープが貼ってあった。

 A子を診察していた精神科医は、事件の約1カ月半前、佐世保の児童相談所に「人を殺しかねない」と通報。ところが、児相は対応を協議する会議を開いていなかった。県の報告書によると、当時、児相幹部が部下にパワハラ発言を繰り返しており、職員が上司に相談しづらい状態だった。それが通報の放置を招いた可能性があるという。

「A子は自殺した父親の遺体と対面した。顔色ひとつ変えず、無表情だったといいます」(捜査事情通=前出)

「幹部職員はこのほか、部下への指導で威圧的な言動を繰り返していたといい、事件後、職員が内部告発し、県人事課が調査。県はパワハラと認定し、幹部職員は9月下旬、文書による厳重注意処分を受けた。」

県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)は佐世保の同級生殺害事件に関して踏み込んだ対応が出来なかったのか、幹部職員又は/及び所長による問題のある判断によって機能しなかったのか、県は明確な回答及び調査結果を公表するべきだと思う。

長崎県が中途半端な幕引きをするのであれば、「命の教育」や「2004年6月に小学6年の女子児童が同級生を死亡させた事件」からの学んだ教訓は形だけのパフォーマンスだったと判断しても間違いではないと思う。県、県教育委員会そして県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)は形だけの理解と対応の段階で止まっていたから今回の悲劇を防ぐ事が出来なかったと思う。

長崎県及び佐世保市は県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)の所長及び判断を下し、命令した幹部職員に対する処分を行うのか、行わないのか公表するべきだ。

児相の放置「適切でない」 佐世保高1殺害事件で局長陳謝 [長崎県] 10/30/14 (西日本新聞朝刊)

 佐世保市の高1同級生殺害事件で、県の平尾真一こども政策局長は29日の県議会文教厚生委員会で、逮捕された少女(16)を診察した精神科医から事件前にあった支援要請を、県の佐世保児童相談所(児相)が放置したことについて「適切ではなかった点があった」と陳謝した。

 委員会への県の報告によると、医師は6月10日、児相に電話をかけ少女の名前を伏せた上で、父親へのバット殴打などの問題行動に触れ「誰かを殺すのではないか」と相談。学校や警察などが連携して対応を協議する要保護児童対策地域協議会(要対協)での支援の可能性を尋ねた。児相の職員は「要対協のケースには該当しない」と返答。職員は所長などに報告したが、児相全体で協議することはなかった。

 県議からは「児相が機能していなかったのではないか」などと批判が出た。

 県は児相の男性幹部によるパワハラについて職員15人への調査結果も報告。医師による支援要請の翌日、男性幹部が「病院からの丸投げは受ける必要はない」という趣旨の発言をしていたと1人が回答した。

 一方、県教育委員会は29日、事件に関する学校の対応を検証するため、外部有識者による第1回調査委員会を大村市内で開いた。調査委は弁護士や臨床心理が専門の大学教授など14人で構成。県教育会の小田恒治理事長を委員長に選んだ。

 会議は非公開で行われ、県教委によると、委員からは「学校は児相や警察など外部との連携が必要ではないか」といった意見が出たという。今後は佐世保市の大久保小同級生殺害事件から10年間の県教委の取り組みなどについて検証する。

「幹部職員はこのほか、部下への指導で威圧的な言動を繰り返していたといい、事件後、職員が内部告発し、県人事課が調査。県はパワハラと認定し、幹部職員は9月下旬、文書による厳重注意処分を受けた。」

県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)は佐世保の同級生殺害事件に関して踏み込んだ対応が出来なかったのか、幹部職員又は/及び所長による問題のある判断によって機能しなかったのか、県は明確な回答及び調査結果を公表するべきだと思う。

児相幹部、電話相談「放っておけ」 佐世保高1殺害事件 10/26/14 (朝日新聞)

 長崎県佐世保市の高校1年の同級生を殺害した容疑で逮捕された少女(16)=鑑定留置中=について、診察した精神科医が事件前、「人を殺しかねない」と県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)に電話した際、センターの幹部職員が「病院からの丸投げは放っておけ」という趣旨の発言をしていたことが関係者への取材でわかった。この幹部職員は事件後、部下へのパワーハラスメントで処分も受けていた。

 県の調査によると、精神科医から児童相談所に電話で相談があったのは事件の約1カ月半前の6月10日。少女については匿名だったが、精神科医は自分の氏名は名乗った。

 関係者によると、幹部職員は自治体や病院などの外部機関からの相談を受ける部署に所属。電話を受けた10日は不在で、電話内容は翌日に報告を受けた。その際、「病院からの丸投げを受ける必要はない」との趣旨の発言をした。幹部職員は関係機関からの連絡について普段から「丸投げを受けるな」という内容の発言をしていたという。

 電話の内容は幹部職員の上司にあたる所長にも報告され、センターは、支援の必要性を検討する受理会議を開かず、県教委など関係機関にも連絡しなかった。県幹部は「所長も報告を受けており、(幹部職員の発言で)センターの対応に直接的な影響があったとは考えていない」としている。

 幹部職員はこのほか、部下への指導で威圧的な言動を繰り返していたといい、事件後、職員が内部告発し、県人事課が調査。県はパワハラと認定し、幹部職員は9月下旬、文書による厳重注意処分を受けた。

「死者に鞭を打つようだけど…最後まで無責任な男だったよ。」
個人的な意見だが同じ意見だ。いろいろな情報から判断しただけなので、知らない部分もあると思うが、無責任であると思う。今まである程度は上手くいっていた状態から地獄へ落とされ、楽しくなかったのであろう。

辛い選択であったとしても結婚したばかりの妻や娘の状況を考えると、生きてサポートするべきだったと思う。自殺を判断した選択が彼の判断基準を示していると思う。自分が中心であると言う基準。今回の事件、フィクションのドラマのような展開だと思う。

佐世保同級生殺害 加害者の継母「私があの娘を支えなきゃ」 (1/2) (2/2) 10/10/14 (NEWSポストセブン)

 10月5日午後4時過ぎ、長崎県佐世保市の豪邸で、同級生殺害事件の加害者の父親が首吊り自殺をしているのを、知人が発見した。そこは、7月27日、同級生を殺害し、首と左手首を切断したとして逮捕されたA子(16才)の生家。自殺したのはA子の父親(享年53)だった。

 地元でも最大規模の法律事務所を構え、有名企業の顧問弁護士として活躍し、かつては全国高額納税者名簿にも名を連ねていたという父親。A子は県内でも有数の進学校で東大を目指す優等生。兄は東京の有名私立大に学び、父と同じ弁護士を目指していた。

 しかし昨年10月、最愛の妻を病気で亡くしてから、彼の人生は大きく動き出した。「必ずすぐ再婚して」という遺言もあり、3月に婚活パーティーで知り合った30代女性のB美さんと5月にスピード再婚。その一方で、2月にA子を自分の戸籍から抜き、A子の祖母と養子縁組させた。また4月からは、A子に実家近くのマンションでひとり暮らしをスタートさせた。

 A子は凶行に至るまでに、父親の寝込みを金属バットで襲い、猫を解剖し、「人を殺して解体してみたい」と医師やB美さんらに明かしていたことがわかっている。B美さんを幼い時から知っており、娘のように思っているという人物が言う。

「死者に鞭を打つようだけど…最後まで無責任な男だったよ。B美は初婚だったし、いきなり2人の子供の母親になるなんて、彼女の両親は彼との結婚に猛反対していたんだけど、B美が選んだ人ならって、最後は押し切られた形だった。それがあの事件が起きて…。B美は“彼をずっと支える”って、言ってたけど、彼はあの事件を受け止めることができなかったんですよね。

 仕事の見込みが立たず、あちこちから非難の声がどんどん聞こえてきて、これからの生活をどうしていったらいいかわからなくなっていた。でも自殺なんかするかなぁ…。被害者遺族から民事で提訴されたって聞いたけど、これから裁判が始まろうとしているときにね…」

 そんなB美さんだが、加害者A子のことを思う日々を過ごしているという。

「B美は今相当追い込まれた状況だと思います。自分が家を空けた時に彼は自殺したから、“私さえいれば…”って。でもね、彼女は今も、実家に帰ってこようとしないんだよ。“私があの娘を支えなきゃ”って…」(前出・B美さんの知人)

 わずか結婚5か月で、B美さんが手にしたもののひとつが「巨額遺産」。冒頭の豪邸は、地元不動産によれば、土地・建物合わせて推定3億円にのぼるという。

「ある意味、事件の舞台となった家なので、売り出したとしても最低半額からのスタート。あとは買い手しだいです。ただ父親は地元でも有名な資産家で、弁護士としてもかなり稼いだだけでなく、株でも大もうけしたという話。遺書がなかったということなので、通常遺された妻には遺産の半分が相続されます。でもA子の事件に関しては、民事裁判で親の責任が問われ、賠償責任が認められるでしょう。その金額は1億円以上になるケースもありますね」(父親を知る弁護士)

 B美さんとしては、そういったことも含めて、遺されたA子をサポートしたいと思っているという。

「A子は今、県外の医療施設に身柄を送られ、犯行時の精神状態や刑事責任能力を調べられています。その結果で、地検が家庭裁判所に送致し、少年審判か、検察へ逆送致するか判断することになります」(地元紙記者)

 鑑定留置期限は11月10日。もうあと1か月もすれば、父親は娘と再び向き合うことができたはずだった…。

※女性セブン2014年10月23・30日号

面談した教職員に「人を殺してみたかった」と打ち明けていた事実がなぜここまで隠されていたのか?校長にも報告されていたから、校長が会見で悲しみよりも困ったといったような表情を見せたのか?

「人を殺してみたかった」と打ち明けていた事実を教職員と校長で隠蔽していた。「校長も深刻な状況と受け止めず、県教委に報告していなかった。」としか言い訳を重い使いないだろう。事実を隠蔽していましたと言えば責任を取らされる。全てを県教委に報告して県教委に判断をさせれば良かった。しかし全てを報告しない判断は校長が下した。校長の評価や出世にでも影響すると思ったのかもしれない。例え非難されても、疑われても「深刻な状況と受け止めず」としか言えないと思う。後は校長の言い訳を上がどう判断するかだけだ。

佐世保事件、少女の殺人願望を県教委に伝えず 09/25/14 (毎日新聞)

 長崎県佐世保市で7月下旬に起きた高1女子生徒殺害事件で、逮捕された同級生の少女(16)(鑑定留置中)が3月に父親を金属バットで殴ったことについて、殴打の6日後、面談した教職員に「人を殺してみたかったので、父親でなくてもよかった。あなたでもいい」などと打ち明けていたことがわかった。

 教職員が校長に報告したのは4月下旬で、校長も深刻な状況と受け止めず、県教委に報告していなかった。

 県教委が教職員らから事情を聞くなどして判明し、26日の県議会文教厚生委員会で報告する予定だ。

長崎・佐世保の同級生殺害:どう報じるか 現場に宿る真相へのカギ 09/01/14 (毎日新聞)

 長崎県佐世保市で、高校1年の女子生徒が同級生に殺害された事件が発生して1カ月が過ぎた。不可解でやりきれない事件をどう取材し、どう報じるべきなのか。10年前に同じ佐世保で起きた小学6年女児の同級生殺害事件を取材してきた記者と、事件の本質を考えながら週刊誌に記事を書いた記者とともに考えたい。

 ◇予定調和を超えて--小6同級生殺害事件を取材 東京社会部・川名壮志

 残酷なニュースには慣れているつもりだが、今回は一報を聞いて特別にうろたえた。2004年にも同じ佐世保で「小6同級生殺害事件」が発生し、駆け出し記者として取材したからだ。被害女児は上司である御手洗恭二・佐世保支局長(当時)の長女だった。私は事件を10年にわたり追い続けた。

 たった一度の特殊な事件と思っていただけに「なぜ佐世保でまた」の思いがぬぐえず、発生から1週間たった現場に駆けつけた。「佐世保」「少女」「同級生」の構図こそ酷似しているが、特徴は異なっていると感じた。10年前は加害者が小学6年生で、女の子同士の濃密な人間関係のもつれによって起きた事件だった。今回は思春期を迎えた高校生で、被害者との関係も少し希薄に映った。やはり少年事件は個別に見るのが大切だと改めて実感した。

 佐世保に行ってみると、情報が整理されておらず、生々しく感じた。少年事件では捜査当局からメディアが得られる情報は極めて少ない上、当局には大人とは違う子供の心の内まで掘り下げる役割は課せられていない。そのため、メディアは識者や専門家に「答え」を求めがちだ。だが現場を知らずに語られる言葉は、洗練され、整っていて一見分かりやすいが、本質を見誤る危うさもはらんでいる。

 例えば、10年前には加害少女の文章やイラストが何度も引用され、少女の異常性を裏付けようとする機運があった。識者を巻き込んだ分析は、いわく「イラストは少女の攻撃性を示している」「大人びた巧みな文章は『子ども』の事件ではないことを示唆する」。

 取材すると、イラストは友達同士のまねごとで、少女の巧妙な文章も精神科医の鑑定で「ネタ本を基にしたパクリ」であることが分かった。加害少女は特に大人びた子供ではなかった。予定調和のような取材をしても、事件の本質に迫れないと思い知らされた。

 今回の少女がなぜ事件を起こしたのか。捜査や少年審判などの司法手続きでは、きっと合理的な答えが導き出されるだろう。だがそもそも子供は、未熟で、いつも合理的な行動を取るとは限らない。

 実は、現場にあふれる理屈では説明のつかない「ノイズ」(雑音)のような情報の中に、事件の真相に迫る要素が含まれていると感じている。そして、どの細部にニュースの本質が宿るのかは、現場を歩いた人にしか分からない。丁寧な取材から絞り出した情報をどう生かすか。それが今、メディアに問われているのだと思う。

 ◇

 2001年入社。佐世保支局員として04年の小6同級生殺害事件を担当。今春、事件を取材した「謝るなら、いつでもおいで」(集英社)を出版。

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 ◇父親悪者論に違和感--週刊誌に執筆 サンデー毎日編集部・大場弘行

 加害少女の実家を見上げて、思わずうなった。

 佐世保市を見下ろす高台にある豪邸。裏手に回ると近隣住民に開放した庭園があった。趣味も多彩で、ウインタースポーツに没頭し、少女にも特訓していた。個性的な父親を献身的に支え、家族をうまく調和させてきたという母親が昨秋急逝すると、父親は半年余りで20歳年下の女性と再婚した。少女は再婚が決まる前後に父親の寝込みを金属バットで襲い、1人暮らしを始める。事件はその4カ月後に起きた。

 父親の知人ですら「娘さんは一番多感なころ。なんで初盆まで待てなかったのか」と眉をひそめた。週刊誌や女性誌はこんな見出しの記事を出し始める。「母の喪中に父婚活を憎んで」「殺しは、父親への仕返し」「少女Aと父の愛憎16年」「『少女A』を街に放った父」--。父親の行動が少女の凶行を誘発したというストーリー。が、何かおかしい。少女はネコの解剖を繰り返し、警察の調べに「人を殺して解剖してみたくなった」と供述。殺された少女は仲のよい友人だ。再婚など家庭環境の激変にさらされる子は他にもいる。なぜ少女がこれほど猟奇的な行為に及んだのかの説明がつかない。

 サンデー毎日(8月17日・24日合併号)では「『名士』の家で“壊れていた”加害少女」などの見出しをつけ、少女と父親の関係や精神発達の遅れを指摘する専門家の声を紹介した。動機に踏み込む代わりに、父と娘の“ナマ”のやりとりを証言と資料などを基に詳細に再現した。事件の半年前、中学3年のお別れ会。少女は、同級生を「同窓会に呼んでください」「サバンナでシマウマに乗っているかもしれないけど」と笑わせ、教室の隅にいる父親に向き直る。「こんな僕ですけど、今まで育ててくれてありがとう」と涙声で言うと、声を詰まらせてしまう。

 少女の仕草や感情の発露、言葉遣いから、父への憎しみも、異常性も感じられなかった。だが、この少し前に金属バットで父の頭を殴る事件を起こしていた。父親に落ち度はないとは言い切れないだろうが、父親を悪者にするストーリーに引きずられると、本質を見誤るような気がしてならない。

 ◇

 2001年入社。大阪・東京社会部などを経て11年からサンデー毎日編集部。今回の事件は発生4日目の7月29日から現場入りして取材した。

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 ◇少年事件専門家、慎重な調査要望

 7月26日に発生した事件で、長崎地検佐世保支部は、殺人容疑で逮捕された少女(16)について、11月までの予定で専門医による精神鑑定を実施している。鑑定結果が出ると、地検は少女を家裁に送致。それを受けて、家裁が審判を開く。家裁は(1)少年院に送る(2)地検に逆送する--などの選択をする。(2)の場合、逆送を受けた地検は成年同様の裁判員裁判にかけ、実刑判決が出れば少年刑務所に送られる。

 少年事件の専門家グループは8月、審判手続きに関して「安易に逆送して裁判員裁判にかけないよう」求める要望書を最高裁に提出した。

 要望をしたのは、家裁裁判官を主人公にした漫画「家栽の人」の原作者で佐世保市出身の毛利甚八さん(56)、神戸連続児童殺傷事件を担当した元裁判官の井垣康弘弁護士(74)ら「少年問題ネットワーク」の19人。

 8月14日付の要望書で毛利さんらは「司法に求められているのは、どのような事実関係のなかで事件が起こったかを徹底的に解明すること」だと指摘し、家裁の調査官が十分な時間をかけて調査し、解析するよう求めた。そのうえで、逆送して成人同様の裁判員による刑事裁判にかけられれば「少年が非行事実を振り返り、被害者に対する贖罪(しょくざい)の気持ちを育てるために必要な、内省する機会を奪う」と述べた。さらに、少年院と、成年と一緒になる少年刑務所との教育効果の違いを知ったうえで、立ち直りを促すための処遇を慎重に決めるよう訴えた。【青島顕】

問題はいろいろな要素が重なって最悪の結果となる。

問題行動を高校に伝えず 中間報告 08/23/14 (産経新聞)

 長崎県と県教育委員会は22日、佐世保市の高1女子生徒殺害事件の中間報告書を県議会文教厚生委員会に提出した。殺人容疑で逮捕された少女(16)の問題行動を中学校が高校に引き継いでいなかったことなど、対応の問題点をまとめた。

 中間報告によると、少女は小6当時、同級生の給食に洗剤などの異物を混ぜ、中3だったことし3月には父親の頭を金属バットで殴打した。小学校から中学校への進学時、異物混入は問題行動として情報提供されたが、中学校から高校へは異物混入も父親殴打も引き継がれなかった。高校の校長は4月25日に殴打の件を教員の報告で把握したが、警察には通報しなかった。

 同級生だった被害者の女子生徒(15)との関係について、学校は「一緒に行動することがあり、仲が良かった」と認識。少女がネコの解剖に興味を持っていたことは「把握していない」と記している。

 委員会では県議から「学校の度重なる間違った判断が事件を招いた」と指摘があった。池松誠二教育長は「引き続き学校の対応を検証していく」と述べ、年内に専門家の組織を設け、助言を受ける方針を示した。

佐世保「高1同級生惨殺」事件 すべて私のせいなのか……人生はある日突然、狂い出した 早大卒・弁護士・53歳加害者の父「悔恨と慟哭の日々」 (1/5) (2/5) (3/5) (4/5) (5/5) 08/22/14(現代ビジネス)

妻を亡くして、3ヵ月で再婚したのはいけないことなのか/ 再婚相手に何と説明したらいいのか/予兆はあったが/ これから娘とどう向き合えばいいのか/何もかも失って……

熱心に築き上げてきた地位や名誉は一瞬で消え去った。 同級生をバラバラにするという類を見ない事件が、加害者の父を絶望の淵に追い込んでいる。 親娘はどこで道を誤ってしまったのだろうか—。

「あれほどの事件を起こした娘の親となれば、佐世保で弁護士を続けるのはもう不可能でしょう。 仕事がなくなるんだから、この街にはいられなくなるんじゃないですか。有名人だったのが、かえってアダになってしまった。 いままで外面が良かったぶん、騙されたと失望する人も多いですよ」(加害者の父の知人)

もしかして、自分は子育てに失敗したんじゃないか—。子を持つ親なら、誰でもそう不安になる瞬間があるはずだ。 だが親子のすれ違いが、ここまで取り返しのつかないことになるとは、誰が想像できただろう。

7月26日、長崎県佐世保市内で起きた事件を、簡単に振り返ろう。それは、国道35号線沿いのマンションで起きた。 地元の高校に通う16歳の女子生徒(以下J子)が、中学校からの親友、松尾愛和さん(15歳)を惨殺し、バラバラにしたのだ。

犯行時刻とみられる20時ごろ、2人はJ子がひとり暮らしをするマンションの一室で過ごしていた。 2人きりの空間で、J子は愛和さんの頭部を何度も鈍器で殴ったのち、実家で飼っていた犬のリードで絞殺。 さらに遺体の首と左手首は切断され、事件現場には、腹部を切り裂かれた愛和さんの無惨な姿が残されていた。

事件後、J子は警察の取り調べに対し「中学生の時から殺人欲求があった」「(中学の頃から繰り返し行っていた猫の解剖を)人間でも試してみたかった」 などと淡々と供述。凶器として使われたハンマーやノコギリは事前に購入されたものであることが判明し、殺人が計画的なものだったことが明らかになった。

日本中を驚かせたこの事件の加害者となったJ子の育った家庭は、傍から見れば完全無欠に近い、誰もが羨むエリート一家だった。 冒頭で知人が語っているように、父親のA氏(53歳)は、佐世保市内で「超」がつくほどの売れっ子弁護士だ。

'85年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、3年間にわたる猛勉強の末、司法試験に合格。'90年から市内の弁護士事務所で4年間の下積みをした後、 独立し事務所を立ち上げた。現在市内に構える法律事務所は7名の弁護士が所属しており、 「県内で最大、九州でもこんなに大きな弁護士事務所はないという規模」(A氏をよく知る弁護士の友人)だという。

弁護士としてのA氏の腕には定評があり、同市内に本社を置く大手通信販売会社「ジャパネットたかた」や、地元の老舗企業の顧問弁護士も務めていた。 「Aさんはこの街の『顔役』で、知らない人はいないというほどの有名人でした。弁護士として活動をはじめた時期に佐世保市の青年会議所に入り、 最終的にはそこで理事長にまで登りつめ、140人を超える会員を率いていましたよ」(地元住民)

A氏は高校時代にスピードスケートで国体に出場するほどのスポーツマンでもあった。 '01年には39歳の年齢で22年ぶりに国体のリンクに復帰し、それから14年連続で出場している。

「実際には、長崎県でスピードスケートをしている人なんてほとんどいませんから、『予選に参加すれば、即国体出場』のレベル。 とは言え、そういうジャンルを選んで実績を作り上げるというのが、彼のやり手たる所以です。国体出場となれば地元紙などに取り上げられ、 弁護士業のアピールに十分なりますから」(前出の地元住民)

ともあれ、弁護士として評判が高く、さらにスポーツイベントにも積極的に参加するA氏は、紛れもなく地元を代表する名士だった。 「彼は政治家としての道も考えていて、近いうちに佐世保市長選に立候補するという話もでていた」(同前)という。

佐世保で異彩を放つ有名人だったJ子の父だが、昨年10月に急死した母親も、父親に劣らぬ存在感があったという。

J子の母は東京大学文学部出身で、結婚前はテレビ長崎の記者として働いていた。父は地元新聞の幹部、兄も東大出身という名門一家の生まれで、佐世保では指折りの才女だった。

「もともと、J子の両親はともに長崎市出身で、高校の同級生だったんです。高校を卒業してからは会っていなかったそうですが、佐世保で再会したのをきっかけに、結婚したと言っていました。当時父親はすでにこの街で弁護士をしていたんですが、奥さんの実家が仕事の関係で佐世保に引っ越してきて、彼女がたまたま遊びにきたときに再会したと聞いています。2人はすぐに意気投合し、結婚に至ったようです」(2人をよく知る知人)

母は、子育て支援やシングルマザーサポートのためのNPO法人を立ち上げるなど、女性の生き方を支えるボランティアをしてきた。また、'04年からの8年間は、市の教育委員を務めるなど、子ども教育への関心も高かったという。

「彼女がはじめた最初のボランティアは、盲目の方に本を朗読するというものでした。朗読した音声をカセットテープに入れて、目の見えない方々に読み聞かせていたんです。なので、市の福祉施設に出入りしていました。それをきっかけに、だんだんと子育て支援に力を入れるようになっていきました。シングルマザーの方が買い物をしやすいようにと、商店街に『親子広場よんぶらこ』という施設を作り、簡易託児所を設置していました」(同知人)

J子一家と付き合いのあった別の知人は、母親の人柄をこう評価する。

「彼女は東大出身ということをまったくひけらかさない、謙虚な方。恰好も質素で、いつもジーパンにポロシャツというカジュアルな服装で飛び回っていました。ボランティア活動を熱心にされていましたけど、それと同時に旦那さんの仕事も支えていたんですよ。旦那さんの事務所では電話番から雑務まで、裏方の仕事をこなしていました。『私にはこれくらいしかできないですからね』と笑っていたのを覚えています」

そしてJ子の兄も、エリートの両親と遜色のない優等生だった。兄は高校3年生時の模試で全国20位になるほど学業優秀で、母と同じ東大を目指していたという。結局、東大への進学は叶わなかったが、現在都内の有名私立大法学部に在籍している。

幼少期のJ子もまた、周囲を驚かせるほどに聡明な子どもだったという。

「J子ちゃんが4歳のとき、事務所に遊びに来てお父さんと話しているところに居合わせたことがあったんです。その内容が4歳とは思えないほど大人びていてね。私が『J子ちゃんは本当に利発やねぇ』と褒めると、あの子は『利発っておりこうさんって意味?』と返してきたんです。こんなに小さな子なのに、知らない言葉の意味をすぐに理解できるんだ、とびっくりしたのを覚えています。

毎年の年賀状も一家全員の姿が写った写真が使われていて、仲良し家族という印象でした」(同前)

そんな「華麗なる一族」の住まいは、市内を見下ろす高台にある。佐世保で富裕層が家を構えるこの地域のなかでも、その家は群を抜いて目をひく大豪邸だ。敷地は約80坪、建物は地上2階、地下1階という造り。敷地内には丁寧に手入れされた観葉植物が並ぶ。

家に招かれたことのある近隣住民の話では、屋内にはグランドピアノが2台置かれており、リビングでは、しばしば青年会議所のパーティが行われていたという。さらに敷地には通行人が足を休めることのできる庭が造園されており、そこにJ子の父が記した「夢いつまでも 自由に生きて」という言葉が刻まれたプレートが置かれている。

カネ、名誉、賢い妻、優秀で聡明な子どもたち。J子の父は誰もが「こうありたい」「こうなれればいいな」と願うもの、すべてを手にしていたはずだった。

だが、娘のJ子は、親友を絞殺し、遺体をバラバラにする事件を起こした。いったい、それはなぜなのか。実は、外見上眩しいくらいにきらびやかだった家庭は、触れればすぐ粉々に砕け散ってしまうほど大きなヒビが入っていたようだ。

それは父親の言動にも原因があったと語る人物がいる。J子の母と10年以上の付き合いがあった友人だ。

名家だけに、家長の発言力が大きかったのだろうか、この友人によれば、J子の父親は家庭内では妻を押さえつけるような言動を繰り返していたという。友人が明かす。

「ご主人はJ子さんが通う学校のPTA会長をするなど教育熱心で通っていましたが、家庭内では違ったようです。奥さんは、『夫がまったく子育ての手助けをしてくれない』と私に嘆いていました。小学校6年生のとき、J子さんが給食に漂白剤を入れて問題になった際も、ご主人は明らかに自分の体裁を気にした様子で『これ以上騒ぎを大きくしないでくれ』と被害者の両親に口封じを迫ったそうです。奥さんは『いつまでも子どもと向き合おうとしない旦那とはやっていけない。早く別れたい』とまでこぼしていました。

奥さんは外出するときにも、どこへ行くか、何時に帰るかご主人に報告していました。ご主人は、なんでも管理しないと気がすまなかったのでしょう。離婚を持ちかけても、受け入れてくれないとも悩んでいました」

ウチの父親はゴミだから

夫婦揃ってエリートで、少なくとも母親の生前はほころびを外に見せなかったJ子一家だったが、母親はごく親しい人物にだけは、家庭の本当の姿を漏らしていたのだ。もちろん、両親の関係はJ子も知っていた。

またJ子の父A氏には、弁護士としての腕を評価する声がある一方で、その手法に疑問を持つ人々も、少なからずいた。一歩家庭の外に出れば「スーパーマン」だった彼も、かならずしもよい評判ばかりではなかったのだ。

「確かにあの人は弁護士としての能力は高かった。でも、Aさんは弁護士というよりも利益を追求する実業家タイプなんです。依頼人に求める報酬も高額で、訴訟になれば、通常の請求額の倍ほどのおカネをブン取ることもありました。訴訟では、相手を徹底的に潰しにかかる。私の周りでも、彼の情け容赦のないやり方に不満を持つ仲間はいました」(前出の弁護士)

A氏にしてみれば、自分の栄誉と同時に、家族に最高の生活を与え、子ども達に最高の教育を施すという家長としての自負がこうした行動につながったのかもしれない。

ただ少なくとも、娘にその気持ちはうまく伝わっていなかった。父と娘の溝が決定的になるのが、昨年10月の母の急死だった。

「昨年膵臓がんで奥さんが急死されたとき、数百人の参列者が集まったんです。事務所の社葬でしたが、参列者の大半は旦那さんの関係者でした。その葬儀で、旦那さんは1時間にわたって妻がいかにかけがえのない人だったのかを『独演』していました。けれど、私は正直、そのスピーチにも違和感を覚えました。亡くなった奥さんを悼んでいるようでいて、実は『悲しむ夫』の役を演じているような気がしたのです。娘のJ子さんも、そんな父親の姿には失望していたのではないでしょうか」(前出のBさんの友人)

今回の事件を起こすかなり前から、J子が父親を嫌い、憎悪すらしていたのではないかと疑わせる証言が、いくつもある。

「実はJ子さんが中学生の頃、一時的に母親のBさんと家を出ていた時期があったそうなんです。それも、父にJ子さんが暴力をふるうようになり、母親が連れ出したのだと聞いています」(J子の同級生を娘に持つ地元住民)

一部報道では、今年の春にも、J子が金属バットで父に襲いかかり、頭蓋骨を骨折させた、などと報じられている。その引き金となったのが、父の再婚だったことは想像に難くない。

「Aさんは妻が亡くなってから3ヵ月しか経っていないのに、20歳以上年下の女性と再婚しています。若い女性と街を歩いている姿も目撃されている。思春期の娘が父親のそうした行動をどういう目で見ていたのか、言うまでもありません」(地方紙社会部記者)

死んでしまえば、お母さんのことはどうでもいいの?やり場のない怒りをぶつけるように、J子は父に殴りかかった。その頃、J子は父に対しての憤りを、周囲にこう漏らしている。

「中学から高校にあがる前に、ウチの娘がJ子ちゃんと商店街で会ったんです。その時、娘はJ子ちゃんとファーストフード店で世間話をしたのですが、彼女が突然父親のことを『ゴミ』とこき下ろしはじめたそうです。Bさんの死後に開かれた校内の弁論大会でもJ子ちゃんは『マイ・ファーザー・イズ・エイリアン』と言い放ったと聞いています」(前出の同級生母)

父の早すぎる再婚を機に、父娘は別居状態に入った。表向きは「海外留学準備」のため。だが、父と娘の関係は、もはや修復不可能な状態に陥っていた。

ひとり暮らしを始めたJ子の部屋で、やがて惨劇が起こった。母を喪った痛み、別の女を家に迎えた父への憎しみ。鬱積したJ子の怒りが破壊衝動へと変わった時、それが向かった先は、たった一人の彼女の友だち、愛和さんだった。

J子の父は今、深い苦悩と悔恨の底に沈んでいるだろう。自分は、娘を育てることに失敗した。原因は、自分にあるのか。二度と、取り返しのつかない結果を招いてしまった……。

だが、妻が病死した後、53歳の男が若い女性と再婚するのは、それほど悪いことなのか。これから、どれほどの「罰」を受ければ赦してもらえるのか。否、もはや赦されることはないのか。

父親は「稀代の殺人少女の親」という烙印を押され、その十字架を一生背負っていかなければならない。確かに、娘が自分に襲いかかってくるなど、予兆はあったのかもしれない。しかし、発端は、ともすればどこの家庭でも起こり得る家族間の行き違いだった。それなのに、我々一家はまさに「すべて」を失うことになってしまった。

父親への復讐は完了した これほどの事件が起きてしまった以上、父親が若い新妻、つまりJ子にとっては継母となる女性と築くはずだった家庭の幸せも逃げていくだろう。新妻にとってみれば、血もつながっていない娘が、わずか半年ばかりの結婚生活を送った相手にいたというだけで、殺人事件の加害者家族になってしまったのだ。今後、新妻との生活を続けようとしたとき、父親は何をどう妻に伝えればいいのだろうか。いずれにせよ、2人が夫婦生活を続けることは、現実的には難しい。

父親を憎悪し、呪っていただろうJ子は、絶対にやってはならない殺人という犯罪を行うことで、父親の未来を完全に奪い去り、「復讐」に成功したとも言える。

「J子は未成年だから、何年かしたら社会復帰するでしょう。その時、Aさんはどうするんですかね。自分を殴り殺そうとし、友だちを実際に殺してしまったJ子を引き取って面倒を見ることができるのか。『今度こそ、殺されるかもしれない』。そう脅えながら生きていくのでしょうか……」(別の地元住民)

愛和さんの遺族は、一生J子たちを赦しはしないだろう。赦されることはないと知りながら、それでも遺族に謝罪と補償を続ける日々を送ることになる。

ジャーナリストの青木理氏はこう語る。

「被害者の立場になれば、加害者本人やその親が厳しく責任を問われるのは当然です。しかし、今回の加害者は16歳。立ち直りや更生には、父親の力が必要です。家族が支えてくれなければ、誰もあの子を支えてあげられなくなる。

父親はこれまで通りの暮らしは望めないかもしれない。それでも、少しでもきちんとした形で娘さんを支えて欲しいと思います」

もし同じ立場に立たされたとき、その覚悟ができている父親は、一体どのくらいいるだろうか。J子の父親の姿は、明日のあなたなのかもしれない。

校長や学校は父親への暴力を知っていたから、殺人事件が起きた時の校長のコメントをテレビで見た時になんて事になったんだと個人的に感じたのかもしれない。加害者がかわいそうとかよりも、何でこんな事が起きてしまったんだと落胆している方か大きく感じた。そう感じたのは自分だけなのだろうか?

高校側、父親への暴力を4月に把握…佐世保殺害 08/19/14 (読売新聞)

 長崎県佐世保市の高1女子生徒殺害事件で、逮捕された同級生の少女(16)が今年3月に父親を金属バットで殴ったことについて、高校側が4月下旬に把握していたことがわかった。

 児童相談所や警察などには相談していなかった。県教委は、22日に開かれる県議会文教厚生委員会で、こうした経緯を「中間報告」として説明する。

 県教委や少女の父親の代理人弁護士によると、少女は3月2日、父親を金属バットで殴り、頭などにけがを負わせた。また、少女は高校入学後、マンションで一人暮らしを始めたが、入学式を入れて3日間しか登校しなかった。

 県教委の調査によると、高校側は、職員が1〜2週間に1回の頻度で少女の部屋を訪ねたり、食事をしたりしていたほか、メールや電話でも連絡をとっていた。

 この職員は4月25日、少女が父親を殴っていたことや一人暮らしをしていることを校長に報告。校長は報告内容を副校長らと共有し、この職員に引き続き少女と会って見守るよう指示した。しかし、関係機関への相談などはせず、保護者との面談も行わなかったという。

思ったほど法は弱者の味方で無い事を理解した方が良い。被害者や被害を受けないと理解する機会が無い。

悪質であれば刑を重くするべきだと思う。警察、検察そして弁護士にとっては結局他人事。基本的に前例に従い対応するだけ。

「兵庫県明石市が今年4月、犯罪被害者支援条例を改正し、全国で初めて賠償金の一部を立て替える制度を開始した。同市市民相談室によると、市内の犯罪被害者の声を受けた条例改正で、一般世帯が最低限1年間暮らせる金額として最大300万円を立て替えられる。市が遺族から加害者に対する300万円分の求償権を譲り受け、加害者の財産を差し押さえて徴収していくという。」
無いよりはましだが、十分ではない。しかし、全て上手くいくわけはないので仕方のない妥協かもしれない。

実行されぬ遺族への「賠償」…息子をリンチで殺された母の慟哭 (1/4) (2/4) (3/4) (4/4) 08/16/14(東洋経済)

 神戸市須磨区で平成22年10月、元専門学校生の釜谷圭祐さん=当時(19)=ら2人が暴行され、釜谷さんが死亡、もう1人が重傷を負う事件があった。この事件で、傷害致死傷罪に問われた主犯格の男(26)には25年2月、神戸地裁が懲役14年の実刑判決を言い渡し、上告棄却後の11月に確定した。損害賠償を求めた民事訴訟も含めて一連の裁判は終わったが、この男からの遺族への賠償は今も実行されていないという。釜谷さんの母、美佳さん(48)は「被害者は泣き寝入りするしかないのかもしれない」と悲嘆に暮れる。犯罪被害者や遺族への賠償が進まない現状に、専門家からは「以前から存在するものの解決が難しい問題。国が責任を持って対応しないといけない」との声も上がる。(清作左)

■むなしい「対話」

 この事件は、男の仲間らが取り囲む中で起きていたことなどから、当時は「集団リンチ事件」とも呼ばれた。ただ、きっかけは男の勘違いだった。

 男は22年10月29日未明、妹と一緒に遊んでいた釜谷さんら2人が妹を“連れ回している”と思い込み、激怒。仲間などを集め、集団で釜谷さんらに暴力をふるって逃げた。男の暴力は神戸地裁判決で「無抵抗の被害者に執拗かつ危険な暴行を加え、死亡させた。遺族の悲しみは察するに余りある」とされたほどで、釜谷さんは顔が判別できないほど殴られ、その日の内に死亡した。

 事件を巡っては、男のほかに、同罪に問われた当時少年だった男に懲役3年以上4年6月以下の不定期刑などが確定している。

 民事裁判では、神戸地裁から男らにそれぞれ約8千万円の賠償命令が出たが、美佳さんには賠償金は一切支払われていない。そこで美佳さんは実情を把握しようと、兵庫県弁護士会の「犯罪被害者・加害者対話センター」を利用し今年6月、男の母親から直接話を聞いたが、その言葉に愕然(がくぜん)とした。

 「私たちは自己破産して払えない。息子には払わせる」

 謝罪もなく、ただ、金銭の話を切り出されたのだ。「お金が欲しいわけじゃない。謝罪の気持ちを見せてほしかったのに」。悔しさだけが募った。

■罪の意識の「差」

 「圭祐のことを、事件のことを忘れないでほしい」

 そんな思いから、美佳さんは事件現場に居合わせ、主犯格の男と知り合いだった男性5人に調停を申し込んだ。5人は釜谷さんの靴や財布を盗むなどしたが、このうち1人は連絡がなく、調停の場にも現れなかった。

 調停の際、美佳さんは集まった4人に「本当は現場にいた全員に来て、話し合ってもらいたかった。自分たちで賠償額を決めてほしい」と諭した。今年6月、4人が出した“答え”は、最も賠償額が高いケースでも、2年間毎月1万円を支払うというもの。賠償に加え、釜谷さんの命日に美佳さんに毎年、手紙を出すという内容で調停は終了した。

 「あのとき1人でも通報してくれれば、圭祐は助かったかもしれないのに。ばかにしているのだろうか。ことの重大性をわかっているのだろうか」。男性らの認識の低さに悲しさがこみ上げた。

 それでも、最初の支払いとなった7月分は4人から入金があったという。美佳さんは「お金を払うことが罪の意識を持ち続けるきっかけになると思う。だからこそ、気持ちとして払ってほしい」と訴える。一方で「もし『支払えない』と言われたら、一般市民が取り立てることもできない。そのときは、泣き寝入りするしかないのかもしれない」と懸念する。

■泣き寝入りを防ぐには

 被害者学の第一人者で、常磐大大学院の諸沢英道教授によると、諸沢教授が犯罪被害者の遺族約240人を調査した結果、遺族に一部賠償がなされた例はわずか十数%に止まり、全額支払われた例はなかった。諸沢教授は「被害者の刑事裁判の参加を認めるなど支援制度はできてきたが、被害者への賠償に関する問題は立ち止まったままだ」と指摘。「国や自治体が責任を持って救済措置を作らなくてはならない」と訴える。

 ただ、こうした現状に歯止めをかけようと動き出した自治体もある。

 兵庫県明石市が今年4月、犯罪被害者支援条例を改正し、全国で初めて賠償金の一部を立て替える制度を開始した。

 同市市民相談室によると、市内の犯罪被害者の声を受けた条例改正で、一般世帯が最低限1年間暮らせる金額として最大300万円を立て替えられる。市が遺族から加害者に対する300万円分の求償権を譲り受け、加害者の財産を差し押さえて徴収していくという。

 まだ利用者はいないというが、同室の担当者は「使う機会がないことが一番良いが、もし何か起きたときに市民をしっかりと支えてあげたい」と語る。

 諸沢教授は、被害者が取り立てる場合、弁護士費用や訴訟費用など金銭面の負担が大きくなると説明し、「もっと、明石市のような制度を他の自治体も制定していく必要がある」と話している。

「現在破産手続き中」なので会社に対する処分は不可能?責任者や社長に対しの処分は規則や法律上、可能なのか?

日本だから安全と言う事はない!

航空券届かず…苦情殺到の旅行社、無登録だった 08/13/14 (読売新聞)

 夏休みの海外旅行客らから代金を受け取ったのに航空券を渡さないまま、業務を停止している旅行会社「レックスロード」(東京都新宿区)について、警視庁は13日午前、旅行業の登録をせずに航空券を販売していた旅行業法違反(無登録)の疑いで、同社などを捜索した。

 都や国には同社に対する苦情などが相次いでおり、同庁は、同社が航空券の発券ができないことを知りながら、営業を続けていたとみて調べている。

 捜査関係者によると、同社は観光庁や都に旅行業の登録をしないまま、今年4月14日〜7月7日の間、女性客2人にフランスやドイツ行きの航空券を販売した疑い。

 同社はホームページ(HP)などで客を募り、欧州路線を中心に海外航空券を取り扱っていた。都によると、同社は1998年に旅行業者の登録をしたが、昨年10月、登録を更新せずに抹消された。同12月に再登録したものの、今年1月に事業廃止届を提出し、再び登録を抹消されていた。

明らかに尋常でない兆候があったわけだ。市内の清掃関係業者に処理を依頼しながら加害者の父親は嫌がらせだと思っていたのか、それとも、娘の仕業とおもっていたのか?嫌がらせなら警察に被害届を出していたに違いない。被害届を出していないのであれば、やはり・・・

「佐世保高1女子惨殺事件」実父も恐れた16歳女子高生の素顔とは?(2)家庭の背景と小動物への虐待 08/13/14 (アサ芸プラス)

 今年4月に愛和さんとともに同じ県内でも屈指の進学校である県立高校に進んだA。すでに報じられているように、中学時代までスポーツも勉強も優秀。早大卒で弁護士の父親の影響も受けたと見られ、将来の夢は検事で、母親と同じ東大を目指していた。しかし、Aが高校の1学期に通学したのはわずか3日だった。

 そのため彼女は、学校のサポートのもと、カウンセリング治療を受けていた。担当した精神科医は、Aの過去の言動を調査し、小学校6年の時に給食に漂白剤を混入したり、高校入学直前の今年3月に就寝中の父親を金属バットで殴打し、頭蓋骨を陥没させるといったAの異常行動を把握。今回の猟奇殺人の予兆も感じ取っていたというのだ。

 地元紙の社会部記者が明かす。

「精神科医は、Aに心理テストを実施し、その結果、彼女が1988年から89年にかけて東京と埼玉で起きた連続幼女殺害事件の宮崎勤元死刑囚や、97年に切断した小1男児の首を自分が通う中学校の校門の近くにさらした、神戸児童連続殺傷事件の『酒鬼薔薇聖斗』少年らと同様の兆候があると診断したようだ。それで、今年6月には、長崎県の児童相談施設に、『このままだと人を殺しかねない』と相談もしていたが、Aの実名は報告せず、結局、有効な対策は取られなかったんです」

 さらに、逮捕後の取り調べでの「猫を解剖したことがあり、人間でもやってみたかった」という供述でもクローズアップされた小動物の虐待癖については、実家の“被害”の処理を依頼された市内の清掃関係業者がこう話す。

「今年3月でしたが、Aの実家のガレージに首や手足がバラバラに切断された血だらけの猫が放置されていて、それを職場に出勤しようとしていた父親が見つけて、死骸の処理を依頼されたんです。その後も実家ガレージや庭で複数回、変わり果てた猫の死骸が発見され、そのつど処理を依頼されました。敷地内の壁にできたカエルや金魚などの小動物が叩きつけられたと見られる跡を清掃することを頼まれたこともあります」

 Aの異常行動を加速させた要因には、慕っていた実母が昨年10月に亡くなったことで環境が激変したことをあげるムキもある。実母の知人が言う。

「死因は膵臓ガンでした。昨年夏に彼女が入院していた病院にお見舞いに行った時、『お兄ちゃん(Aの5歳年上の兄)は大丈夫だけど、Aが心配。私がまだ面倒を見てあげないと‥‥』と、病床で涙ながらに訴えてきたんです」

 大手通販のジャパネットたかたの顧問弁護士などの本業の他、不動産会社も経営し、市内に複数のビルを所有し賃貸ビジネスでも成功した父親は、妻の死からそう日がたたないうちに、「婚活パーティ」に参加した。

「東京都内で開催された弁護士や医師などのセレブ限定のパーティで20歳ほども年の離れた30代の女性と知り合い、今年5月に再婚。しかもその現在の妻、Aにとっての継母は再婚の前に妊娠し、それで結婚を急いでいたとの情報まであるんです」(地元紙記者)

佐世保高1女子惨殺事件」実父も恐れた16歳女子高生の素顔とは?(1)何が彼女を悪魔に変えたのか?- 08/12/14 (アサ芸プラス)

 長崎県佐世保市で起きた16歳女子高生による同級生惨殺事件から1週間余り。遺体を解体した動機を「人を殺してみたかった」と供述した逮捕少女の言動は、17年前に神戸で男児の首を屋外にさらした「酒鬼薔薇聖斗」少年と酷似していた。同性愛志向も指摘され、犯行直前には実父も強い恐怖を覚えていたという少女の「悪魔の素顔」とは──。

「友達のAさんと遊びに行くと言って外出した娘の行方がわからなくなった。娘の携帯も通じない」

 長崎県佐世保市内の高校1年生・松尾愛和さん(15)の、海上自衛隊に勤める父親から、長崎県警佐世保署に110番通報があったのは、去る7月26日。午後11時過ぎのことだった。

 捜査関係者が言う。

「愛和さんの両親は、娘の同級生の少女A(16)が、今年4月から市内の実家を出てワンルームマンションで1人暮らししていることは知っていました。ですが、その住所やAの電話番号などは知らなかったようです。また、2人とも未成年ということもあり、捜査員はまず、市内の高台にあるAの実家を訪ね、Aの両親に、娘に連絡を取るとともに居場所がわかったら、一緒に迎えに行くこともあわせて要請したんです」

 そして、捜査員とAの両親がAの住む市内のマンションに到着したのが、4時間後の午前3時頃。佐世保署とAの実家、マンションは、5キロ圏内に収まる距離だが、

「実は、捜査員がAの実家を訪ねるとすぐ、Aの父親は激しく動揺して、顔面蒼白になった。不審に思った捜査員が両親に詳しく事情を聞くと、Aの複雑な家庭環境、これまでの奇怪な行動がわかってきた。そこで最悪の事態を想定し慎重に準備態勢を整えて、マンションに向かったんです」(捜査関係者)

 Aの父親が、オートロックのマンションの1階でインターホンを鳴らすと、Aはすぐに降りてきた。

「インターホンのボタンを押す父親の手は震えていましたが、大きめのTシャツとハーフパンツという姿で現れたAは、落ち着き払っていて、愛和さんについて『知りません』と答えた。そこで捜査員が、『念のため部屋の中ば見せてくれんね?』と言うと、Aは無表情のままでうなずいた」(捜査関係者)

 午前3時20分頃、Aの部屋に踏み込んだ捜査員が目にしたのは、10畳ほどの部屋に置かれたベッドで、血だらけのシーツの上に横たわった愛和さんの変わり果てた姿だった。

 頭部と左手首が切断され、腹部も大きく切り裂かれ、臓器がはみ出ており、ベッドの周辺には、のこぎりやハンマーなどとともに、食べ物や飲み物も散乱していた。

 程なくAは、自分が愛和さんを殺害したことを認め、その後の取り調べに「一度人を殺してみたかった」「愛和さんには恨みはない」と供述し、反省や謝罪の言葉は口にしなかったという。

 2人は中学校時代からの同級生で、アニメという共通の趣味もあり親しかった。その友人に手をかけ、前述のように父親をも動揺させるほど「恐怖の存在」となっていたA。いったい何が彼女を「悪魔」に変えたのか。

「現行制度では、強制入院には医療保護入院と措置入院の2種類がある。医療保護入院は保護者の同意を必要とする。措置入院の場合も、金属バットで殴られたという父親が警察に被害届を出したり通報したりすることが必要だった。そのうえで「自傷他害のおそれ」があると診断されてはじめて入院ということになる。いずれにせよ、父親が何らかの決断をする必要があった。」

上記が事実であれば、制度上の問題で父親が協力的でなければ何も出来ないと言う事になる。メディアはこれぐらいの事は知っている、又は、知らなくても専門家に聞くなどしてもっと早く情報を記事の中で公開できたはず。なぜ、8月9日付けの産経新聞ではじめて知ったのか。他の新聞社は似たような内容の記事を書いているが、見つけていないだけなのだろうか?

問題がある子供に対し両親が事実を認めない、又は、問題を隠したい場合、現行制度では対応できないことになる。ならば、メディアはテレビ、新聞そしてインターネット等で現行制度の改善について言及するべきではないのか?加害者の父親の判断は弁護士であっても、通常ではないと思う。現行制度では問題を防止する事は出来ない事を多くの視聴者に伝えるべきだ。そうすれば制度改正を認識する人は増えるはずである。視聴率優先になれば、制度の問題などどうでも良いのかもしれない。

片田珠美(99)佐世保高1女子殺害、惨劇の芽は摘めたのか (1/2) (2/2) 08/09/14 (産経新聞)

 長崎県佐世保市で発生した高1女子生徒殺害事件には、大きな衝撃を受けた。こういう事件が起こるたびに人間の持つ攻撃衝動に戦慄し、「人間は人間にとって狼である」という古代ローマの詩人の言葉を思い出す。

 精神科医としての長年の経験から痛感するのは、世の中には攻撃衝動がとくに強い人間が存在するという厳然たる事実である。このような攻撃衝動が生まれつきの素質によるのか、生育歴によるのかは精神科医の間でも意見が分かれるが、いずれにせよ、サディズム的傾向の強い人間が存在することは否定しがたい。

 だとすれば、われわれにできるのは、フロイトが『文化への不満』で指摘しているように「攻撃的な欲動に制約を加える」ことだけだ。とはいえ、「さまざまな努力にもかかわらず、この文化的な営みはこれまでそれほど大きな成功を収めていない」。

 今回も、犯行前に加害者の少女を診察した精神科医が「人を殺しかねない」などと児童相談所に伝えていたにもかかわらず、具体的な対策が取られていなかった。その時点で精神科病院に入院させておくべきだったという意見があるが、実際にはなかなか難しいというのが現場にいる者の正直な気持ちである。

 この少女が入院をすんなり受け入れたとは思えないので、強制的に入院させるしかなかっただろう。現行制度では、強制入院には医療保護入院と措置入院の2種類がある。医療保護入院は保護者の同意を必要とする。措置入院の場合も、金属バットで殴られたという父親が警察に被害届を出したり通報したりすることが必要だった。そのうえで「自傷他害のおそれ」があると診断されてはじめて入院ということになる。いずれにせよ、父親が何らかの決断をする必要があった。

 このようにして入院させておけば、今回の惨劇は防げたかもしれない。ただ、この少女の場合、父親への怒りと復讐願望が相当強そうなので、退院後に別の形で攻撃衝動を爆発させる可能性が高いと言わざるを得ない。

 カミュの『異邦人』で描かれているのは、母の死の直後に人を殺した青年である。愛する者の死という対象喪失を受け入れなければならない「喪」の時期に、生と死の間の境界を破壊する行為である殺人が起こりやすいことは過去の事例を振り返れば明らかである。

 この時期に再婚して娘に1人暮らしをさせるという父親の決断は、攻撃衝動の爆発の抑止力になるどころか、真逆に働いたのではないだろうか。



 世間を騒がせたニュースや、日常のふとした出来事にも表れる人の心の動きを、精神科医の片田珠美さんが鋭く分析します。片田さんは昭和36(1961)年、広島県生まれ。大阪大医学部卒、京都大大学院人間・環境学研究科博士課程修了。著書に『無差別殺人の精神分析』(新潮選書)、『一億総うつ社会』(ちくま新書)、『なぜ、「怒る」のをやめられないのか』(光文社新書)、『正義という名の凶器』(ベスト新書)、『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)など。

子供の学費に1400万円も使った。子供は良い就職先で高給取りなのだろうか?そうでなければ厳しい結末になりそうだ。

それはあなたの「小遣い」じゃありません! 医療法人の50代女性職員、患者の預け金1400万円を横領 08/09/14 (産経新聞)

 病院や介護老人保健施設を運営する医療法人「鴻池会」(奈良県御所市)は8日、50代の女性職員が入院患者などからの預かり金計約1400万円を横領したと判明したため、懲戒解雇処分にしたと発表した。被害額は法人側が全額弁済しており、今後女性職員の刑事告訴も検討するという。

 同法人では、運営する秋津鴻池病院など4施設で入院患者らが日用品購入などのため現金を預ける「小遣いシステム」を設けており、女性職員は平成22年6月〜25年1月の間、預かり金を金庫から入金担当者に渡す際、現金計約1400万円を横領していたという。法人の内部調査で女性職員は横領を認め、「子供の学費などに使った」と話したという。

加害者の件もあるが、両親の責任も含めて全容をオープンにするために検察官送致が良いと個人的に思う。いろいろな情報があり、詳細があいまいだ。

佐世保事件に新事実 「養子縁組」と「一人暮らし」への違和感 08/09/14 (日刊ゲンダイ)

 長崎・佐世保北高1年の松尾愛和さん(15)殺害事件発生から10日あまり。ちょっと理解しがたい新事実が次々と明らかになっている。

 加害少女A子(16)の父親は今年2月、A子を祖母と養子縁組させていた。戸籍上は、A子は父親の妹になったということだ。相続税対策だといわれているが、どうにも違和感を覚えてしまう。父親が翌3月、A子に金属バットで殴られたことと無関係なのか。そして、A子が通院していた精神科医の勧めに従い、4月からA子に一人暮らしをさせ、5月に再婚……。

 事件後、父親は「複数の病院の助言に従いながら、できる最大限のことをしてきた」と弁明している。が、愛和さんの遺族関係者から「責任逃れじゃないのか」という批判の声が上がるのも、もっともだろう。

「父親はA子を通院させる一方で、再婚が決まった後、友人知人らに、新妻の写真付きのプロフィルを自慢げに配ったそうです。それに父親がA子の一人暮らしの部屋を訪ねた様子はない。A子の部屋からは猫の首のほかに、現金で100万円も見つかっている。どうも父親は言っていることとやっていることがチグハグな印象です」(捜査事情通)

 A子は「生前、実母を殺そうとした」と知人に話していたというし、事件の3日前に「人を殺してみたい」と継母に話していたという。

■本当に医師の勧めだったのか

「A子はかなり危険な状態だった。それなのに事件が起きた先月26日、父親は新妻を連れて顧問先のパーティーに出席し、2次会にも参加していたそうです。その最中に惨劇が起きている」(前出の捜査事情通)

 父親は「医師やカウンセラーなどの指導に基づいて対応していた」というが、それすら疑わしく思えてくる。精神科医の町沢静夫氏(町沢メンタルクリニック院長)が言う。

「一般的に『人も殺しかねない』状況で、一人暮らしをさせるというのは考えられません。家庭内暴力などで一時的に距離を置くのは効果的といわれますが、今回のように動物を解剖したり、父親を金属バットで殴るなど明らかに異常なケースでは、一人暮らしはかえって“妄想”が広がる恐れがあります」

 実際、そうなった。

 父親もA子を放置していたわけじゃないだろうが、もっと違った対応があったのではないのか。

税金の無駄遣い!「失敗を次の糧にしていく。」は言い訳。これで許されるのなら10、100回失敗しても、同じ事が言える。

福島第1、凍らない「氷の壁」断念か 別工法も 19日に規制委が検討 (1/2) (2/2) 08/12/14 (産経新聞)

 東京電力福島第1原発海側のトレンチ(地下道)に滞留する汚染水を遮断するための「氷の壁」が3カ月以上たっても凍らない問題で、7月末から投入している氷やドライアイスに効果が見られないことから、政府が「氷の壁」の断念を検討し、別の工法を探り始めたことが13日、分かった。政府関係者によると、19日に原子力規制委員会による検討会が開かれ、凍結方法の継続の可否について決めるという。

 氷の壁は、2号機タービン建屋から海側のトレンチへ流れ込む汚染水をせき止めるため、接合部にセメント袋を並べ、凍結管を通し周囲の水を凍らせる工法。4月末から凍結管に冷媒を流し始めたものの、水温が高くて凍らず、7月30日から氷の投入を始めた。

 しかし氷を1日15トン投入しても効果がなく、今月7日からは最大27トンに増やしたが、凍結が見られなかった。

 12日までに投じた氷は計約250トンに上る。ドライアイスも7日に1トン投じたものの、小さい配管に詰まってしまい投入を見合わせ、12日に再開した。

 氷の壁が凍結しないことは、規制委の検討会でも有識者から指摘されており、「コンクリートを流し込んでトレンチを充(じゅう)填(てん)すべきだ」との意見があった。政府関係者によると、19日に予定されている検討会では、氷投入の効果を評価した上で、効果がないと判断されれば代替工法の作業に着手するという。

 規制委は、トレンチにたまっている汚染水が海洋に流れ出す恐れがあることから「最大のリスク」と位置付けており、早期解決を目指している。特に凍結管の中に冷媒を通して水分を凍らせる技術は、1〜4号機周囲の土中の水分を凍らせる「凍土遮水壁」と同じで、氷の壁が凍土壁にも影響しないか懸念を示している。

 氷やドライアイスの投入について、東電の白井功原子力・立地本部長代理は「十分な検討が不足していたという批判はその通り。失敗を次の糧にしていく。当初予定していたことができないことはあり得る」と話している。(原子力取材班)

テレビでコメントしている専門家の意見を聞くと両親との関係が専門家が介入する機会を遅らせたと思えた。猫の解剖は殺害直前に始まったわけではない。加害者の行動や行為について両親は本当に知らなかったのか?

<佐世保高1殺害>重大発言あっても「父親の会見なし」 08/07/14 (東スポWeb)

 長崎県佐世保市で同級生を殺害したとして殺人容疑で逮捕された高校1年の女子生徒A(16)が、昨年10月に病死した実母を生前、殺そうと思ったことがあるという趣旨の話を知人女性に伝えていたことが5日、分かった。

 Aの母親は昨年夏にがんを患っていることが判明、10月に亡くなった。Aを知る関係者によるとこの春、Aは知人女性に「(生前に)就寝中の母親を殺そうと寝室まで行ったが、思いとどまった」との趣旨の話をしたという。県警はこの発言を把握しており、慎重に捜査を続けている。

 また、3月に金属バットで殴打した父親を「殺すつもりだった」と継母に打ち明けていた。関係者らによると、事件3日前の7月23日、少女は継母の運転する車で精神科に向かう途中、父親に対する殺意を継母に打ち明けたという。

 父親は4日に精神科とのやりとりをまとめた文書を公表し、事件前日の7月25日に佐世保市の児童相談所に電話したが、宿直担当から「今日はサマータイムで終わってしまった。月曜日に電話してくれ」と言われたとしている。一方、児童相談所の所長は「宿直担当が『ご用件は何ですか』と聞くと、男性は『月曜日にかけます』と電話を切りました」と説明。

 小さな違いだが、父親の文書だと児童相談所に失態があったかのよう。父親の代理人は「細かい違いはあるかもしれないが、本質的な問題ではないと思う。(用件を言いにくい)雰囲気はあったと話している」と話す。

 同25日は父親と継母、精神科医、カウンセラーの4人でAの入院の話もしたが、精神科医が断ったという。また、父親は文書で「(通院していた病院から)『一人暮らしをさせてはならない』旨の指導を受けたことは皆無である」としている。もっとも精神科医が本当に断ったかどうかを代理人は確認できていない。

 まるで保身のための文書にみえる。やはり本人が会見を開くべきではないか。「そのつもりはありません。文書も(先週末の謝罪文公表から)1週間後のつもりでした」(代理人)

 Aが事件を起こさなければ、8月2日には父親、継母、Aで実母の施餓鬼供養に行くはずだった。 個人的な意見だが「STAP細胞」に関して自殺するまでの理由はないと思う。それ以外の何かがあったと思う。

このような事件が起きても驚かない人もいるのではないか?

佐世保同級生殺人事件 キムタク髪の父、一周忌前に再婚 08/06/14 (週刊朝日)

 長崎県佐世保市で少女A(16歳)が幼なじみのクラスメートを殺害し、遺体を解体した事件の衝撃が広がっている。エリート一家に育ち、東大を目指していた少女はなぜ、むごたらしい“猟奇殺人”を誕生日前日、決行したのか。その“鍵”は、最愛の母の死からわずか数カ月後、再婚した父への愛憎にあった。

 少女Aは母親の死を境に、父親との関係が急速に歪み始める。

「寂しさを紛らわすためなのか、父親は若い女性と頻繁に食事するなど夜の街を出歩く機会が増えた。今年初め、お見合いで知り合ったという東京在住の30代前半の女性が佐世保に来るようになりました」(一家の知人)

 親子関係は次第に悪化していく。今年1月末に開かれたスケート競技に父子で出場した際、二人は激しくぶつかったという。

「会場でAちゃんとお父さんは大げんかして、周囲の人が『何があったのか』と振り返るほどでした。Aちゃんは『足が痛い』と試合を棄権し、お父さんの言うことをまったく聞かなくなった」(知人男性)

 確かに当時の報道を見ると、前日には出場していた少女Aは2日目の種目を足の故障で棄権している。

 少女Aは3月、そんな父親を金属バットで殴り、負傷させる事件を起こす。

「2月にAちゃんと父親と食事した時は普通の親子関係に見えた。だが、父親への暴力が激しくなり、家族は身の危険を感じていたようです。『9月からオーストラリアへ留学する』というAちゃんにその準備のためと、一人暮らしをさせたと聞いた」(前出の一家の知人)

 今年4月、少女Aは中学と一貫校の県立高に進学したが、1学期はほぼ不登校状態で、3日間しか登校していない。進学を機に、事件の現場となったマンションの一室で、一人暮らしを始めたのだ。

 少女Aと入れ替わるようにやってきた、芸能関係の仕事にもかかわっているという華やかな女性と、父親は5月に結婚。地元繁華街を2人が一緒に歩く姿を周囲はとまどいの目で見ていた。

「奥さんの誕生日に合わせて結婚して、新妻のプロフィルを書いた紙を周囲に渡していた。『ピアノが得意』とか、『ソフトバンクのCMの犬の演技指導をしている』とか誇らしげに書いてありましたが、まだ前妻の一周忌も済んでいないのに早すぎではないかと、周りは心配していたんです」(前出の知人男性)

 さらに、知人女性はこう語る。

「ピアノや乗馬など共通の趣味があるので交際に至ったと聞きましたが、『自分の子どもが欲しい。だから、年齢が若い子が良かった』とも言っていた。新しい奥さんとの子どもを待望していたようです」

「前妻の一周忌を終えた秋にはハウステンボスの高級ホテルで結婚式を挙げる」と妻は待ち遠しそうに知人に語っていたという。

「新しい奥さんは、家の地下にあるピアノ部屋で、何度か父親と一緒に連弾していたそうです。地下室はAちゃんの実母のリクエストでピアノ部屋にし、夫婦で連弾をしたり、実母がAちゃんにピアノを教えていた思い出の場所。Aちゃんからしたら複雑な思いだったのでは」(前出の知人)

 父親はもともと活発な人物だったようで、長男の受験と同時期に10代の受験生が通う佐世保市内の学習塾に通い、11年には九州大学を受験し、入学したという。

「学内に茶髪の中年男性がいて、リアル『ブラック・プレジデント』(ワンマン企業の中年社長が大学に通うテレビドラマ)だと話題になっていた。ピアノ、トライアスロン、ゴルフのサークルに入っていて、ゴルフのスコアは100を切っているから断トツにうまかったと聞いています」(九大の学生)

 多忙な弁護士業をこなしながら、サークル活動にいそしむキャンパスライフ。周囲には「若い人と交流して、自分をリフレッシュできた」と語っていたという。前出の知人女性が語る。

「茶髪にロン毛で、片目にかかるように流す髪形はキムタクにそっくり。実際、キムタクがサーファー風の髪形になった時期は本人もそうなったし、『似ていますね』と言うと喜ぶから、意識しているのでは。体も鍛えていて若々しいから、普通の50代とはかなり違いますね」

 母の死後、少女Aは英語のスピーチ大会で「マイ・ファザー・イズ・エイリアン」と語り、周囲を驚かせたという。

(本誌・今西憲之、上田耕司、山岡三恵、小泉耕平、牧野めぐみ)

※週刊朝日 2014年8月15日号より抜粋

いろいろな情報の何処までが真実なのか、どこまでが本音なのかは良く分からない。しかし、家庭崩壊、そして仮面家族だったに違いない。少なくとも加害者はそう思っていたのだろう。節税対策協力のご褒美か?たぶん、違うような気がする。こんな節税対策する富裕層はいるのか?幸せってなんだろう?お金に困っていれば、幸せになりにくいが、お金があってもこんな状態じゃ幸せではない。幸せでないからこうなったのか?

女子生徒の部屋から多額の現金 08/05/14 (産経新聞)

長崎県佐世保市で、高校1年生の女子生徒が殺害された事件で、逮捕された同級生の女子生徒の部屋から、現金およそ100万円が押収されていたことが警察への取材でわかりました。警察は、女子生徒が多額の現金を所持していた理由などについて詳しく調べることにしています。
先月27日、佐世保市のマンションの部屋で、15歳の高校1年生の女子生徒が死亡しているのが見つかり、被害者の同級生でこの部屋に1人で住む16歳の女子生徒が、殺人の疑いで警察に逮捕されました。
これまでの調べで、女子生徒は、動機について、「猫を解剖するうちに、人を殺したいと思うようになり、我慢できなくなった」などと供述していることがわかっています。
さらに女子生徒の部屋からは現金およそ100万円が見つかり警察が押収していたことが分かりました。
現金について、女子生徒は「以前、親からもらった」と供述しているということです。
警察は、女子生徒が多額の現金を所持していた理由や生活実態などについて詳しく調べることにしています。

大学生の時、社会学の教授が「豊富な知識や経験を持っていても実際に自分の事になったら上手くいかない事がある、知っている事と実行できる事は違う。しかしいろいろな情報や知識があれば、問題に直面した時に解決に役立つ事は事は多い。」と言っていた。加害者の母親は知識はあったのかもしれない。しかしそれを生かせる人格を持ち合わせていなかったのであろう。
「佐世保市で発生した小6女児の同級生殺害事件では、教育関係者として全国紙に登場し、『教育は1年、2年で結果が出るものではない。改革には10年はかかる』と語っていた。」
10年以上を掛けて、両親の影響を受けて惨殺事件に至ったと言う事になるのだろう。今までの積み重なってきた結果がこうなったのか?

エリート母の過ち 市教育委員の立場で“問題行動”うやむやに 佐世保・同級生殺害 (1/2) (2/2) 08/04/14 (ZAKZAK)

 長崎県佐世保市の県立高校1年、松尾愛和(あいわ)さん(15)が殺害された事件。殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)が凶行に走っていく遠因として父親同様、母親もカギを握っている。少女が小学生時代に給食に洗剤を混入させた際、母親は穏便に済ませようと周囲に働きかけたといい、それが少女が更生する機会を逸したとの指摘もある。超難関国立大卒の才媛で地元の教育委員だった母親。体面がそうさせたのか。

 松尾さんを殺害する前にも問題行動を繰り返してきた少女。小学6年だった2010年12月には、クラスメートの給食に水で薄めた漂白剤や洗剤を5回にわたって混入させた。

 だが、この問題が当時、佐世保市教育委員会や市議会に報告されることはなかったという。

 「騒動が表沙汰にならなかったのは、当時、市教委の教育委員を務めていた母親の尽力によるものが大きい。保護者会で平謝りし、他の父母も大ごとにしたくないということでうやむやのまま、処理されたようだ」(市教委関係者)

 捜査関係者によると、少女の母親は、超難関国立大文学部卒で地元放送局で記者として勤務。同級生だった少女の父親と結婚後、育児サークルを立ち上げて書籍も出版するなど教育熱が高い人物だった。

 03年10月、同年7月に長崎市で起きた12歳の少年による4歳男児の殺人事件について、サークル代表として地方新聞の取材を受け、「子どもの居場所づくりも大切。(中略)自分をそのまま受け止めてくれるという場があるだけでだいぶ違う」などとコメント。

 翌04年6月、佐世保市で発生した小6女児の同級生殺害事件では、教育関係者として全国紙に登場し、「教育は1年、2年で結果が出るものではない。改革には10年はかかる」と語っていた。その年の12月、母親は市教委の教育委員に就任した。

 「母親は8年にわたって同職を務め、次の教育委員長の有力候補に挙げられていた。少女が異物混入騒ぎを起こしたのは、教育委員2期目のときだった」(前出の市教委関係者)

 同じ県内で起きた2つの悲劇を目の当たりにしながら、なぜ母親は娘の非行をうやむやに済ませてしまったのか、疑問は残る。

 昨年10月、すい臓がんで母親が急逝して以降、少女は心のバランスを一段と失っていった。

 犯罪心理学に詳しい新潟青陵大大学院の碓井真史教授は「異常な欲望を隠し持つ人が、大切な存在を失って殺人に至ったケースはこれまでもある。少女は、心の中に爆弾を抱えてギリギリのバランスを保って社会生活を送っていた。慕っていた母親の死で抑えていた欲望が暴走した可能性がある」と指摘。

 「少女が異物混入騒ぎを起こしたとき、身近にいる人が少女の内面にもう一歩踏み込む選択肢もあった。ただのけんかなどではなく、明らかに異常性を感じさせる行動だ。問題の収束を図るだけでなく、少女の何がそうさせたのかについて根本的な原因を追究するべきだった」と話している。

いろいろな情報の何処までが真実なのか、どこまでが本音なのかは良く分からない。しかし、家庭崩壊、そして仮面家族だったに違いない。少なくとも加害者はそう思っていたのだろう。

「実母を殺そうと思った」 女子生徒が知人に打ち明ける 08/04/14 (産経新聞)

 長崎県佐世保市で同級生を殺害したとして殺人容疑で逮捕された高校1年の女子生徒(16)が、昨年10月に病死した実母を生前、殺そうと思ったことがあるという趣旨の話を知人女性に伝えていたことが5日、女子生徒を知る関係者らへの取材で分かった。

 関係者らによると、女子生徒は今年春、知人女性に対し、昨年寝ている実母を殺そうと寝室まで行ったが、思いとどまったと打ち明けたという。

 母親は当時、がんと診断されて自宅で療養していた。

週刊文集の記事が正しいのならいろいろな人がいろいろなコラムや分析を書いているが殺人を起こさなかったとしても子供に影響を与えると思う。尊敬し、大好きだった父親を金属バットで襲った理由は何なのか?
なぜ父親は祖母(父親の母)の養子にしていたのか?金属バットで襲われる前である。
診察を受けた精神科医に養子の件を含め、全てを話していたのか?事実を話さなければ医師は出来るだけ正確な判断は出来ないと考えている。パズルのようなものだと考えている。いろいろな事例や調査と患者の様子や過去から患者の状態を判断し、助言すると考えているからだ。
メディアはもっと情報を調べて公表してほしい。もしかすると思った以上にいろいろな情報が出てくるかもしれない。家族の在り方、学校の権限と責任の明確化、そして行政の権限を考えさせる機会だと思う。事件は発生しそうな条件を持っている家族の何パーセントかが起こすのかもしれない。条件がそろっていてもその他の環境や人間関係で事件は起きないのだろう。しかし、誰かが事件のきっかけを作り、事件となるのだろう。

【コラム 山口三尊】佐世保高1殺人事件は起きるべくして起きた

佐世保殺人事件で考える「心の障害」とは何か (BLOGOS)

「命の大切さ」を考えるなら

「佐世保高1女子惨殺」金属バット事件の前月 加害少女A子は祖母の養子になっていた! 08/04/14 (週刊文集)

 長崎県佐世保市で、県内有数の進学校に通うA子(16)が、高校のクラスメイトの松尾愛和さん(15)を絞殺し、遺体の頭部と左手首を切断した事件で、新たな事実が明らかになった。

 今年3月2日、高校進学直前のA子は父親の寝込みを金属バットで襲い、頭部に重傷を負わせているが、その前月、父親はA子を祖母(父親の母)の養子にしていた。父親の代理人を務める弁護士が8月3日、週刊文春の取材に対し事実を認めた。

「財産分与と節税の観点からの措置。父親が娘を切り捨てたわけではない。戸籍上のA子の親は祖母ということになるが、実父が父親である事実は生涯変わりなく、実際に、父親がその後も事実上の父親としてA子と接している」(父親の代理人)

 だが、相続税問題に詳しい弁護士はこう指摘する。

「確かにあり得る相続税対策だが、実際には節税に熱心な富裕層でも、そこまで徹底している人は多くはない。仮に相続財産が10億円以上もあるような資産家の場合でも、1000万円程度の控除が増えたからといって納税総額はさして変わらず、それなら戸籍も普通の親子のままでいたいと考える方が多い」

 父親は代理人を通じ、書面で「複数の病院の助言に従いながら夫婦で最大限のことをしてきたが、私の力が及ばず、誠に残念」と述べているが、娘が精神的に不安定になっていたこの時期に、なぜ節税のために戸籍の変更をしたのか。父親本人の弁明が俟たれる。

加害者の父親が非難されることを恐れて情報を出しているのだろうか?
「関係者によると、精神科医と両親は入院についても話し合っていたが、7月26日の事件まで少女は1人暮らしのままだった。」
典型的な日本タイプだな。話し合っていても判断できない。それとも言い訳。1人暮らしは判断している。つまり自分の命の危険についてはすみやかに判断を下している。自分に関する危険の排除だけはすみやかに決断している。

「他人を傷つける恐れがある緊急時は、指定医の診察結果に基づき、知事が緊急措置入院を決定できる」について確認していないが、本当に可能であるならば佐世保こども・女性・障害者支援センターはその事を説明したのか。 8月4日の現在、このサイトには繋がらなくなっている。公務員達が得意な逃げか?

高1同級生殺害:少女、3月から精神科に通院 08/04/14 (毎日新聞)

 長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件で、逮捕された少女(16)が、父親を金属バットで殴った3月から精神科に通院していたことが、父親の代理人弁護士への取材で分かった。精神科医が「同じ屋根の下で寝ていると、命の危険がある」と父親に少女との別居を勧めたという。関係者によると、精神科医と両親は入院についても話し合っていたが、7月26日の事件まで少女は1人暮らしのままだった。

 弁護士によると、50代の父親は3月2日に少女に金属バットで頭を殴られた。父親は「死にかけた」と話しているという。そのため、精神科での治療を受けさせることを決意し3月以降、二つの精神科に通院させた。精神科医のアドバイスを受け、少女は4月からマンションで1人暮らしを始めた。

 父親は5月に再婚し、少女は時々、佐世保市内の実家を訪れ、父親のために新しい母親と一緒に料理を作るなどしていたという。弁護士は「父親は再婚した妻と共に、医師、カウンセラーなどの指導に基づく対処をしてきた。まったく何もしていなかったというのは誤解だ」と話している。

 関係者によると、少女を診察した精神科医は事件前の6月10日、県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)に「人を殺しかねない」という趣旨の相談をしていた。少女の名前は明かさなかったため、センターは「警察に相談したほうがいい」と助言していた。【大場伸也】

佐川一政で検索した。 佐川一政 (ウィキペディア)「取調べにおける「昔、腹膜炎をやった」という発言を通訳が「脳膜炎」と誤訳したこと」で運良くフランスで不起訴となる。しかし、日本では有罪の判断であったがフランス警察が捜査資料を提出を拒否したために有罪人はならなかったらしい。精神鑑定で心神喪失でなければ、無罪ではないと言う事か?

パリ人肉食事件の佐川一政氏 同級生殺害する犯行心理を分析 08/04/14 (週刊ポスト)

 佐世保市内の進学校に通う高校1年生・A子(16)が同級生を殺害するというおぞましい事件が起きた。A子はなぜ大切な親友を殺(あや)め、切り刻むという尋常ならざる凶行に走ったのか。

 週刊誌を中心に多くのメディアは、「母親が亡くなって約半年で父親が再婚したのがきっかけ」と、彼女の家庭環境にその動機を求めるが、それは短絡的、非論理的だ。

 もちろんA子の人生に少なからぬ影響があったことは間違いないだろうが、同じような事情を抱える家庭はいくらでもある。母の死や父の再婚が犯行の理由というなら、日本に何人もの猟奇的少年犯罪者が生まれることになってしまう。

 精神科医や犯罪心理学者たちはメディアで「発達障害」や「性同一性障害」などの病名を挙げてA子の心の闇に迫ろうとするが、どの解説も過去に殺人を犯した少年のいずれにも当てはまりそうなもので、この事件の最大の特徴である「猟奇性」について説明するものではない。

「ある評論家は被害者への恨みが動機だと推測していましたが、全く違います」

 こう断言するのは、作家の佐川一政氏(65)。フランスで起きた猟奇的殺人事件「パリ人肉事件」の犯人として日本中を騒がせた人物である。

 佐川氏は1981年に留学中のパリで留学生のオランダ人女性を射殺。屍姦のうえ遺体を解体し、一部を食べた。その後、遺体遺棄中に逮捕されるが、心神喪失が認められて不起訴処分になり帰国。これまで刑事責任を問われることはなかった。現在は作家として活動している。

 同じ「解体」の経験者として、A子の犯行をどう分析するのか。

「『遺体をバラバラにしてみたかった』という供述に、同性愛的な愛情を強く感じます。『なぜ親友を解体できるのか』ではなく『親友だからこそ解体したかった』と解釈すべきなのです」

 佐川氏が女性を解体したのは遺体の運搬が目的で、解体自体が目的ではなかったというが、相手を傷つけることで快感を手に入れる性癖は理解できるという。

「かつての私の中には、まともな人格と、愛する人を食べたいと願う人格の2つがあって、どちらが本当の自分かわかりませんでした。理性のストッパーが弱くなってしまった時、私はあの事件を起こしてしまったのです。

 A子さんの犯行時の状況を聞いた時、私と同じ性癖があったのかもしれないと直感しました。A子さんはまだ16歳で人格は形成途上であり不安定です。自分の欲望はあるのに、それについてはっきり説明できる状態ではないのでしょう。こうして事件を起こして、やっと自分のもう一つの姿に気づいたのではないでしょうか」

 A子の性癖がどう育まれたのかの解明は、犯罪の抑止と青少年育成に欠かせない課題となる。

※週刊ポスト2014年8月15・22日号

「同じ屋根の下で同じように寝ると、命の危険がある」の助言がなぜが一人暮らしなのか?入院の選択については医師は触れなかったのか?父親を尊敬していても、父親の命を奪うことにためらいはない親子関係だったのか?二つの精神科病院を受診して、同じ助言を受けたのか?加害者と加害者の父親の弁護士だから、不利になる事は一切言わないのだから、バイアス混入情報として判断するほうが良いだろう。

長崎県、県教育委員会、佐世保市教育委員会そして 佐世保こども・女性・障害者支援センター は本気で改善及び改革を考えているのなら全てを公表するべきだ。隠せば、中途半端な対応しか出て来ない。「命の教育」と子供に危害が加えれられる環境の排除とは矛盾があった。だからこそ、今回の残虐な殺人となったと思う。被害者は生き返らない。被害者家族の不幸も元に戻せない。しかし、同じような事を防ぐ対策は出来る。形だけの対策にするか、本気で取り組むだけかの違い。

加害少女別居、医師から「父親に命の危険」助言 08/04/14 (読売新聞)

 長崎県佐世保市の県立高1年の女子生徒(15)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された少女(16)の父親は、実家で少女から金属バットで殴られ重傷を負ったため、少女をマンションに一人暮らしさせていたことがわかった。

 父親はバットで襲われた後、少女に医療機関の精神科を受診させており、医師から「父親に命の危険がある」と助言されていたという。

 父親の代理人弁護士が3日、長崎市内で報道陣の取材に応じた。弁護士によると、少女は3月2日、佐世保市の実家で父親の頭部を金属バットで殴った。けがは「命にかかわるもので、死ぬ可能性も十分あった」という。父親は原因がわからず、同月から二つの精神科病院で少女に治療を受けさせた。医師に相談した際、「同じ屋根の下で同じように寝ると、命の危険がある」と助言を受け、事件現場となったマンションに、4月から少女を一人暮らしさせた。一人暮らしは医師も了承していたという。

女子生徒 事件前後の経緯明らかに 父親が公表 08/04/14 (産経新聞)

 長崎県佐世保市で同級生を殺害したとして殺人容疑で逮捕された高校1年の女子生徒(16)が通院していた精神科とのやりとりなどを父親がまとめた書面が、4日、弁護士を通じて公表され、事件前後の様子が明らかになった。

金属バットで父を殴打→精神科医「病院で受け入れ困難」…独居に

 弁護士によると、女子生徒は3月、父親を金属バットで殴打したため、父親が精神科に通院させていた。父親は医師から「同じ家で寝ていると、命の危険がある」と助言されたため、女子生徒を事件現場となったマンションで4月から1人暮らしをさせていた。

 書面によると、事件前日、両親が精神科に行き、入院措置を頼んだが、実現しなかったとしている。医師が「個室はあるが独占することになるので難しい。他の病院でも受け入れは困難」と答えたという。

 また、事件の約20日前、医師が両親に児童相談窓口のほか、警察への相談も打診したが、事件前日の話し合いで警察への相談は見送ったという。

 弁護士は書面を公表した際、「あくまで父親本人が書いていることだ」とし、病院側に確認していないことを明らかにした。

佐世保こども・女性・障害者支援センターの出来る事及び専門性の詳細をHPに記載した方が良い。

相談しても意味が無いような対応しか出来ないのなら電話する時間の無駄、そして、税金の無駄。県に集約して必要とあれば職員が現地に向かう方法の方が良いのかもしれない。精神科医はお金を取って診察及び助言しているのだから専門性は高いと思う。

最後に父親は弁護士なのだから公務員は一般的に勤務時間外には働かないことを良く知っていると思う。なのに勤務時間外に電話をするのはおかしい。電話をしたくなかったが、医師に電話をするように言われ、仕方がなく形だけの相談だったのだろうか?

生徒の親、窓口に前日電話 県職員退庁で相談できず 08/03/14 (産経新聞)

 長崎県佐世保市で高校1年の同級生を殺害したとして逮捕された少女(16)の親が、事件前日の7月25日夕、県の児童相談窓口に相談するため電話していたことが3日、県関係者らへの取材で分かった。電話を受けた宿直担当者は、「職員は勤務時間外で退庁している」と伝えた。親は名乗らず、相談内容も告げなかったという。県関係者は「結果を踏まえると、対処できなかったのは大変残念だ」と話した。

 県関係者によると電話は金曜日の7月25日午後6時半ごろ、佐世保こども・女性・障害者支援センターにあった。親は職員の不在を知ると、「月曜にかけ直します」と述べ、電話を切った。少女を診察した精神科医の助言を受け、相談しようとしたとみられる。相談窓口には精神科医も6月10日に電話で相談したことが判明している。少女の氏名は伏せられていたものの、医師は名乗っていた。

サインはなぜ見逃されたか 3度はあった惨劇の芽を摘む機会 (1/2) (2/2) 08/02/14 (産経新聞)

 少なくとも3度、惨劇の芽を摘む機会があった。長崎県佐世保市の高1女子生徒(15)殺害事件は、同級生の少女(16)が殺人容疑で逮捕されてから3日で1週間となる。少女は「人を殺しバラバラにしたかった」と供述し、精神鑑定を受ける見通しだ。給食への異物混入、父親への暴力、精神科医の通報−。少女が発したサインはなぜ見逃されたのか。

通報を放置

「小動物の解剖をしている。このまま行けば人を殺しかねない」。少女を診察した精神科医が長崎県の児童相談所へ通報したのは6月10日。相談を放置した長崎県は批判を浴びた。

 他人を傷つける恐れがある緊急時は、指定医の診察結果に基づき、知事が緊急措置入院を決定できるからだ。この時点で入院治療を始めていれば、悲劇は避けられた。

 別の疑問も浮かぶ。両親はなぜ少女の一人暮らしを続けさせたのか。「今秋からの留学準備のため」とされるが、教育評論家の尾木直樹さんは「準備は実家でできる。孤独を深めれば状況は悪化する」と話す。

相談窓口なく

 父親の依頼で少女に接見した弁護士は7月31日、少女は父親の再婚に賛成だったと話した。それまで再婚への反発が原因で中3時に金属バットで父親を殴打したと受け止められていた。実母の一周忌を迎える前に再婚し、少女が「お母さんのこと何とも思っていないのかな」と話していたと多くのメディアが報じたからだ。接見と報道は内容が食い違い、動機の解明は捜査や家庭裁判所の調査に委ねられる。

 ただ子への虐待なら児童虐待防止法、夫婦間暴力ならDV防止法があるなかで、思春期の子供の親への暴力に対応する特別法はない。津崎哲郎花園大教授(児童福祉論)は「利用しやすい行政の相談窓口がないことが兆候を社会的に認知できなかった一因」とみる。

意識持てず

 「甘さがあったと言われれば真摯(しんし)に受け止めるしかない」。小6時の給食への異物混入事案をめぐり、佐世保市教委の担当者はかみしめるように話した。

 少女は“実験”するかのように毎回、薬剤を変え、0・3ミリリットルずつ混入した。初めの4回は級友の女児への「憂さ晴らし」が目的。男児を狙った最後の5回目は動機が分からない。混入を繰り返すうち人体への影響に関心が移った可能性があるが、「当時は問題意識を持てなかった」。

問題の先送り

 名士の家で育ったために体面が優先され、問題の解決が先送りされたとの見方もある。

 市教委は給食への異物混入を市議会や警察へ報告、通報しなかった。県によると、金属バットで殴られた父親が行政に助けを求めた形跡はない。県教委によると、精神科への通院を学校は知らされていなかった。

 捜査や家裁調査で真実を究明し、今度こそ少女の立ち直りにつなげなければ、少女に優しく接していた女子生徒が浮かばれない。

下記の記事が事実ならなおさら長崎県、県教育委員会及び 佐世保こども・女性・障害者支援センターの対応が問題だ。父親は学校の忠告を無視。学校は市教育委員会に父親に対する忠告に関して報告したのか?既に関係者が加害者から逃げようとしている。

父親はなぜ精神科医の忠告を無視し続けたのか? 「精神科医がAを診察できたのは、父親の了解があったからにほかならない。とすれば当然、医師は児童相談所だけでなく父親にも“Aの危険性”を指摘しているはずだ。同時に、一緒に住むとAの殺意が強まるおそれがあるため『しかるべき施設に入れるべき』という話も出たとされる。しかし、父親はAに一人暮らしをさせた。」
記事からの情報だと精神病院に入院しか選択はなさそう。やはり体裁を気にする父親の判断か?

見逃された猟奇少女のサイン、精神科医の通報を無視 08/02/14 (東京スポーツ新聞社)

 父親は惨劇を止められたはずだ――。長崎県佐世保市の高校1年生、松尾愛和(あいわ)さん(15)が殺害され、同級生の女子生徒A(16)が逮捕された事件で、Aの父親の知人から「おかしいのは父親」との非難の声が飛び出した。漂白剤混入に、金属バットで父親を殴打…。この時点でAを診察した精神科医から児童相談所に「このままではあの子は人を殺しかねない」と通報があったことが分かった。しかし、児童相談所は動かず、娘の危険な兆候を聞かされたはずの父親は、Aに一人暮らしをさせた。これに対し父親の知人の口から大批判が飛び出した。

  精神科医から「佐世保こども・女性・障害者支援センター」(児童相談所)に電話があったのは6月10日。長崎県関係者によると、精神科医は「小学生のときに薬物混入事件を起こし、中学生になって父親を殴打した。小動物の解剖をしている。このままいけば人を殺しかねない」と話したという。

  高校1年生で15歳とまでは明かしたものの、医師として守秘義務に抵触するとして名前は言わなかったという。匿名ではどうしようもないと、児童相談所は対応しなかった。しかし、医師は名乗っていたので、医師に直接会って詳細を聞くことはできたはずだ。また、たとえ匿名でも薬物混入事件は市教育委員会が把握していることであり、連携を取れば特定は不可能ではなかったはず。事件は未然に防げたかもしれなかった。

  児童相談所所長は「何もお話しできない」を繰り返すのみ。報道陣から「本当は名前を知っていたんじゃないですか」と追及されシドロモドロ。地元の名士の父親に配慮した?との疑惑も出た。

  Aの狂気が膨らんだのは家庭だ。一家の大黒柱である父親はどんな人物なのか。

  30年来の知人という男性は「あいつが20代のころに、(元農相の)山田正彦さんの法律事務所で働きだしたんだ。山田さんが政治家に転身するときは、あいつも選挙を手伝ってた。その後、独立した。正義感のあるいいやつだった印象しかないよ」と語る。

  独立してからめきめきと頭角を現し、事務所は拡大。豪邸も構えた。青年会議所やロータリークラブに顔を出し、人脈を広げた。好人物だったようで、人に好かれたという。将来は政治家を目指していたのだろうか。

 しかし、今春に再婚したときは「前の奥さんの一周忌も過ぎてないのに、おかしい」と多くの知人たちから批判的な意見が出たという。父親はある宴会で手の小指を立てながら「この件ではご迷惑かけました」と知人たちに頭を下げていた。

  一方、Aの弁護人は31日、「女子生徒が父親の再婚に反対していたとする報道は事実と異なる」などとする見解を、文書で発表した。声明で弁護人は、接見で直接聞いた話として、Aは父親の再婚には賛成しており「実の母親が亡くなって寂しかったので、新しい母親が来てうれしかった。父親のことは尊敬している」と話したとした。

  しかし再婚後、Aは金属バットで父親を殴っている。別の知人は「頭蓋骨が陥没し、歯がボロボロになったそうです。手加減が一切なく、娘さんには殺意があったのでしょう。父親は人脈を使って知り合いの病院で治療したみたいで、大ごとにはしないようにしていた。普通の病院ならそうはいきません」と話す。

  また、Aが小6のときの漂白剤混入事件について「父親は『学校の管理が悪かったんじゃないか』と言っていました」と前出の知人。

  精神科医がAを診察できたのは、父親の了解があったからにほかならない。とすれば当然、医師は児童相談所だけでなく父親にも“Aの危険性”を指摘しているはずだ。同時に、一緒に住むとAの殺意が強まるおそれがあるため「しかるべき施設に入れるべき」という話も出たとされる。しかし、父親はAに一人暮らしをさせた。

  「(自分が)バットで殴られたのに、娘を一人暮らしさせるなんておかしい」(同)。精神科医の忠告も無視したのか。

  前出の30年来の知人男性は「今度、あいつに会ったら、『一生、娘を支え続けることが償いだぞ』と言ってやりたい」と力なく話した。父親が娘としっかり向き合ってさえいれば凶行を止められたかもしれない。そう考えると愛和さんがあまりにかわいそうだ。

08/01(金) テレビ朝日 【報道ステーション】より 08/03/14 (リンゴジュース まとめ速報)

高1女子殺害の女子生徒・“大人はどう接したのか”
長崎・佐世保の女子生徒殺害事件。

女子生徒に異物を給食に混入された児童の父親は異物混入児に女子生徒から「ごめんなさい」という一言はあった。

事件以来学校にほとんど来ていない。出てきた時は保健室で自習していた。両親からの謝罪もあったと述べた。

佐世保市教育委員会学校教育課・栗林俊明主幹は「学校としてもこちらとしてもカウンセリングの投げかけは行った。該当の保護者が望まれないということもありカウンセリングは2回で終了した」と述べた。

女子生徒が中学生になると異物混入問題は県教育委員会や中学校に引き継がれた。
中学時代は父親を金属バットで襲ったり、猫を複数回解剖したりと問題行動を起こしていた。
しかし校内では問題行動が見受けられず公的なケアは行われなかった。

高校進学後、一人暮らしを始め不登校に。
女子生徒について教育委員会などに報告はなし。
事件のあった部屋の冷蔵庫から猫の首が見つかった。

整然と供述、見えない心=精神鑑定視野に捜査−逮捕から1週間・高1女子殺害 08/02/14 (時事通信)

 長崎県佐世保市のマンションで県立高校1年の女子生徒(15)を殺害したとして、同級生の少女(16)が殺人容疑で逮捕されて3日で1週間。少女は殺害行為や遺体の切断を認め、理路整然と事件のことや生活状況などを供述しているという。一方で被害者との間にトラブルは確認されておらず、動機は依然はっきりしない。

 ◇凄惨な現場

 発見時、女子生徒の遺体はベッドの上にあった。県警捜査1課の取り調べに対し、少女は被害者の後頭部を金づちで殴打し、犬をつなぐリード(ひも)で首を絞めたことや、のこぎりで遺体の一部を切断したことを淡々と説明。取り乱す様子はなく、謝罪や反省の言葉もないという。

 「ネコを解剖したことがあり、人間でもやってみたかった」という趣旨の供述もあり、マンションの冷蔵庫からはネコの頭蓋骨が見つかった。  凄惨(せいさん)な行為にもかかわらず、少女が冷静に供述していることなどから、県警と長崎地検は家裁送致前に精神鑑定を行う前提で、慎重に捜査を進めている。

 ◇母の病死、父の再婚

 スポーツが得意で、アニメや漫画が好きだったという少女。昨年10月に母親を病気で亡くし、父親はその後再婚した。

 少女は今年4月から現場のマンションで1人暮らしをしていた。5月ごろ少女に会ったという幼なじみの女性(17)によると、少女は「(再婚した父親は)お母さんのことなんて、どうでもいいんかな」と漏らしたという。その前の3月ごろには父親を殴打し、入院させるほどのけがをさせていた。

 だが、少女は接見した弁護士を通じ、「父親を尊敬しており、再婚に反対した事実は全くない」と説明。継母についても「新しい母が来てくれてうれしかった」と不仲を否定した。

 捜査幹部は「未成年者であり、現段階の供述が全てとは限らない」と語り、供述が今後変わる可能性も指摘する。

 インターネット上では真偽不明のさまざまな情報が流れた。7月26日夜の事件発生直後には、殺人事件をほのめかすような文章や画像が掲示板に投稿されたが、県警は無関係と断定した。

両親に「事件起こす可能性」=少女診察の医師―1人暮らし継続・高1女子殺害 08/02/14 (時事通信)

 長崎県佐世保市の県立高校1年女子生徒(15)が殺害された事件で、逮捕された同級生の少女(16)を診察した医師が、事件前に少女の両親と面談し、「このままでは事件を起こしてしまう可能性がある」と伝えていたことが1日、関係者の話で分かった。少女は医師と両親が面談した後もマンションで1人暮らしを続け、事件を起こした。

 医師は6月10日、県の児童相談窓口に電話し、少女が小学6年生の頃に給食に異物を混入させたことや、父親に暴力を振るいけがをさせたことなどを挙げ、「人を殺しかねない」などと相談していた。

 関係者によると、医師は県側の助言などを受け、事件前の7月、3回にわたって両親と病院で面談。「事件を起こしてしまう可能性がある」などと告げ、対処を求めたという。  少女は高校に進学した4月から、事件現場のマンションで1人暮らしをしていたが、医師と両親が面談した後も1人暮らしを継続。7月26日に事件を起こした。

一人暮らしやめさせるよう…学校側が父親に忠告 08/02/14 (テレビ朝日系(ANN))

 長崎県佐世保市の高校1年生同級生殺害事件で、学校側が、逮捕された女子生徒(16)の一人暮らしをやめさせるよう父親に忠告していたことが分かりました。

 女子生徒は先月26日夜、自宅で同級生の女子生徒(15)をハンマーで殴った後、ひもで首を絞めて殺害した疑いが持たれています。遺体はベッドの上で首と左手首が切断され、腹部も割かれていました。逮捕された女子生徒は、高校に入学した今年4月から一人暮らしをしていましたが、学校側は、女子生徒の父親に一人暮らしをやめさせるよう忠告していました。事件は、女性生徒が一人暮らしをしていたマンションの部屋で起きています。

STAPは「ネッシー」…学会、異例の集中批判 08/02/14 (日テレNEWS24)

 STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所による不正調査や検証実験などに対して、約1万5000人の基礎生物学者を抱える日本分子生物学会が、異例の集中批判を展開している。

 STAP細胞が存在したかどうかを調べる検証実験の中間報告は、近く公表される見通しだが、「一連の対応は科学を否定するもの」とする強い批判に、理研はどう応えるのか。

 同学会が異例の批判を始めたのは先月4日。英科学誌ネイチャーが2本のSTAP論文を撤回する一方、理研が小保方晴子ユニットリーダー自身による検証実験を認め、正式に準備を始めた直後だった。理研チームの検証実験は4月に先行して始まったが、難航している模様だ。

 同学会理事長の大隅典子・東北大教授が「理研の対応は、税金で研究を支える国民への背信行為。不正の実態解明が済むまで、検証実験は凍結すべきだ」との声明を出し、口火を切った。理研は6月末に着手した不正の追加調査を何より優先するべきだという指摘だ。

 その後、同学会の幹部ら9人も相次いで見解を公表し、学会あげて問題視する姿勢を鮮明にした。「科学的真実そのものの論文が撤回された以上、検証実験は無意味」(町田泰則・名古屋大名誉教授)。「STAP細胞は今や(未確認生物の)ネッシーみたいなもの」(近藤滋・大阪大教授)と、厳しい言葉が並んだ。

 強い批判は、理研が外部にほとんど情報を公開せず内向きの対応に終始することへの反発だ。学術界には、研究者が互いに論文の議論や批判を重ねることで、科学の健全な発展を保ってきたとの共通認識がある。

事件が起きたので、非難されても仕方が無いと、時が経って多くの人が忘れるのを待つのだろう。事なかれ主義の対応だから、偽善者を装ってこれからも給料を貰って当たり前の事を言って、行動に関しては一歩引いて生きて行くのだろう。非難はされても、これぐらいでは処分されない。公務員の良いところだ。そして次の被害者が出るまで、防止策は出来ている、体制を一新したとか言い続けるのだろう。

「県教委は『「もっと広い範囲の情報共有のあり方が今後の課題だと強く感じる』と話す。」「命の教育」に陶酔して被害者を出さない、加害者を出さないような対応に何が必要が考えて来なかった証拠だ。「命の教育」が浸透しているからこれまでの体制で問題ないと考え、改善できる点について検討も見直しもしてこなかったのだろう。「県教委は『もっと広い範囲の情報共有のあり方が今後の課題だと強く感じる』」と他人事のコメントに思える。こんな体質だから運が悪いと悲劇が起きる。

精神科医の相談放置、対応に疑問の声…高1殺害 08/01/14 (読売新聞)

 長崎県佐世保市の県立高校1年女子生徒(15)が殺害された事件の約1か月半前に、逮捕された同級生の少女(16)の問題行動を相談する電話が県の出先機関に寄せられていた問題で、出先機関の対応に専門家らから疑問の声が上がっている。

 内容が具体的で、相談者が少女を診察していた精神科医だったからだ。ただ、対応の難しさを指摘する声も出ている。

 県関係者によると、児童相談所などが統合されてできた県佐世保こども・女性・障害者支援センターに6月10日、少女を診察していた精神科医が電話で相談を寄せた。実名を名乗り、少女が猫の解剖をしたり父親を金属バットで殴ったりしていること、小学校時代に同級生の給食に異物を混入したことがあることを伝え、「人を殺しかねない」と相談した。少女の名前は明かさなかった。少女は女子生徒を7月26日夜に殺害した容疑で、翌27日に逮捕された。センター側は「相談者には助言した。できる限りの対応はした」と説明するが、少女を特定したり情報を県や県教育委員会、県警に連絡したりといった具体的な対策を取っていなかった。県教委は「もっと広い範囲の情報共有のあり方が今後の課題だと強く感じる」と話す。

 元大阪市中央児童相談所長の津崎哲郎・花園大特任教授(児童福祉論)は「相談内容から、極めて事態が深刻であることは容易に想像できたはずだ。職員が精神科医と面談し、少女への対応を協議するなど積極的に動くべきだった」と指摘。「電話での助言にとどまり、関係機関にも情報を伝えていないのは無責任と言わざるを得ない」と批判した。

尊敬している父を金属バットで殴れるのだろうか?それが尊敬の表現であればそうなのかもしれない。文化が違えば、表現方法も違い。家族だけの価値観や表現方法もあるかもしれない。今後、金属バットで父親を殴った理由も公表されるかもしれない。

佐世保高1殺害 加害少女の狂気を強めた父親の“素行” 08/01/14 (日刊ゲンダイ)

 長崎・佐世保北高1年の松尾愛和さん(15)殺害事件で、逮捕された同級生A子(16)は「中学生の頃から人を殺したい欲求があった」などと供述しているという。A子の心の闇は、母親の死、父親の早すぎる再婚でさらに深まったようだ。

「父親が経営する弁護士事務所は県内最大手で、年収は1億円近いなんて噂も。以前から夜の街では有名で、飲み代は月に数百万円という話を聞いたこともあります」(地元タクシー運転手)

 何不自由ない暮らしをしていたA子は3年前の父の日に「バカボンのパパ」を模したケーキを父親に贈っている。ところが、昨年10月に母親がすい臓がんで亡くなったのを機に急変。母親の死後に中学で開かれた英語の弁論大会で「マイ・ファーザー・イズ・エイリアン」とスピーチ。四十九日前後から、父親を「アンタ」と呼ぶなど、ぞんざいな物言いが目立つようになったという。今年3月ごろには、父親を金属バットで殴り、入院させた。

■週末には博多方面へ

 A子は4月の高校進学と同時に一人暮らしを始め、父親は5月に再婚。親子の溝は、どんどん深まっていったようだ。

「お父さんも、奥さんを亡くした直後は無精ひげを生やすなど憔悴しきった様子でしたが、今年の1月から春先にかけ、ほぼ毎週土曜日、ひとりで電車に乗って博多方面へ出かけていました。本人は<仕事関係で>と言っていましたが、随分とラフな格好でしたね」(地元関係者)

 そしてA子の前に現れたのが、新しい母親だった。

「父親が後妻に迎えた女性は30代前半で、A子の母親より20歳年下です。それも胸元が大きく開いたシャツとか、体の線がクッキリと出る服装など派手な印象。佐世保なんて狭い街なのに、誰も彼女の素性を知りません。父親が白いベンツの助手席に乗せて裁判所に現れた時は、さすがに周囲もあっけに取られていた。知人には<東京の有名私大卒><東京の婚活パーティーで知り合った>なんて説明していたようですが、実際のところ、どうなんでしょう」(前出の地元関係者)

 お母さん子だったA子がショックを受けたとしても不思議はない。

 結局、A子は一人暮らしを始め、そのマンションが凶行の現場に。父親が再婚を急がなければ…とも思えてくる。

「女性がすでに妊娠していたから入籍を早めた、なんてあらぬ噂もあります」(捜査事情通)

 いずれにせよ、多感な年頃のA子に暗い影を落としたことだけは確かだろう。

「少女は当時の学校の調査に『そんなに勉強をしているのが分からないと言われ、腹を立てた』と説明。別の男児の給食にも1回混入させた。  関係者によると、少女の母は『しっかり教育します』と謝罪。少女はカウンセリングを受け、学校は市に問題を報告したが、その後、大きな問題にならなかったという。」

学校は市に報告した。つまり、市側になんらかの力が働いたと考えて間違いないのか?だとすれば、その力が今回も影響する可能性は否定できない。

長崎県警、少女の成育歴も捜査 佐世保高1殺害 07/31/14 (日本経済新聞)

 長崎県佐世保市の同級生殺害事件で、殺人容疑で逮捕された高校1年の少女(16)が小学校時代、クラスメートの給食に漂白剤などを混入させた経緯について、県警が当時被害に遭った児童の関係者から事情を聴いたことが31日、関係者への取材で分かった。

 また、高校によると県警は同級生にも事情を聴いており、事件の背景や動機を解明するため、少女の成育歴を詳しく調べているとみられる。

 市教委や関係者によると、少女が小学6年だった2010年12月、ベンジンや漂白剤、洗剤を水で薄めて女児の給食に計4回混入させた。女児は体調を崩し、病院で手当てを受けた。

 少女は当時の学校の調査に「そんなに勉強をしているのが分からないと言われ、腹を立てた」と説明。別の男児の給食にも1回混入させた。

 関係者によると、少女の母は「しっかり教育します」と謝罪。少女はカウンセリングを受け、学校は市に問題を報告したが、その後、大きな問題にならなかったという。

 一方、母は中学3年の昨秋、2カ月間の闘病の末、がんで死亡した。少女は4月に高校に入学し、事件現場となるマンションで一人暮らしを始め、5月に父が再婚した。

 この間、少女は父を金属バットで殴り、頭に大けがを負わせていたが、県警に情報は寄せられなかったという。〔共同〕

「弁護人は『女子生徒の父親の依頼で弁護人となり、接見を続けている。』」と言う事なので何が本当かは分からない。友達、又は、知り合いを、恨みが無いのに殺し、自分の欲望のために解剖した人間が、報道内容を気にするのか?仮に本当だとしたら、とてつもなく自己中心的な人間に育てられたと思う。今まで周りを気にしなかったから友達がいなかったような情報が出ている。今さら、何を気にかけるのか?殺害した女生徒には申し訳なく思わなくとも、父親が非難されるような状況を作り出した事に対しては申し訳なく思い、訂正を求めたのか?それとも依頼された弁護士を通しての父親の頼みを聞いたのか?密室なので全く分からない。何が事実なのかもわからない。アメリカでは金持ちの子息が事件を起こすと、本人の本音とは関係なく、凄腕弁護士が軽を軽くするケースが多い。父親が弁護士なら軽を軽くする方法は良く知っているのでは?

「報道は事実と異なる」と弁護人 「父親を尊敬している」とも 女子生徒「被害者は友だち」 07/31/14 (産経新聞)

 長崎県佐世保市で高校1年の同級生を殺害したとして逮捕された女子生徒(16)の弁護人は31日、「女子生徒が父親の再婚に反対だったとする報道は事実と異なる」などとする見解を、文書で発表した。その後取材に応じ、被害者について女子生徒が「仲の良い友だちだった。本当に良い子だった」と述べたことを明らかにした。

 文書で弁護人は、接見で直接聞いた内容として、(1)父の再婚には賛成だった(2)父を尊敬している(3)母が亡くなって寂しく、新しい母親が来てうれしかった(4)すぐに慣れ、仲良くしていた−と指摘した。

 被害者との間にはトラブルや恨みはなかったとした。

 弁護人は「女子生徒の父親の依頼で弁護人となり、接見を続けている。会話は普通にできており、徐々に打ち解けている。本も差し入れた」と述べた。接見で報道内容を聞いた女子生徒が驚き、訂正を求めたとしている。

「また『テストの点がすべてじゃないやろう』と言った女児に、『テストの点がすべてさ』と言い返したこともあったという。」
難関校や難関大学への合格が目標であれば、「テストの点がすべてさ」との回答は正しい。生き方や目標が違えば、価値観も違う事がある。 ある程度の能力があっても努力を怠れば、勉強しかしていない子供に負けるかもしれない。偏差値や学歴が全てと思っている人間は、そこしか見ない。他の良い部分など評価出来ないかもしれないし、偏った価値観しか持っていないかもしれない。たぶん、加害者の両親の価値観や教えが「テストの点がすべてさ」で表現されていたと思う。

今回の事件後に、加害者の両親の教育方針や育て方が正しかったのかと聞かれたら、多くの人達は「NO」と言うに違いない。「テストの点がすべてさ」はある特定の人達には正しい、しかし、こうなってしまった以上、他の生き方や価値観を教えていればと思うだろう。ある選択がある人には適切であっても、全ての人に適切であるとは限らない。議論で価値観が違う人達が妥協しなければ結論は出ない。人生は判断しない判断を含め、間違っていようが、正しかろうが、判断しなければならないことばかりだ。後にならないと間違っていたのか、正しかったのか分からない事もある。判断による結果には責任が付いてくる。関係者は、今後、この事件と向き合うのか、忘れようとするのかは知らないが、事件の関係者として行きていくしかない。それが人生だから。Life goes on.

「市教委は『少女の進学先に事案の概要を伝え、中学や高校でも見守りは続けられていた』と説明している。」そして見守り続けられ、「命の教育」を10年近く取り組んだ結果がこの惨殺。他の教育委員会と同じく、問題があったとしか思えない。どこの教育委員会も言い訳や嘘だけは上手い。逃げる予行演習だけばっちりなんだよね。
では、中学校での見守りの担当は誰だったのか?担当が変われば引き継ぎは適切に行われていたのか?担当者は報告を誰にしていたのか?市教委は担当者又は学校に報告の提出を要求していたのか?それとも学校に投げ任せてたのか?新聞社の記者様、調べて記事にしてください。このように突っ込まれないと、教育委員会は変わらないと思います。

佐世保・高1女子殺害 ベンジン、洗剤…小6時の給食異物混入「憂さ晴らし」 07/30/14 (産経新聞)

 ■小6時 少女、人体影響に関心?

 長崎県佐世保市の高校1年の少女(16)が同級生を殺害したとして逮捕された事件に絡み、少女が小学6年当時に5回にわたって起こした給食への異物混入騒ぎで、混入物が5回とも異なっていたことが30日、学校関係者への取材で分かった。学校側の調査で、異物混入の動機は4回目まではクラスメートとの口論だったが、最後の5回目は「不明」のままだった。動機の解明が不十分だったことが、少女のその後の成長に影響しなかったのか。佐世保市教委の対応も問われそうだ。

 学校関係者によると、少女は小学6年生だった平成22年12月1日から10日ごろにかけて計5回、同じクラスの女児と男児の給食に異物を混入。被害者2人の健康被害はなかったという。1〜4回目は女児を狙い、水、ベンジン、液体漂白剤、靴用の粉末洗剤の順に使用していた。

 一方、5回目だけは男児を狙い、衣類用の粉末洗剤を使っていた。いずれも薬物など0・3ミリリットルを水道水に混ぜて使用。薬剤は家から持ち出していた。

 異物混入の動機について、少女は同年9〜10月ごろに、学習態度をめぐり同級生の女児と口げんかになったと説明。「『今から勉強ばかりするのは分からん』といわれ、ばかにされたように感じ、憂さ晴らしをした」と話したという。

 また「テストの点がすべてじゃないやろう」と言った女児に、「テストの点がすべてさ」と言い返したこともあったという。

 一方、男児への混入については、市教委の調査でも動機は判明せず「不明」のまま。女児の給食への混入を繰り返すうち、薬剤の人体への影響に関心がうつった可能性もある。

 学校関係者によると、騒ぎは、5回目の混入直後に表面化。学校側の指導やカウンセリングなどで問題行動がおさまったため、男児を狙った動機については、それ以上、究明されなかった可能性がある。

 市教委は「少女の進学先に事案の概要を伝え、中学や高校でも見守りは続けられていた」と説明している。

 当時の学校関係者の対応について、教育評論家の尾木直樹さんは「動機が分からないまま見守りを続けても効果は出ない。心の問題を早期に把握できていたら、殺人事件には発展しなかったかもしれない」と指摘する。

 中村法道長崎県知事は「兆候らしきものはあったのかもしれない。その時点での対応を含めて検証し、取り組みを協議していく必要がある」と話している。

「県教委はNETIBの取材に対し、少女は高校1年生の1学期に3日間しか出席せず、不登校だったことを明らかにした。」と具体的に「不登校」と書いているのはこの記事だけじゃないのか。他の記事は、留学準備で3日しか登校していない、又は、似たような内容だった。

エリート一家 見逃された前兆 07/30/14 (NETIB-NEWS)

 長崎県佐世保市の県立高校1年生の女子生徒を殺害したとして逮捕されている少女(16)は、小さい頃から、ピアノが上手で、父親が得意とする競技と同じスポーツで冬季国体に出場し、成績も優秀だった。両親は、市内の名士で、エリート一家に育った。自宅は、海を見渡す高台ののどかな住宅地にある高級住宅。父親は、県内でも最大規模の法律事務所に所属する弁護士。母親は、県のスポーツ団体の会長を務め、教育委員を務めていた。

 殺害の動機、背景について、少女の家庭環境などが影響していることがうかがわれるなか、今回の事件の前兆は、小学6年生時の事件だけではなかった。

 捜査関係者によると、「人を殺してみたい」との欲求や「(人間の体の)中を見たい」という動機があったかどうか、今後の捜査で解明していくとしている。「人を殺してみたい」という欲求がいつ頃からあったのかが注目され、中学生の頃からあったという見方も出ている。

 動機との関係は今のところ判明していないが、母親が2013年10月に死亡し、半年もしないうちに父親は再婚した。この時期、少女の家庭環境、精神状態が一変したと言える。また、14年に開催された冬季国体で出場した2種目のうち1種目を欠場しているという。

 母親の死亡後、少女が金属バットで父親を殴ったことがあるとされており、警察では真偽を含めて事実を解明中だ。

 県教委はNETIBの取材に対し、少女は高校1年生の1学期に3日間しか出席せず、不登校だったことを明らかにした。また、小学6年生の時の事件については、小学校から中学校に引き継ぎされていたとしている。

 少女一家の自宅周辺の住民で、制服姿の少女を時折見かけたという男性は「10年前の事件(小学生による同級生殺害事件)以来、佐世保市では命の教育に力を入れてきたが、個人の問題、家庭にまではなかなか入っていけない。親が無責任ですよ」と語っていた。

 小学6年生時の異物混入事件、母親の死による家庭環境の変化と不登校は、少女の心に起きている異変、事件の前兆とも言える出来事だった。エリート優等生一家の少女に起きていた変化に、父親や学校はなぜ気づかなかったのか。サインを見過ごした代償は、あまりにも大きい。

起こるべくして起きたと言う事か?一人暮らしの理由はこう言う事だったのか?もし金属バットで父親が殴り殺されていたら、被害者及び被害者家族に不幸は起こらなかった。恥を忍んで父親が病院の精神科に娘を連れて行っていれば今回の事件は回避されたかもしれない。後悔は悲劇が起きないと後悔する状況にならないので、やはり犠牲者は出ていたのかもしれない。

昔、「結婚と家庭」と呼ばれる授業を取った事がある、教授は×3。面白い教授だった。彼曰く、「理論と知識を知っていても実践となると上手くいかない。その結果が、×3」と言っていた。下記のような本が出版されているが思うようには行かないのが人生と言う事なのか?
「元気のたね2」出版 (佐世保北高18回生同期会) 元気のたね2 目次 (佐世保北高18回生同期会)

佐世保女子高生殺害 長崎県「命の教育」実体は非行隠蔽 07/30/14 (世界のニュース Nile_Amen)

独占スクープ!「秋葉原連続通り魔事件」そして犯人(加藤智大被告)の弟は自殺した 兄は人殺し、その家族として生きていくことは苦痛そのものだった……(現代ビジネス) は参考にならないが、事件に至る時点までいろいろな事が蓄積されたと言う点では同じかもしれない。

加害少女、金属バットで父親の頭殴っていた…佐世保高1女子殺害事件 07/30/14 (スポーツ報知)

 長崎県佐世保市の同級生殺害事件で、殺人容疑で逮捕された高校1年の少女(16)が、今春に金属バットで父親を殴り、大けがを負わせていたことが29日、関係者への取材で分かった。少女の実母が昨秋に病死し、父親が今春に再婚。県警は、少女が家庭環境の変化に大きな影響を受けた可能性があるとみている。一方、県警は少女が被害者について「個人的な恨みはなかった」と供述していると明らかに。2人の周囲への捜査でも、トラブルは確認できなかったとしている。

 佐世保市で同級生の女子生徒(15)を殺害した少女は、家庭内で大きなトラブルを抱えていた。

 少女の知人らによると、少女の実母が昨秋に病気で死去し、父親が今春に再婚した。少女は「再婚が早すぎる」こと、また「希望していた海外留学を父親が反対した」ことで父親に反抗。夜中に父親の寝室に入りこみ、金属バットで殴りつけたという。

 「頭を殴られ、歯も折れたと聞いている」と話した父親の知人男性によると、「6月ごろに父親に直接会って『再婚して若くなったね』と話しかけると、微妙な笑顔を見せていた」という。

 スポーツに打ち込んでいた少女は、昨冬には父親とともに国内の主要大会に出場するなどしていたが、今春からは一人暮らしを始めている。県警は、少女が家庭環境の変化に大きな影響を受けた可能性があるとみて捜査している。

 一方、少女が小学6年だった2010年に同級生の給食に異物を混入したことについての詳細も明らかになった。市の教育関係者などによると、同級生の女子児童の給食に計4回にわたって塩素入りの洗剤を混入。この時は女子児童が気付かなかったが、次に今度は男子児童のカレーに洗剤を入れたという。男子児童が気付き、担任に報告。少女の実母と父親は、2人の児童と両親に直接会い、謝罪したという。

 少女は逮捕後の県警の取り調べで「小動物を解剖したことがある」とも明かしており、県警は精神鑑定が必要との見方を強めている。

父弁護士、母東大…佐世保・逮捕少女を育てたエリート一家 07/30/14 (日刊ゲンダイ)

 長崎県の佐世保北高校1年、松尾愛和さん(15)を殺害した容疑で逮捕された同級生のA子(16)は、誰もがうらやむ“エリート一家”に生まれ育った。

 県内でも有数の進学校に通っていたA子。友人からは勉強だけでなくスポーツや芸術にもたけた「文武両道」とみられていたが、それには両親の英才教育があったという。

「A子には弁護士の父親と、教育委員会にも関わっていた母親、それに同じ高校に通っていた兄がいました。父親は早大を卒業後、司法試験に受かり、今では県内でも最大級の事務所を構え、有名企業の顧問弁護士も務めている。母親は東大を出て、地元の放送局に勤めていたそうです。NPO法人の代表を務めたり、出版活動も行っていました」(地元マスコミ関係者)

 兄も全国統一高校生テストで上位2ケタに入るほどの秀才。地元でも有名なエリート一家だったという。A子は「お兄ちゃんが総理大臣になるって言っているから、私はNHKのアナウンサーになる」と話していた。

「A子は勉強だけではなくてスポーツも万能で、ウインタースポーツで国体に出た経験もある。他にも県の美術展とかピアノコンクールで入賞するなど、将来を期待されていたんです」(前出の地元マスコミ関係者)

■父親は半年で再婚

 そんな優雅な生活も昨秋に母親ががんで亡くなってから一変。父親は半年で再婚し、A子は今年4月から家賃5万円台のマンションで一人暮らしをしていた。「お母さんが亡くなって、すぐにお父さんが別の人を連れてきた。お母さんのこと、どうでもいいのかな」と話すなど落ち込んだ姿を見せていたというA子は、父親を金属バットで殴り、大けがを負わせていたことも分かった。

「実はA子は過去にも小動物を解剖するといった“奇行”を繰り返していた。小学生の時には、学校の給食に塩素系洗剤を投入するという“事件”も起こしている。担任には<バカにされたからやった>と話していたそうですが、A子の母親が<A子は悪くない>と相当抗議したそうです。そのためか、この事件は全く報道されませんでした」(捜査事情通)

 高台の高級住宅街で暮らしていた幸せなエリート一家は“バラバラ”になってしまった。

「命の教育」は祭りだった。小6女児殺害事件の対応策を取っているシンボルとして掲げたかっただけなのだろう。

「『今回のような事件は、いくつもの要因が重なって起きる。どこかで防ぐ道はあったはず。専門家などから広く意見を取り入れて背景を検証しないといけない』と訴えた。」
今回の事件に関する記事や情報を見ると既にシグナルは出ている。殺人に至るかが断定できないだけで、明らかなシグナルである。専門家などは必要ない。必要なのはなぜシグナルを故意に見逃したのか、誰が、何が障害だったのかと考えて公表する事だ。しかし、これは実現されない可能性も高い。なぜなら、これまでシグナルを故意に見逃してきた環境が佐世保市にあるからだ。ある少女が残酷に殺されただけで変わるような環境が佐世保市にはないと思う。地方都市規模の町だと、建前と本音、表と裏、これまでの人々の価値観や歴史がある。それは悪い部分があっても仕方なく受け入れなければならない環境があると思う。昔からそこに住んでいないと理解できない暗黙の理解があると思う。日本人であっても、そこにずっと住んでいないと「よそ者」と見られるのは一例だと思う。
「大阪府警、犯罪8万件ごまかし」は大阪府警村の共通認識だったと思う。常識で考えれば間違っている。しかも彼らは警察官。しかし、大阪府警村の共通認識を無視できる状態や環境ではなかったと言う事。ある閉鎖された環境にいなければ理解できない特殊な常識。しがらみがない人にしか改革が出来ないと思われる理由の1つはここにあると思う。しがらみのない人だったら簡単に改革できるのか?特殊は常識を否定された集団が簡単に改革に応じるか?彼らの特殊な常識により繰り返されて行事、特殊な価値観、これまで特殊な常識の従い、費やしてきた時間や努力を簡単には捨てられないだろう。捨てられないから抵抗する。直接、又は、間接的な抵抗。それは妨害かもしれないし、命令拒否かもしれない。

メディアがどこまで情報を公開するのか。反対側の人間達がどのように抵抗するのか。待つしかない。

「命の教育」の十年は何だった?高1殺害で波紋 07/29/14 (読売新聞)

 高校1年の同級生を殺害したとして、長崎県佐世保市の少女(16)が逮捕された事件は、2004年に同市で起きた小6女児殺害事件を機に、命の教育を実践したり見守り活動を行ったりしてきた人たちにも、重い課題を突きつけた。「自分たちの取り組みは正しかったのか」と悩みながら、子供たちの命を守るための方法を模索している。

 04年に事件が起きた大久保小で、子供たちの見守り活動を続けている民生委員、一山信幸さん(74)は今回の事件に「まさかと思った。市を挙げて子供たちに命の大切さを伝えてきて、少しは心に響いていると思っていたが……」と話す。そして「逮捕された少女が住む地域の住民も、同じような悩みを抱いたのではないか」とため息をついた。

 04年の事件を機に、同小の校区では、一山さんら住民が毎朝通学路に立ち、登校してくる児童に「おはよう」と声をかけ続けている。だが今回の事件で「自分たちがやってきたことは十分だったのか」と、自問自答を強いられている。

 それでも、「ただ落ち込んでいるだけでは何も進まない。もう一度、子供たちをどう支えていけばいいか、地域住民で話し合わなければ」と、自らに言い聞かせるように語った。

 04年の事件後、校長として4年間、大久保小で勤務した三島智彰さん(60)は、今回の事件に「非常に悔しい」と唇をかんだ。

 同小赴任後、命の大切さを訴え、児童らが孤立しないよう、家族や学校、地域住民との連携を重視した取り組みに奔走した。来月22、23日にはPTAの大会で、事件後の学校の取り組みについて紹介する予定だった。

 「今回の事件は真摯(しんし)に受け止めなければならず、大会でも触れざるを得ない」と表情を曇らせたが、「地域ぐるみで子供の居場所をつくるという狙いは間違いだったとは思わない」。

 逮捕された少女が一人暮らしだったことにも触れ、「大人が居場所を作ってやれなかったのかもしれない。学校だけでなく、家庭、地域との連携を進めていくことが不可欠だと改めて思う」と話した。

 不登校やひきこもりの児童や生徒の支援をしている佐世保市のNPO法人「フリースペースふきのとう」では、子供や保護者を対象に勉強会を続けてきた。山北真由美理事長(70)は「市教委なども様々な対応を続けてきたが、結果的に、どこかに問題があったということになる」と指摘。

 「今回のような事件は、いくつもの要因が重なって起きる。どこかで防ぐ道はあったはず。専門家などから広く意見を取り入れて背景を検証しないといけない」と訴えた。

佐世保高1女子同級生殺害事件の犯罪心理学:人を殺してみたかった・遺体をバラバラにして解剖したかった
碓井 真史 | 社会心理学者/新潟青陵大学大学院教授/スクールカウンセラー 07/29/14 (Yahoo!ニュース)
を読んでいると、加害者の弁護チームが報道を利用して精神障害を強調して医療少年院を狙っているのではないかと思ってしまう。

佐世保高1女子同級生殺害事件の犯罪心理学:人を殺してみたかった・遺体をバラバラにして解剖したかった
碓井 真史 | 社会心理学者/新潟青陵大学大学院教授/スクールカウンセラー 07/29/14 (Yahoo!ニュース)

■長崎佐世保高1女子殺害事件:「人を殺してみたかった」「人を解剖してみたかった」「遺体をバラバラにしてみたかった」

とても勉強ができ、スポーツもでき、立派な家庭で育ち、県内有数の進学校に通う女子生徒(16)。その有能な女生徒が、同級性の女生徒を殺害しました。子どもが子どもを殺す。最悪の悲劇的犯罪です。

長崎県佐世保市で県立高校1年の松尾愛和(あいわ)さん(15)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された同級生の女子生徒(16)〜捜査関係者によると、遺体は首と左手首が切断され、胴体の一部も切られていた。これまでの県警の調べに対し、女子生徒は「すべて私がやりました」などと殺害を認め、動機については「人を殺してみたかった」「遺体をバラバラにしてみたかった」といったことを話しているという。

出典:女子生徒「人を殺してみたかった」 佐世保の同級生殺害 朝日新聞デジタル 7月28日 一般の殺人動機の多くは、人間関係のもつれです。つい、カッとなって殺してしまったというものです。または、金目当ての殺人などもあるでしょう。これらは、もちろん悪いことですが、私たちにも理解できる動機です。

しかし犯行動機として、「人を殺してみたかった」「人を解剖してみたかった」「遺体をバラバラにしたかった」というのは、一般の人の理解を超えています。ここが、彼女の「病理性の高さ」と言えるでしょう。

おそらく、これらの供述はウソではないでしょう。彼女は、ただ殺したかった。そして、遺体を解剖しバラバラにしたかったのでしょう。

(このような供述は、どれほどご遺族の心を苦しめることでしょう。)

■人を殺してみたかった

普通の動機がない殺人の中には、「快楽殺人」があります。人を殺すことが快楽なのです。多くの場合、快楽殺人者は男性で、殺すことに性的快感を得ています。

今回は、性的快感を感じるような狭い意味での「快楽殺人」ではないでしょう。性的快感を得るという目的すらなく、ただ殺したかった「純粋殺人」ではないかと考えられます。

他の動機がなく、殺すこと自体が目的という意味での、「純粋殺人」です。

「人を殺してみたかっか」という供述で思い出すのは、

2000年に発生した、17歳高校3年生男子による愛知県豊川市主婦殺人事件(愛知体験殺人事件)です。

彼の犯行動機が、「人を殺してみたかった」「人を殺す体験がしたかった」でした。

彼も、今回の容疑者女生徒と同様に、成績優秀な高校生でした。彼は、「他人への共感性の欠如、抽象的概念の形成が不全、想像力の欠如、強いこだわり傾向」があり、「高機能広汎(こうはん)性発達障害あるいはアスペルガー症候群」とされ、医療少年院へ送致されました。

(アスペルガー障害だからといって、危険な犯罪を犯すわけでは決してありません。)

■遺体をバラバラにしてみたかった

バラバラ殺人事件は、その衝撃度から、きわめて残虐な犯人像を思い描かれます。しかし多くの場合、遺体を切断する理由は、単純です。遺体を処理したいが、重くて運べないというものです。

しかし、今回の遺体損壊は、身元を隠すためでもなく、遺体を処理するためのものでもありません。

容疑者の女生徒は、小動物の解剖をしていたと伝えられていますが、人間のこともバラバラにしてみたいと思ったのでしょう。首と手首の切断に加えて、胸から腹部にかけてもお大きく切開されていたとも報道されています。

(補足:4/30の報道によれば「ネコを解剖したことがあり、人間でもやってみたかった」と供述)

長崎・佐世保市で、高校1年生の女子生徒が同級生を殺害した事件で、逮捕された少女は「人を解剖してみたかった」と供述しており、遺体の腹部には切られた跡が残されていた。

出典:佐世保同級生殺害 遺体の腹部には切られた跡 フジテレビ系(FNN) 7月29日 この供述から思い出す事件は、2007年に発生した、高校3年生の男子による、会津若松頭部切断母親殺害事件があります。

この少年も優等生でした。

彼は供述しています。

「もっと(母親の遺体を)バラバラにするつもりだったが、ノコギリで切断する音が大きく、(同居の)弟に気づかれると思ってやめた」

「死体を切断して飾ってみたかった」

「グロテスクなものが好きだ」

「母親は好きでも嫌いでもない。恨みはない」

「(殺害するのは)弟でも良かったが、たまたま母親が泊まりに来た」

「遺体を切断してみたかった。だから殺した。だれでもよかった」

「誰でもいいから殺そうと考えていた」

「戦争やテロが起きないかなと思っていた」

この少年は、「比較的軽度な精神障害」があり「障害に対する充分な治療とともに、長時間継続的な教育を施す必要がある。その過程で真の反省を促し、更生させることが望ましい」とされ、医療少年院送致となりました。

家裁は、少年を次のように表現しています。

「少年は障害により、高い知能水準に比して内面の未熟さ、限局された興味へこだわる傾向、情性の希薄さ、他者への共感性が乏しいなどの特質があり、自分の劣等感を刺激されると不満などを蓄積する傾向がある。」

今回の事件の少女も、これまでの事件で「殺してみたかった」「バラバラにしたかった」と語った加害者少年達と、似たような特徴を持っていたのかもしれません。

■小学校時代の給食薬物混入事件

今回の佐世保高1女子殺害事件の容疑者女生徒は、小学校時代にクラスメイト複数の給食に複数回「漂白剤」を入れるという事件を起こしています。

そのときの動機は、報道されていないのでわかりません。

その同級生に対する怒りや恨みがあったのかもしれません。

あるいは、「毒を入れてみたかった」「毒を飲むとどうなるか、観察してみたかった」のかもしれません。

2005年に、静岡で高校1年の女子生徒によるタリウム母親毒殺未遂事件が起きています。

彼女も優等生です。県内でも有数の進学校に通い、化学部に所属していました。

この女生徒は、母親に毒物であるタリウムを与えながら、ネット上のブログで犯行の経緯を日記風に記録していました。内容は、事実と創作が混ざっていたようです。

母親との間に特別な確執はなく、母親のことを、「好きでも嫌いでもない」と語っています。

この事件も、「少女は幼児期から発達上の問題があり、人格のゆがみも認められる」とされ、医療少年院送致となりました。

類似事件で世界的に有名なのが、家族や友人を殺して記録をとっていた「グレアム・ヤング連続毒殺事件」であり、映画化もされています(「グレアムヤング毒殺日記」)。

■なぜ友人を殺害したのか

今回の事件の被害者は、容疑者の友人です。自宅に1人で遊びにくるような関係です。なぜ、この友人を殺害し、遺体を傷つけたのでしょうか。

可能性は、いろいろ考えられます。

・激しい争いがあった。

・激しい争いはなかったが、逆恨みした。

・争いはなかったが、大切な友人だからこそ、何かの理由で裏切られたと感じて絶望して殺害した。

・トラブルは何もなく、嫌いでもなかったが、好きでもなく、身近にいたので、殺してバラバラにした。

上記で紹介した事件も、誰でもいいから殺したかったと語り、そして家族や友人を殺害しています。

■容疑者少女の病理性:事件はなぜ起きたか

事件の背景として、彼女には、何らかの発達上の障害や、パーソナリティーの障害があったのかもしれません。

その彼女の中に、異常な空想が広がっていったのでしょう。人を殺すこと、そして遺体を解剖しバラバラにすることへの欲求が強くなっていったのでしょう。それは、一般の人には理解できない異常な好奇心です。その悪魔のような欲求を、彼女は、小動物の解剖などをしながら何とか抑えていたのかもしれません。

しかし、やさしかったお母さんが亡くなります。家庭環境が大きく変わります。その結果、ぎりぎりのところで保たれていた心のバランスが崩れてしまったのかもしれません。

神戸の酒鬼薔薇事件でも、やさしかったおばあちゃんがなくなった後、彼はネコ殺しを始め、ついに殺人に至いたり、幼児を殺害して遺体を切断する事件を起こしています。

■命を大切にする教育の限界と私たちの課題

佐世保市、長崎市では、10年前にも、子どもが子どもを殺す事件が起きています(2003年:長崎男児誘拐殺人事件・2004年:佐世保小6女児殺害事件)。

佐世保市長崎市で、長崎県全体で、10年前の事件以来、命を大切にする教育が行われてきました。これらの教育は、もちろん意味があったと思います。しかし、10年前の事件も、今回の事件も、酒鬼薔薇事件なども、病理性の高い加害者による事件です。

この病理性は、道徳教育によって改善するようなものではありません。一般の学校教育、家庭教育では、なかなか防止できないものでしょう。とても難しいのですが、給食異物混入事件など子どもの頃にトラブルを起こしたとき、それを一つのサインとしてとらえ、心理的、精神医学的な個別対応がもっとできていたらと思います。

そして、問題を抱えている少年達が犯罪を実行しないですむ、環境づくりでしょう。

今回の事件でも、学校を欠席しがちで一人暮らしの女子生徒の部屋を、先生方が定期的に訪問していました。関係者は努力していました。それでも事件は起きてしまいました。

ただ、もしも大好きなお母さんが生きていて、以前と変わらぬ家庭環境が続いていれば、今回の殺人事件は起きていなかったかもしれません。

彼女も家庭のことで悩んでいたでしょう。自分の心のゆがみのことでも、悩んでいたかもしれません。思春期、青年期の自分探しに失敗したのかもしれません。

犯罪への特効薬はありません。重い刑罰も、今回のように逃亡を考えていない加害者にはあまり効果がないでしょう。

それでも、愛されている環境、愛を実感できる人間関係、やりがいのある学校生活や仕事、楽しい趣味など。これらの「社会的絆」が、どんな場合も犯罪防止につながるでしょう。

今回の女生徒も、医療少年院送致になるかもしれません。犯罪を犯したのですから、制裁を受けるのは当然です。そしていずれ、社会に戻ってきます。心理的、医学的治療を施し、真に反省させるとともに、再犯を防止するためにも、社会的絆が必要です。

事件は起きてしまいました。

私たちが考えるべき事は、被害者の冥福を祈るとともに、被害者側の人々の保護と支援、学校の生徒たちなど傷ついている関係者の保護と支援、そして類似犯罪の防止に努力する事ではないでしょうか。

子どもを犯罪被害から守りましょう(犯罪から子どもを守ろう:岡山誘拐監禁事件から)。

子どもが加害者にならないように努力しましょう。

それは、トラブルが起きたときに、ただ穏便にすますことではありません(「子どもを守る」の本当の意味は?:心理学者が伝える正しい子どもの「傷つけ方」)。

そして、事件の教訓を生かし、少しでも光り輝く社会を作っていきたいと思います。

(加筆:7/29,22:35)

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犯罪防止

長崎・佐世保高1女子同級生殺害事件の犯罪心理学:教訓はなぜ生かされなかったか(事件の第一報を聞いて)

有能な加害者の心理

有能な人が人生で失敗するとき:犯罪・非行・不適応:大学院出身の岡山倉敷女児誘拐監禁事件容疑者・進学校の殺人者

被害者保護

ネットと世間に流れる「少女はなぜ逃げなかったか」に答える:岡山小5少女誘拐監禁事件被害者保護のために

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『なぜ少年は犯罪に走ったのか』碓井真史著 ワニのNEW新書

17歳愛知体験殺人・17歳佐賀バスジャック事件・15歳大分一家6人殺傷事件など

『誰でも良いから殺したかった:追いつめられた青少年の心理』碓井真史著 KKベストセラーズ

秋葉原通り魔事件を中心に

「当時の市教委幹部は取材に『できる限りのことをしたつもりだが、これだけの事件が起きてしまった。もっと何かできなかったのかとの思いがあり悔しい。でも、何をすればよかったのかわからない』と話した。」

どのような規制が問題になって、出来る限りの事は何だったのか?何すればよかったのか市教委幹部はわかっていない。何をすればよかったのか分からないのに出来るが気の事をしたとのコメントはおかしくないか?何をすれば良いのか分からなかったのなら、なぜ専門家に相談したり、市教委のレベルでは何をすればよいのかわからないことを認め、県教委や厚労省に報告するべきではなかったのか?つまり、出来る事はあったが出来るだけの事はしたと勝手に決め付けた市教委に問題があった事は明確だ。

4年前、同級生の給食に有害物質 高1殺害容疑の少女 07/29/14 (朝日新聞)

 長崎県佐世保市で県立高校1年の女子生徒(15)を殺害したとして殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)が4年前、小学校のクラスメートの給食に、ベンジンなどの有害物質を複数回、混入していたことが佐世保市教育委員会などへの取材でわかった。専門家は「このときの対応次第で、その後の展開が変わった可能性がある」と指摘する。

 県警もこの情報を把握しており、今回の殺害事件での、少女の犯行動機などを解明するうえで背景事情として関心を寄せている。

 市教委などによると、2010年12月初旬、小学6年生だった少女は、クラスメート2人の給食に5回にわたり、それぞれ水、ベンジン、漂白剤、粉末洗剤2種類の水溶液0・3ミリリットル程度を混ぜた。「一緒にやらない」と、ほかの児童を誘うこともあり、クラスでは公然のことだったという。

 同月中旬に、被害を受けた男児が担任に報告して発覚。少女への聞き取りで、男児の給食に1回、女児に4回、異物を混ぜていたことが判明した。少女は当時、「勉強していたことをばかにされたのでやった」と話したという。

 市教委は、少女と両親を指導。少女と両親は被害児童の親に謝罪し、最終的に和解したという。その後、市教委はカウンセラーを配置し、少女や、関係した児童や親、教職員らに計15回のカウンセリングをした。

 市教委は、事案を報告書にまとめて長崎県教委に報告し、小学校には、少女や被害児童が進学する中学校に報告するよう伝えた。県教委は29日の会見で当時の対応について「具体的な対応は学校や市教委に任せていた」と説明した。

 当時の市教委幹部は取材に「できる限りのことをしたつもりだが、これだけの事件が起きてしまった。もっと何かできなかったのかとの思いがあり悔しい。でも、何をすればよかったのかわからない」と話した。

 少女は今回の殺害事件の動機について、「人を殺してみたかった」という趣旨の話をしているという。

 少年事件の事例研究を長年続けてきた広木克行・神戸大名誉教授(教育学)は、少女が小学6年のときの異物混入の事案を「見逃せない出来事」と指摘。当時の学校や教師らの対応について、「少女に謝罪させるだけで終わったのか、行動の背後にある心理や精神、生活にも目を向けられたのか。いまある情報から言うと、『なぜそういった行動をとったのか』を多面的に見る目が欠けていたのではないか」と話す。

今回の事件は、殺し方や殺した後の対応も映画に出来るほどショッキングだ。切断した部分の写真までアップしている。多くの人が興味を持つだろう。

加害女子高生の写真が佐世保市HPなどから削除 ネット上で疑問の声が相次ぐ (1/2) (2/2) 07/29/14 ( J-CASTニュース)

長崎県佐世保市の殺人事件で、加害者の女子高生(16)の写真が市のホームページなどから次々削除されたとして、騒ぎになっている。この生徒は、父親と一緒に国体に出場するなど、地元では有名だったというのだ。

県立高校1年の同級生(15)を殺したとして逮捕された生徒は、両親が地元の名士だったこともあって、ネット上で実名などが次々に特定された。

「加害者だけ隠すのはおかしい」との意見も そんな中で、生徒と父親は、栃木県で2014年1月に開かれた冬季国体のある競技に長崎県代表として出場していたことも分かった。

佐世保市のホームページでは、当時中学3年生だった生徒が親子で出場していたとして、2人のツーショット写真も載せて紹介していた。父親と兄の影響で競技を始め、国体ではトップバッターとして出場するなどと書かれてあった。また、長崎県のホームページでも、国体の壮行会で県の団旗を持った生徒や本番で競技に臨む親子の様子を写真付きで載せていた。

ところが、7月27日に生徒の緊急逮捕が報じられた後、佐世保市や長崎県のホームページから2人の情報が次々に削除されてしまった。

また、父親は、フェイスブックに娘のことを書き込み、11年6月21日の父の日には、ケーキをプレゼントされたことを2人のツーショット写真を載せて報告していた。士業を営んでいる事務所のホームページには、国体に出場した競技のことなどの自己紹介をしていた。しかし、生徒の逮捕後は、フェイスブックが閉鎖され、事務所ホームページも工事中の表記になっている。

こうした動きに対し、ネット上では、いくら未成年だとはいえ、被害生徒の情報はたくさん報じられているのに、加害者だけ隠すのはおかしいと疑問の声が上がった。父親が地元の名士だけに、根拠のない憶測が次々に流されるまでになっている。

「加害生徒に配慮して削除したわけではない」 ホームページから加害生徒らの情報を削除したことについて、佐世保市の国体推進室では、生徒に配慮して削除したわけではないと取材に説明した。

「長崎県で10月に開かれる国体の選手紹介コーナーですので、そこで行う競技でないものは、6か月を過ぎると削除しています。ご指摘の競技についても、1月27日に情報をアップしましたので、7月27日に自動的に削除しました」 生徒逮捕の後に、削除依頼が来たこともないという。6か月が過ぎていない場合については、削除するかは国体佐世保市実行委が判断することだとしている。

また、長崎県教委でも、取材に対し、生徒に配慮して削除したことを否定した。

「ホームページにアクセスが殺到して、サーバーのアラームがずっと鳴る状態でした。ほかのシステムに影響が出る可能性がありましたので、削除しました。影響がなければ、削除する理由がないと考えています」 削除依頼もなかったといい、「圧力がかかったということはありません」と言っている。

加害生徒の父親の事務所では、取材に応対したスタッフが「今回のことについては、何も聞いていません。事務所としても、何もお答えすることはないです」と話した。

もっとも、削除したとしても、ネット上では、すでに生徒や父親の実名や写真などの情報がコピペされるなどして大量に拡散しており、そのことを問題視する声もある。

精神鑑定とか言うけど、計画的だし、小動物の解剖を繰り返すなどしていたのなら、解剖を行わない人達に比べるとそれほど精神的におかしくなかったのではないのか?
解剖した小動物が生き返らない事は過去の例から理解していたろうから、他のサイトで書かれていたように生き返ると考えていないだろう。 光市母子殺害事件のような「生き返ってほしいという思いから強姦した」との言い訳はないと思うが、アメリカのようにとにかく精神的異常である事を主張し、無罪を求めるのだろうか?

NHKで2004年に佐世保の小学生が同級生を殺害してから特別な教育を教育委員会主導で行っていたと放送していたのを見たが、効果はあったのだろうか?少なくとも今回のケースでは効果は全くなかったと思う。

「殺すため自室に行った。自分から誘った」周到準備、計画的か 07/29/14 (産経新聞)

 長崎県佐世保市の高校1年の女子生徒(15)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)が「殺すために自分の部屋に2人で行った」と供述していることが29日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警によると、2人は約1週間前から遊ぶ約束をしていた。少女は「会いたいと自分から誘った」と供述した。遺体のそばからハンマーやのこぎりが押収され、「自分で買った」と供述していることも既に判明。県警は、少女が周到に事前準備の上で自室に招き入れた、計画的な事件の可能性が高いとみて捜査している。

 県警によると、殺害された女子生徒は26日午後3時ごろに自宅を出てから5時間後に部屋で殺害されたとみられる。この間の状況について、少女は「一緒に市内で買い物をした」と説明しており、県警は防犯カメラの映像などを調べて詳しい足取りの解明を進めている。

 捜査関係者によると、遺体は、首や左手首が切断されていた以外に腹部が大きく切り開かれていた。過去に小動物を解剖したこともあるといい、県警は松尾さんを殺害後に遺体を解剖しようとした可能性があるとみて、少女の精神鑑定を求める方針。

加害者の父親は弁護士だそうだ。ニュースで精神鑑定とか言っていたから何でそんなに対応が早いのかと思っていた。勉強は重要だと思うけど、全てではないと考えさせられる事件。勉強が出来るから人間的にりっぱであるかは別問題。しかし出世した人間やお金を手にした人間が勝者と見られる現実。

松尾愛和さん事件犯行理由は父への復讐か!? 07/29/14 (ニュースニュースニュース!!)

松尾愛和さん殺害の女子高生 小学生から殺人予告 佐世保 07/28/14 (ニュースニュースニュース!!)

加害者の家庭環境

以下の情報はネット上の情報を元にしたもので、真実の可能性が極めて高いものの、 事実誤認や、第三者の創作の可能性はゼロではありません。

新聞やテレビ報道によると、 殺害現場は長崎県佐世保市島瀬町のマンション一室で、2人は同市祇園町の県立高校 (長崎県立佐世保北高等学校)通称北高の1年の同級生だった。

北高は毎年東大など有名校に合格者を出す名門の進学校だった。

捜査関係者によると、女子生徒は過去に小動物の解剖を繰り返すなどの問題行動があった。

殺害されたのは松尾愛和(あいわ)さん(15)で、父の職業は弁護士。 一方加害者の父の職業も弁護士で、愛和さんが帰宅しなかったとき、母親が加害者の 親に電話していることから、親同士が知り合いだったと考えられます。

被害者の父、加害者の父ともに自分の名前を冠した弁護士事務所を、長崎市内の 近所で経営していました。 娘2人は中学から同級生だったので、親子とも数年来の付き合いはあったと思われる。

加害者の母親は長崎県スケート連盟会長で、佐世保市教育委員を務めたが、半年前に 急死しています。 市民運動家として熱心に活動していたらしく、長崎の活動記録や表彰が残っている。

佐世保市の教育を考える市民会議 第2回議事録 「今は、佐世保の中心部に住んでおりまして、3歳の女の子と小学校2年になる 男の子の母親でございます。」 2001年11月に3歳の女の子は、現在15歳の筈で子供の年齢が一致しています。

教育委員だった頃の母親の発言

小学生のときに殺害予告

同級生などによると、加害者は小学6年のときに給食に異物を混入する事件を起こしている。 その時、弁護士の父や、教育委員だった母が学校へ乗り込んできて抗議したため、 異物混入事件は報道されることも警察ざたにもならず、外部に漏れないように処理された。

この時だけではなく、加害者の両親のモンスターぶりは地域では有名であり、加害者の兄 の学校に乗り込んでは、学校の経営方針にまで口出ししていたという。

つまり加害者兄妹はどんな問題行動を起こしても、モンスター両親が学校や相手の家に 怒鳴り込んで、むしろ被害者や学校を脅したりするのが日常的になっていたようです。

これらは地元の人や元同級生を名乗るネット上の情報です。

小学校の給食に異物を混ぜたときに、混入するのを男子生徒に見られて発覚した。 加害者の少女は「ぶっ殺してやる!」とか「殺してやりたい」と言っていたという。

それが12歳のときで、3年後に(別な同級生を)本当に殺した事になります。 両親がもみ消さず、学校も弁護士や教育委員の圧力に屈しないで厳しい処分をしていたら、 今度の殺人は起きなかったのではないか?

モンスター親によって問題を起こしても罰を受けずに育った。 罪悪感を感じず、価値観の歪んだ子にした両親の罪は非常に重い。 殺人くらい犯しかねない人格に育ってしまうのは、予見できた気がします。

下記の記事を誰が書いたのか知らないが、「秋葉原連続通り魔事件」を検索したら下記の記事を見つけた。
独占スクープ!「秋葉原連続通り魔事件」そして犯人(加藤智大被告)の弟は自殺した 兄は人殺し、その家族として生きていくことは苦痛そのものだった……(現代ビジネス)
記事を読むと程度の差はあるが、両親にも責任があると思った。弟は被害者であると思うが、村社会である日本社会の悪い部分と良い部分を否定しても何も始まらない。村社会が日本社会の基本であるからだ。原発村が村社会の一例。彼らは田舎に住んでいるわけではない。しかし、原発村の住人である。原発村が存在するからこそ、その中で上手くやれば対価が得られるのである。村社会には、表と裏がある。表から転げ落ちれば裏しかない。それだけである。

長崎佐世保女子高生殺害事件、徳勝 兄 名前 まなみ 動機 丈 (芸能人の離婚話)

ここまで検索した人は、しっているでしょう。

彼の立場を。

佐世保北高校出身

早稲田大学法学部

2011年全国模試20位以内

何があろうと、彼の努力、実力は揺るがない。

彼は世界の宝である。

彼の周辺の人間は全力で彼を支えて下さい。

海外へ出してもいい。

時間を置くべきだ。

兄として、きっと逃げないだろう。

しかし、残忍な事件は、周辺への影響が大きすぎる。

秋葉原の事件の際は、優秀な兄弟まで失ってしまった。

半年だけでもいいので、彼を現実から自由にしてあげてほしい。

父親が最後にできることだと思う。

理路整然・素直…少女の心に何があったのか 07/29/14 (読売新聞)

 長崎県佐世保市の県立高校1年の女子生徒(15)を殺害したとして、殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)は、成績が良く、スポーツに熱心な一面もあり、事件の凄惨(せいさん)さとの落差は大きい。

 警察の取り調べに「理路整然と素直に答えている」という少女の心に何があったのか。

 27日午前3時すぎ、県警の捜査員が少女のマンションを訪れ、女子生徒の居所を尋ねた。少女は「知らんけど」と答えたが、捜査員が部屋に入ると、ベッドの上に女子生徒の遺体があった。少女の服に血痕は付着しておらず、血の付いた服を着替えていたとみられる。

 市などによると、少女は成績が良く、複数の習い事もしていた。小学4年の頃から家族の影響でスポーツに励み、大会で活躍したこともあった。

 一方で、小学6年だった2010年12月上旬、2人の児童の給食に5回にわたって粉末洗剤やベンジン、漂白剤などをスポイトで入れるトラブルを起こした。担任が調べたところ、少女は「勉強していることを小ばかにされ、不満を持っていた」などと認め、少女と両親が被害者に謝罪した。小学校の関係者によると、少女は突然、大声を出すこともあり、少女と距離を置く同級生も多かったという。

「誰もがうらやむ」名士一家、母の死後、少女の生活激変 「頭よすぎ変わってる」 (1/2) (2/2) 07/28/14 (産経新聞)

 長崎県佐世保市の高校1年、松尾愛和(あいわ)さん(15)が殺害された事件で、遺体の胴体にも激しく傷つけられた痕があったことが28日、長崎県警への取材で分かった。殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)は周囲から「文武両道で多才」と評価される一方、「暗く、変わった子」とも見られていた。昨年秋に母親が亡くなって以降、生活が激変していたといい、県警は事件に至った背景も含め、慎重に調べを進める。

 捜査関係者によると、女子生徒の遺体は首などが切断されていただけでなく、胴体にも切断しようとした痕があった。司法解剖の結果、死因は窒息で26日午後8〜10時に死亡したとみられる。

 学校関係者によると、少女をめぐる環境は最近1年間で激変。仲が良かった母は昨年10月に他界。冬季に父親とともに年代別の全国規模のスポーツ大会に出場した際は「母のためにもがんばる」と話していたという。少女は母の死に際して感情を表に出すことはなかったが、落ち込んでいる様子だった。父親はその後再婚した。

 事件現場となったマンションで1人暮らしを始めたのは今年4月。大通りに面し、父親の職場に近く、学校へも徒歩圏。「アニメ好き」が共通点だったという女子生徒の自宅とは徒歩で10分ほどの距離だった。少女は9月から海外留学する予定で、自ら1人暮らしを希望。父親は「留学の練習」ということで許可したという。

 一方、幼少期から少女を知る女性は「あまり笑わない。頭が良すぎるのか、少し変わっていた」とも。進学校に通い、父親の影響で始めたスポーツだけでなく、芸術的な才能にも恵まれていた。父親は地元で顔が広く、関係者は「誰もがうらやむような名士の一家」と話す。

 ただ、学校関係者によると、少女は小学生時代に同級生の給食に異物を混ぜる問題行動を起こしていた。中学校では小動物の解剖に夢中になっているという噂が広まり、「少し浮いた感じになっていた」という。

 県警は28日午後、少女を長崎地検佐世保支部に送検する。14歳以上の未成年者が逮捕されると通常、送検後に勾留され、地検が家裁送致し家裁が処分を判断。故意に人を死亡させた事件では検察官送致(逆送)もある。責任能力が争点となることが想定される事件では、地検は家裁送致前に数カ月間、鑑定留置をするケースが少なくない。

女子高生殺害犯はマンションで1人暮らし 父親は地域の名士で、裕福な環境で育った 07/28/14 (読売新聞)

長崎県佐世保市内の県立高校に通っていた松尾愛和(あいわ)さん(15)が同級生の女子生徒(同)に殺害された事件では、松尾さんも加害者の生徒も同じ中学校・高校に通っており、その学校は地域では有数の進学校だ。

松尾さんも加害者も、父親は国家資格が必要ないわゆる「士業」を市内で営む同業者だ。特に加害者親子はスポーツの分野でも有名で、著名な大会にも親子そろって出場するほど。加害者は裕福で、恵まれた環境に育ったように見えるが、どうして凶行に走ってしまったのか。

高校で1人暮らしをしていたのは加害者だけ

松尾さんが殺害されたのは、加害者が一人暮らしをしている市内の自宅マンション。2人が通っている高校の校長が2014年7月27日に会見して明らかにしたところによると、両親で離れて一人暮らししているのは加害者だけだった。加害者のマンションと実家はあまり離れておらず、加害者の家庭に経済的に余裕があったことをうかがわせる。

さらに、加害者の両親は総じて教育熱心だったようだ。ウェブサイトに公開されていた加害者の父親のプロフィールによると、被害者と加害者が通っていた学校でPTAの役員を務めていた時期もある。

加害者の母親は13年10月にがんで死去している。母親の訃報ではスポーツ団体の長崎県のトップや、佐世保市の教育委員を歴任したことが報じられており、地域への貢献も大きかったようだ。加害者と父親は14年1月に栃木県で開かれた冬季国体にも長崎県代表として出場。長崎新聞には「亡き妻への思い胸に 『集大成の大会』」と題した記事も掲載された。

ただ、加害者の父親はすでに再婚している。そのため、加害者が再婚相手との同居に難色を示した末の一人暮らしだとの見方も出ている。

加害者本人も多才だったようで、14年2月には、美術作品展の版画部門で県知事賞を受賞してもいる。

インターネットや2ちゃんの情報の信頼性は疑問だがいろいろな情報がアップされている。臨床心理士は新聞だけの情報でなく新聞には載らない情報も考慮して判断してほしい。情報のどこまでが事実なのか確認出来る能力はないが、背景にはもっといろいろなものがあり、隠されたものがあるように思える。昔、アメリカで幸せそうに見えるエリート家族は異常であるのが普通である内容の本が出版されたのを思えている。つまり、エリートである両親や祖父母の期待がゆえに、良い子である事を強制され、文武両道の期待に押しつぶされる子供が多いらしい。自殺、薬物依存、自暴自棄や非行などがあるが家族が体裁を保つために公にはならない。問題の無い人間のほうが少ないのに完璧な家族のイメージを保つ努力等が記載されている。記憶が正しければ著者はエリート家族の子供として生まれ育った女性だ。今回の事件でどこまでの情報が出てくるのだろうか?

「母の死から生命の不確かさ意識」「好奇心から遺体切断か」専門家ら分析 07/28/14 (産経新聞)

 クラスメートの殺害容疑で逮捕、送検された長崎県佐世保市の高校1年の女子生徒(16)は、「遺体をバラバラにすることに関心があった」という趣旨の供述をするなど、その犯行動機や行動に解明すべき点が多い。心理学の専門家らは、どのような分析をするのか。

 東洋大学社会学部の桐生正幸教授(54)=犯罪心理学=は「思春期特有の揺れ動く精神状態の中で、母親の死に接し、人の死や生命の不確かさのようなものを強く意識したのではないか。そこから、興味が生じて調べてみたいという感情が高まり、行動に出てしまった可能性がある」と指摘する。桐生教授は「こういった犯罪では、人間関係が出来上がり自分を信用してくれる人を対象にすることが多い。だから親しい友人をターゲットにしたと考えられる」とも語り、「今後、精神科医の元で父親や友人との関係など成育環境を調べる必要がある」と話す。

 一方、臨床心理士の長谷川博一氏(55)は「女子生徒は、母親との死別や父親の再婚で慢性的な孤独感を味わっていた。仲の良い家族のいる同級生への嫉妬が殺害の背景にあったのかもしれない」として、「小動物の解剖をしていた過去を踏まえると人の体の解剖にも興味があって、残虐なことが好きというより、好奇心から遺体を切断したと考えられる」と分析する。また「これまでに謝罪の言葉がないことから、知的レベルは高いが、情緒的に他人に共感する力が未発達で、同級生の苦しみやその家族の悲しみが理解できていない可能性がある」とも話している。

不正はいろいろな組織で存在する!

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