カンボジア船籍船 MING GUANG(ミンクァン)IMO: 8513546

エリアで最も危険で出港停止命令を受けるような不備がある船が登録される国:カンボジア船籍

◆サブスタンダード船
◆サブ・スタンダード船と旗国の関係
◆なぜ、サブ・スタンダード船?
◆サブスタンダード船の見つけ方
◆サブスタンダード船の写真
◆検査会社の問題 ◆AIS:船舶自動識別装置
◆ISMコード ◆ISPS(国際保安)コード


★HOME
◆海運関連業界
◆座礁船 ◆放置船 ◆自治体の嘆き
◆BLUE OCEAN(ブルーオーシャン)の事故
◆PSCとは? ◆PSCはもっと勉強を!
◆PSCによる検査の現状
◆日本(海保)のチェックは甘い!
◆船舶油濁損害賠償保障法

UNDER-PERFORMING SHIPS (1年間に3回以上出港停止を受けた船舶) TOKYO MOUのHP


フィリピンでの船舶による油流出事故 ソーラー1(Solar 1)フィリピンで沈没! パナマ船籍の「マリナ アイリス」が沈没!
カンボジア籍船 トーゴ籍船 モンゴル籍船 シエラレオネ籍船 コモロ連合船籍 ツバル船籍船 グルジア籍船
キリバス籍船 パラオ籍船 フィジ籍船
タンザニア籍船 ベリーズ籍船 モルジブ籍船 ミクロネシア籍船
パナマ船籍 ニウエ籍船 セント キッツ籍船 カンボジア籍船の海難 カンボジア船籍船 AN FENG 8 IMO:9365726
不適切な検査:パナマ ビューロー パナマ船籍の「マリナ アイリス」が沈没!
★ 悪質な造船所 ★ 船舶保険 ★ 処分船リスト 日本 香港 TOKYO MOU ◆PARIS MOUとTOKYO MOUの違い
◆海難情報! ◆海難2 ◆海難3 ◆海難4 ◆海難5 ◆海難6 ◆海難7 ◆海難8
★元日本籍内航船サブスタンダード船 ★TOKYO MOU
★中国から違法船続々! ★問題船は週末や夜に入港する ★無国籍船&幽霊船情報
第2回パリMOU・東京MOU合同閣僚級会議の結果について (国土交通省のHPより)
(岩崎忠夫大臣政務官が代表として参加し、サブスタンダード船の排除に向けた我が国の決意を表明)

★★ハナサキ Shippping News★★ ★★『幻想の魚市場』★★ ★★カンボジア船籍船 違法操業ばかり (稚内日ロ経済交流協会)★★
海上災害の予防対策(総務省のHPより) 小泊村権現崎におけるカンボジア船籍木材運搬船座礁事故に係る報告(財団法人 漁場油濁被害救済基金)
沈没船による『関門航路の通航禁止』に伴う輸送損失(社団法人 九州地方計画協会) カンボジア船籍の貨物船 (1,123総トン)「GUO TONG」の沈没

「青森県鯵ケ沢町の沖合で2014年12月、カンボジア船籍の貨物船「MING GUANG」(1915トン)が沈没した事故で、運輸安全委員会は25日、定期点検をしなかったために船体の腐食や不備を見逃して船内への浸水を防げず、波や風で横転したとする調査報告書を公表した。カンボジア当局には、船舶管理会社などに国際条約順守や安全管理の徹底を指導するよう勧告した。」

実際の話、カンボジア籍船でまともに定期点検する船は存在するの??そんな船はカンボジア籍 に船を登録しない。

「報告書によると、いずれもバングラデシュ人の船長と機関長は海技免状がなく、船長は事故の2カ月前に初めて船員の仕事をした。安全管理マニュアルの存在も知らなかった。」

ISMコードを管理会社が理解していれば、安全管理マニュアルについてブリーフィングや船長の交代 (take over procedure)で問題が発覚している。船長交代時に引継ぎを行っていない、又は、引継ぎなど普通行わないレベルの管理でISMコード の要求事項を満足している証拠として、発給される安全管理証書(SMC)が問題のある検査会社より 発行されている可能性が非常に高い。

「安全委は、船主である中国の船舶管理会社が乗組員への教育や安全管理を適切にしていれば、浸水などを防げた可能性があると結論付けた。」

ここで重大な問題がある事に気付く。船主である中国の船舶管理会社が乗組員への教育や安全管理を適切にしていなければ、安全管理証書(SMC) は発給されない。発給されなければ船は運航できない。国際条約のシステムではそのようになっている。どのようにして穴をすり抜けるのか? それは、カンボジア籍船に登録し、承認されているが検査を不正に通す問題のある検査会社 を選んで、国際条約で要求される船を運航するための証書を発給してもらうことである。このような抜け道が存在する。だから、PSC(外国船舶監督官) の検査が寄港国の権利として行えるのである。PSC(外国船舶監督官)が国際条約を満足していない 重大な証拠や事実を見つければ、出港停止命令を出す制裁措置が行える。

「青森県によると、船主は『保険会社に対応を任せる』として船の引き揚げに応じていない。」

問題が起きた時のシナリオも出来上がっている。保険会社に対応を投げ任せる。

運輸安全委員会と国交省:PSC(外国船舶監督官)がコミュニケーションを取っているのか知らないが、 同じ繰り返される。今後も形や船の船籍は変わるかもしれないが、同じ事は繰り返される。愚かな事だと思うが行政がこのような対応しかとらないので、 中国に舐められ続けるしかない。見て見ぬふりをする海上保安庁、防衛省や外務省と同じ。

<青森沖貨物船沈没>過積載の可能性 2倍以上の廃品積む 12/27/14 (毎日新聞)

 青森県鰺ケ沢町沖でカンボジア船籍の貨物船「ミンクァン」(1915トン)が沈没して乗組員3人が死亡した事故で、この船が最大積載重量の2倍以上の廃品を積んでいた可能性があることが27日、分かった。

 日本など8カ国1機関が監督する国際船舶データベース「EQUASIS」では、この船の燃料を含む貨物の最大積載重量が1325トンと登録されていた。一方、青森海上保安部の発表では、この船は約3000トンの廃品を積載。北海道の函館港から韓国・光陽に向かう途中の25日夜に右舷から浸水し始め、26日朝に沈没した。

 青森海保は業務上過失致死の疑いも視野に「関係者から事情を聴いて真相解明に努める」としている。【石灘早紀】

貨物船沈没の死者3人に 青森沖 12/27/14 (日本経済新聞)

 青森県沖の日本海で26日朝、カンボジア船籍の貨物船が沈没した事故で、新たに1人の死亡を確認、死者は計3人になった。運輸安全委員会の船舶事故調査官2人が同日午後に青森県入りし、調査を始めた。今後、バングラデシュ国籍の船長(35)ら、救助された乗組員と面会する方針。

 青森海上保安部(青森市)によると、死亡したのはミャンマー国籍の1等航海士(44)と、いずれも中国籍の2等航海士(38)、甲板手(49)で、死因は溺死。残る7人の乗組員のうち1人は低体温症のため数日間の入院が必要だが、命に別条はない。

 貨物船はスクラップ約3千トンを積み、北海道・函館港から韓国に向かっていた。25日午後11時すぎに船の右前部から浸水。船体の傾きが徐々に大きくなり26日午前6時ごろに沈没、乗組員10人は海に投げ出され、巡視船やヘリコプターに救助された。

 青森海保が浸水の原因や、積み荷の状況を調べている。〔共同〕

船が沈没しているので「調査官は『口述中心の調査となる。見通しは不透明だ』」とのこと。

貨物船MING(ミン) GUANG(クアン)(IMO:8513546)はUNION BUREAU OF SHIPPINGが検査している。UNION BUREAU OF SHIPPINGの検査官を呼ぶべきではないのか?少なくともUNION BUREAU OF SHIPPINGは承認した資料のコピーや検査記録をもっているのではないのか?最後に検査した日本のPSC(外国船舶監督官)に連絡ぐらいするべきだろ?船員だけの調書で事故原因の解明が出来るほど運輸安全委員会は全てをお見通しなのか?

北海道の函館港から韓国に向かっていたと言う事なので「船舶明細(Ship's Particulars)、最近寄港した港、船員リスト」などは函館港で手続きした船舶代理店が持っているはずだ。また日本の総代理店がそれ以上の資料を持っているはず。もし持っていないと言うのであれば、何か疑わしい事を隠している可能性を疑うべきだ。この世界、嘘をつく人達はたくさんいる。もしUNION BUREAU OF SHIPPINGの検査官を呼ぶ事が出来たなら嘘のオンパレードに違いない。

荒天で救助難航 貨物船沈没3人死亡 12/27/14 (読売新聞)

 鰺ヶ沢町沖で26日早朝に起きたカンボジア船籍の貨物船の沈没事故は、乗組員3人が死亡する大規模な海難事故に発展した。青森海上保安部は同日午後、バングラデシュ人の船長(35)らへの聴き取りを開始。国の運輸安全委員会と協力し、事故原因の解明を進める。

 同海保は午前5時半頃、浸水で航行不能になった貨物船から乗組員の救助を開始したが、荒天で作業は難航。その後沈没し、10人全員を引き揚げるまで約5時間を要した。

 ミャンマー人の1等航海士ら3人は搬送先の病院で死亡が確認された。別の乗組員1人も低体温症で数日間の入院が必要だという。

 一方、青森市の青森港旅客船ターミナルには午後3時前、船長ら3人を乗せた巡視船が到着。病院で体調を確認後、同海保で事故原因に関する聴き取りが始まった。運輸安全委も今後、聴取する予定だが、船は積み荷のスクラップ3000トンとともに海中にのみ込まれており、調査官は「口述中心の調査となる。見通しは不透明だ」と語った。

 同海保によると、現場では少量の油漏れが確認されている。周辺の港ではタラやヒラメなどの漁が最盛期を迎えており、漁協幹部の一人は「油の流出が続けば、影響は大変なことになる」と話していた。

貨物船沈没3人死亡 青森・鰺ケ沢沖 12/27/14 (河北新報)

 26日午前6時5分ごろ、青森県鯵ケ沢町の北西約18キロ沖の海上で、カンボジア船籍の貨物船「MING GUANG(ミン クーアン)」(1915トン)が沈没した。青森海上保安部などが外国人乗組員10人全員を救助したが、搬送先の函館市の病院で3人の死亡が確認された。

 青森海保によると、乗組員はいずれも男性でバングラデシュ人2人、ミャンマー人1人、中国人7人。死亡したのは中国人2人、ミャンマー人1人。同船は鉄くずなど3000トンを積載して函館港から韓国クワンヤンに向かう途中だった。

 25日午後11時15分ごろ、青森県深浦町沖で、船体右側から浸水し負傷者が出た、と函館市の船舶代理店から第2管区海上保安本部に通報があった。青森、秋田、福島の海保などが巡視船3隻、航空機2機、中型ヘリ2機を出動させていた。

 巡視船などが到着した当時、船は自力航行していたが、その後エンジンを停止して沈没。乗組員は全身を覆うタイプの救命胴衣を着用し、脱出した。青森海保によると、現場海域は雪で視界が悪く、海上も荒れていた。

 国土交通省運輸安全委員会は26日、事故調査のため船舶事故調査官2人を現地に派遣した。

<青森沖沈没>貨物船、定期点検なし 08/26/16(河北新報)

 青森県鯵ケ沢町の沖合で2014年12月、カンボジア船籍の貨物船「MING GUANG」(1915トン)が沈没した事故で、運輸安全委員会は25日、定期点検をしなかったために船体の腐食や不備を見逃して船内への浸水を防げず、波や風で横転したとする調査報告書を公表した。カンボジア当局には、船舶管理会社などに国際条約順守や安全管理の徹底を指導するよう勧告した。

 報告書によると、いずれもバングラデシュ人の船長と機関長は海技免状がなく、船長は事故の2カ月前に初めて船員の仕事をした。安全管理マニュアルの存在も知らなかった。一部のハッチカバーは腐食で穴が開き、扉の密閉性などにも問題があったとみられる。国際条約に基づく満載喫水線も超過していた。

 安全委は、船主である中国の船舶管理会社が乗組員への教育や安全管理を適切にしていれば、浸水などを防げた可能性があると結論付けた。

 沈没事故で、貨物船の乗組員10人中、中国人2人とミャンマー人1人が死亡した。青森県によると、船主は「保険会社に対応を任せる」として船の引き揚げに応じていない。

カンボジア船籍船はいつも忘れられないように海難を起こしてくれる。
沈没した貨物船MING(ミン) GUANG(クアン)(IMO:8513546)はUNION BUREAU OF SHIPPINGが検査している。UNION BUREAU OF SHIPPINGは問題があっても検査を通してくれる検査会社として有名なので問題のある保険会社に加入していると思う。座礁でなく、沈没した事は船員にとっては残念なことだが、青森県そして深浦町にとっては良かった事だ。座礁し放置されたカンボジア船籍の貨物船アンファン号で十分だろう。沈没した地点は深浦町に近い。

朝日新聞の記事を見ると一応イマージョンスーツを着ている。今ージョンスーツなしではこの時期に助かる見込みはかなり低い。

沈没はカンボジア船籍船の宿命。問題がある状態で航行しているのだから海難を起こしても仕方が無い。船員がこの事を理解しているのか、仕事を選ぶ選択肢が無いのか知らないが、結果は同じ。

MING GUANG 明光 載貨重量:1325t 全長:86m 幅:13m
 船籍:カンボジア 建造:1986年 Call sign:XUJQ3 IMO:8523546 MMSI:515871000 10/18/11 (酒田港通信)
MING GUANG 明光 10/20/11 (酒田港通信)

東京MOUのデータを見ると2014年は2から3ヶ月ごとにPSC(外国船舶監督官)の検査受けているが出港停止命令は受けていない。個人的な経験から言えば、出港停止を受けていないから重大な欠陥がないと言う事ではない。 サイトの写真を見てもらえばわかる。問題があっても運が良ければ沈没しない。

From(Maritime Connector.com)
Ship Name: MING GUANG
Type of Ship: GRAB DREDGER (実際はGENERAL CARGOに改造されていると思う。)
Flag: CAMBODIA
IMO: 8513546
Gross Tonnage (ITC): 1915 tons
Year of Built: 1986
Builder: MATSUURA IRON SHIPBUILDING - OSAKIKAMIJIMA, JAPAN
Class Society: UNION BUREAU OF SHIPPING
Manager & owner: HK SAFE BLESSING SHIPPING - HONG KONG, CHINA
Former name: MEIKO MARU until 2005 Jul

青森沖でカンボジア船籍の貨物船 沈没 12/26/14 (NHK)

26日朝、青森県沖の日本海で中国人などいずれも外国人10人が乗ったカンボジア船籍の貨物船が沈没しました。 これまでに6人が救助されましたが、このうち1人は意識がない状態となっているほか、残る4人のうち3人が海上を漂流していて、海上保安部が救助活動を行っています。

25日午後11時40分ごろ、北海道の函館港から韓国に向かって青森県沖の日本海を航行していたカンボジア船籍の貨物船「ミン・クアン号」(1915トン)から、「浸水が発生した」という通報が青森海上保安部に入りました。
貨物船はしばらく自力で航行していましたが、現場海域に向かった海上保安部の巡視船によりますと、26日午前6時すぎ、青森県鰺ヶ沢町の北西およそ18キロで沈没したということです。
貨物船には、中国人7人、バングラデシュ人2人、ミャンマー人1人の合わせて10人が乗っていて、海上保安部が午前8時半までに船長を含む6人を救助しましたが、このうち1人は意識がないということです。
また、残る4人のうち3人が海上を漂流しているということで、海上保安部が巡視船3隻と航空機2機を出して救助活動を続けています。

青森沖で貨物船沈没、3人死亡 カンボジア船籍 12/26/14 (朝日新聞)

 26日午前6時5分ごろ、青森県鰺ケ沢町の北西約18キロの沖合で、カンボジア船籍の貨物船MING(ミン) GUANG(クアン)(全長79メートル、1915トン)が沈没した。青森海上保安部の巡視船などが外国人乗組員10人を救助したが、搬送先の病院で中国人2人とミャンマー人1人の死亡が確認された。

 青森海上保安部によると、25日午後11時15分ごろ、青森県深浦町の西約50キロの沖合にいた貨物船から、東京都内の船舶代理店を通じて「右舷前部で浸水した」と第2管区海上保安本部に通報があった。同本部は海がしけていたため津軽海峡方面への避難を助言したが、26日午前5時半ごろ、船体が大きく傾いたという。

 沈没した現場付近は午前4時30分ごろ、雪で西の風が16メートル、視界は10メートル未満だった。

外国船籍の貨物船沈没 3人死亡 青森県沖 12/26/14 (日テレNEWS24)

 26日早朝、青森県鯵ヶ沢町沖の日本海でカンボジア船籍の貨物船が沈没し、外国人乗組員10人のうち3人が死亡した。

 26日午前6時頃、鯵ヶ沢町の北西の沖合18キロの日本海でカンボジア船籍の貨物船「ミン クワン」号(1915トン)が沈没し、外国人乗組員10人が海に投げ出された。連絡を受けた青森海上保安部などが巡視船「おいらせ」やヘリコプターなどで捜索し、午前10時過ぎまでに全員を救助したが、乗組員の中国人2人、ミャンマー人1人、計3人の死亡が確認された。バングラデシュ人の船長ら7人にケガはなく、このうち3人は巡視船で青森港に運ばれ病院で手当てを受けている。

 今のところ、現場の海域で油の流出などは確認されていないという。国の運輸安全委員会は26日午後、調査官2人を青森海上保安部に派遣し、現地で事故原因を調べることにしている。

青森沖でカンボジア貨物船沈没 1人不明 12/26/14 (日テレNEWS24)

 26日早朝、青森県鯵ヶ沢町沖の日本海でカンボジア船籍の貨物船が沈没し、乗組員10人のうち9人が救助された。

 沈没したのはカンボジア船籍の貨物船「ミンクワン号」1915トンで、26日午前6時頃、青森県鯵ヶ沢町の沖合、北西18キロの日本海で沈没した。乗組員10人のうち9人が巡視船とヘリコプターに救助されうち2人が意識不明となっている。

 青森海上保安部などが現在も現場海域で残る1人の捜索を続けている。

ウェザータイトの扉やハッチが腐食して穴が開いている船はサブスタンダード船に多い。 穴が開いていても検査は通る。検査を通す、又は、まともな検査を行わない検査会社を検査を 代行する検査会社として認める旗国サブスタンダード船 が登録される確率が高い。

「(国の運輸安全委員会の)報告書では、乗組員が出入り口の扉などの検査を頻繁に行うことや、カンボジア政府に対して船会社が安全対策をきちんと実施するよう指導することを求めています。」

指導を要求するだけ無駄。PSC(外国船舶監督官)が厳しい検査を行い、出港停止命令を どんどん出すしか解決方法はない。

サブスタンダード船の写真を見てほしい。このような状態でも、PSC(外国船舶監督官) の検査で指摘は受けないし、簡単には沈没しないのである。

2014年12月に沈没した貨物船「MING (ミン) GUANG (クアン)(IMO:8513546)」 は国際総トン数が1915 tonsなのでISMコードが適用される。ISMコード が適用されていれば、チェックリスト、担当者、記録簿、頻度が会社のマニュアルで明記される。
「出港前に乗組員がすべての出入り口の扉が閉まっているかどうかの確認を怠っていたということです。」が常態化していれば、PSC(外国船舶監督官) が検査中に指摘してISMコードの不備として出港停止命令を出すことが可能だ。

現状や事実を知らない人はここまで書いても理解できないかもしれない。カンボジア籍船サブスタンダード船 と思っても間違いでない可能性が非常に高い。これが現実。

最後に「(国の運輸安全委員会の)報告書では、乗組員が出入り口の扉などの検査を頻繁に行うことや、カンボジア政府に対して船会社が安全対策をきちんと実施するよう指導することを求めています。」 は完全に無駄。なぜなら、カンボジア船籍であっても、カンボジア政府は管理を一切していない。韓国(プサン)にある民間会社に全ての権限を売っている。カンボジア海運局と しての機能と権限は韓国(プサン)の民間会社が持っている。よって、カンボジア政府とInternational Ship Registry of Cambodia (ISROC) の両方に要求しないと意味がない。運輸安全委員会はよく勉強してください。まあ、形だけの報告書かもしれないから、どうでも良いのかもしれない。

船舶事故調査報告書 船種船名 貨物船 MING GUANG IMO番号 8513546 総トン数 1,915トン (運輸安全委員会)

青森県沖の貨物船沈没 腐食した扉の穴から海水流入か 08/25/16(NHK)

おととし、青森県沖の日本海で中国人など10人が乗った貨物船が沈没して3人が死亡した事故で、国の運輸安全委員会は、甲板にある出入り口の扉が腐食して穴が開き、そこから海水が船内に入り込んだことなどで沈没した可能性が高いとする報告書をまとめました。

おととし12月、北海道の函館港から韓国に向かって日本海を航行していたカンボジア船籍の貨物船が青森県沖で沈没し、外国人乗組員10人のうち中国人2人とミャンマー人の合わせて3人が死亡した事故で、国の運輸安全委員会は25日、報告書を公表しました。
それによりますと、甲板にある鋼鉄製の出入り口の扉が腐食して穴が開いていたほか、出港前に乗組員がすべての出入り口の扉が閉まっているかどうかの確認を怠っていたということです。このため、3メートルの波を受けた際に海水が船内に入り込んで船体が傾き、さらに多くの海水が流れ込んだことなどで沈没した可能性が高いとしています。
そのうえで報告書では、乗組員が出入り口の扉などの検査を頻繁に行うことや、カンボジア政府に対して船会社が安全対策をきちんと実施するよう指導することを求めています。

バングラデシュ人の船員は要注意かもしれません。船員の訓練を受けていない人間がブローカーを通して船員の資格を取れるのであれば、偽造の資格を 持った船員が存在する可能性は大きい。

船員と偽り上陸、バングラデシュ人が難民申請 04/17/15(読売新聞)

 日本で働くために、バングラデシュ人15人が貨物船の船員だと偽って乗員上陸許可を取得し、入国直後に難民申請をしたとして、入国管理当局が今年1月、このうち14人を収容していたことが分かった。

 14人は船員の資格を得る対価などとして、現地と日本のブローカーらに1人最高で200万円近くを支払っており、入管当局は、「船員偽装」による難民申請が組織的に行われているとみている。

 難民申請を巡っては、申請から6か月で就労が可能になる制度が悪用され、観光などの短期滞在ビザで入国した外国人による就労目的の申請が横行。しかし、不法滞在者が多いバングラデシュ人は短期滞在ビザが認められにくいことから、船員偽装で入国し、難民申請で合法的に長期滞在する間に不法就労している可能性がある。

写真と取り方が違うのか、本当にやつれたのか分かりませんが、空港で逮捕されたときの写真と比べるとやつれているように見えます。


Fake Captain Mostofa Kamal

Fake Master Mostofa kamal of MV MING GUANG was arrested at airport. Now he is in jail. All mariners are requested assist DG shipping to find out the original culprit who made fake COC for Mostofa Kamal.

Here is the story of the original news in the Daily Star on December 29, 2014.

“ They had little knowledge of navigation and vessels, yet they were the captain and chief engineer of a ship. And the consequence is the loss of three lives and the ship.

The duo are from Bangladesh. They were taken to Tokyo after being rescued from northern Japan coast where their ship — Cambodia-registered “Ming Guang” — capsized with scrap metals on its way to South Korea early Thursday.

Mostofa Kamal, the “captain”, who is from Bagerhat, was a labourer in Mongla port. He studied up to class three at a primary school, Mohammed Nore-Alam, counsellor at Bangladesh embassy in Tokyo, told The Daily Star over the phone.

Meanwhile, the “chief engineer” of the ship, Moniruzzaman, passed the Intermediate examinations and he too was a labourer of the same port. His other details were not known immediately, the counsellor added.

While they were working at the port, a broker named Saiful Islam managed them jobs in a Chinese company, the official said.

Surprisingly, the Cambodian ship authorities later on appointed them as captain and chief engineer of Ming Guang. The ship authorities, however, could not be contacted for comments.

After their rescue, the duo failed to produce any valid documents.

“They are now in Japan and we will send them back home soon,” Nore-Alam said.

Japanese Coast Guard on Friday rescued 10 crew members, including two Bangladeshis, of a Cambodian cargo vessel after it sank off the northern Japan coast, killing three people.

The seven survivors, including the Bangladeshis, were in a stable condition.

They were rescued from the chilly waters of the strait separating Japan’s Honshu and northernmost Hokkaido islands. The crew abandoned the ship just before it sank.

The 1,915 tonne Ming Guang was carrying scrap metal from the northern Japanese port of Hakodate to South Korea when it sprang a leak late Thursday.”

沈没船放置1カ月 撤去糸口見えず/青森県鯵ケ沢沖/油流出、漁民「困った」/無免許操船の疑い、保険金下りず/姿見せぬ船主 01/26/15 (陸奥新報)

 2014年12月26日、鯵ケ沢沖でカンボジア船籍の貨物船「MING GUANG(ミンクァン)号」(総トン数1915トン)が沈没し、船員3人が死亡した事故から1カ月。沈没船は底引き網漁の障害となっている上、油の流出が続いているとみられる。だが船主側は当初から莫大(ばくだい)な費用がかかる船体の引き揚げはしないと明言。船長、機関長は無免許操船の疑いが強く、流出油などを処理する保険金も下りない見通しだ。解決の糸口を見いだせない状況に、地元関係者はいらだちを募らせている。

 青森海上保安部によると船内には燃料油と潤滑油約34トンが残っていた。これまでの調査で、沈没海域の油膜は最大で長さ1600メートル、幅200メートル。発生直後に比べ範囲は縮小した。これまで魚介類が油で汚染されたといった情報はない。

 ただ粘度が高く環境被害を招くC重油の残量は10トン。「潜って調査したわけでないので燃料タンクがいつ壊れて油がどう漏れてくるのか誰にも分からない」という海事の専門家もいる。

 現場は鯵ケ沢、深浦の両漁協に所属する底引き網船3隻の操業海域。  「最盛期を迎えたヤリイカ、タラ、サメなど何でも入る良い漁場だけに漁ができないのは大打撃」(深浦漁協・山本幸宏組合長)といい船体の早期撤去と油の防除、漁業補償が漁業者の願いだ。

◇想定外の無免許

 「話にならない」。今月20日、鯵ケ沢町で開かれた関係者による連絡協議会。船長と機関長が操船に義務付けられるライセンス(免状)がなかった-との保険会社調査員の言葉に、関係者は言葉を失った。

 報告を受けた東條昭彦鯵ケ沢町長は「あり得ない」と信じられない様子。海事関係者は「今どき(遠洋を走る外航船の)無免許なんて聞いたことがない。国交省の臨検(立ち入り検査)でも積み荷や法定備品、船員のパスポート所持は確認しても(あって当然の)免状なんて普通は調べない」とあきれ返った。

 船長、機関長の無免許は、契約者の重大な過失によって安全に航海できる能力「堪航(たんこう)性」を欠いた船とみなされ、保険会社が保険金支払いを免除される免責事由に該当。保険会社が船体撤去や流出油の防除費用を出す可能性はほぼない。

◇姿見せぬ船主

 保険が下りなければ船体の処分や漁業補償は船主次第となる。青森海保によると船主は中国の法人。年末、鯵ケ沢町で開かれる関係者の会議に船主が出席-との報道も出たが結局姿は見せず。貨物船の代理店を通じて出している青森海保の来日要請に対し、船主側から前向きな返答はないという。

 別の海事関係者は「カンボジア船籍に問題のある船が多いことは業界では有名」と指摘する。

 本県では05年2月、旧小泊村沖で座礁した木材運搬船「ヘレナ2」、13年3月に深浦町で座礁した貨物船「アンファン号」がともにカンボジア船籍。ヘレナ2は中泊町が国の補助を活用して撤去せざるを得なかった。

 アンファン号は、3人いたとされる中国人船主の連絡が取れなくなり船は放置されたまま。地元関係者は「アンファン号と同じ。そのまま投げられてしまう」と懸念する。

Role of port labour leaders, DoS officials suspected 01/23/15 (Anisur Rahman Khan)

Author / Source: ANISUR RAHMAN KHAN

Fake marine certificate

Some persons, in connivance with a section of Department of Shipping (DoS) officials, are allegedly involved in helping Bangladeshis get jobs on foreign ships with fake documents. This is tarnishing the country’s image abroad. According to sources, some leaders of workers at Mongla and Chittagong ports and low-ranking officials of the DoS are involved in making fake documents, like competency and seafarer certificates. The DoS has received complaints from abroad in this regard.

Against this backdrop, Mostafa Kamal and Moniruzzaman joined a Cambodian ocean-going ship, Ming Guang, in December last year by submitting fake documents signed by DoS officials.

The Cambodian ship capsized with around 3,000 tonnes of scrap metal in the northern Japan coast, near Hakodate port, on its way to South Korea on December 25. The Japanese coast guard rescued the two Bangladeshis and sent them to hospital for treatment.

The Bangladesh Embassy in Japan sent some information about the two to the DoS on January 6. DoS officials arrested Mostafa Kamal from the Hazrat Shah Jalal International Airport on January 12, while Moniruzzaman managed to escape.

The marine court yesterday (Thursday) denied bail to Mostafa and sent him to jail. The court also allowed the DoS probe committee to quiz him to find out those involved in making fake documents.

Mostafa, just a painter, joined the Cambodian ship as captain, while Moniruzzaman, a port worker, joined as chief engineer. The DoS's three-member probe committee, headed by Captain Giasuddin Ahmed, nautical surveyor of the DoS and two other members, Golam Mynuddin Hasan, executive magistrate, and Fauzia Rahman, assistant director, quizzed Mostafa.

“I obtained the documents and got the job after paying Tk. 3 lakh to Habib and Saiful. All dealings were done in front of my uncle Shajahan Shikary,” Mostafa told the probe committee.

Replying to a query about his qualification, Mostafa told The Independent: “I have studied up to class three and later became a painter.” About his documents, he said only Habib and Saiful know the details. When contacted, his uncle Shajahan Shikary, who is also president of the Mongla Poura Awami League in Bagerhat district, denied his involvement. “I know that he joined a foreign ship as captain. I just helped him as a relative. He is from a poor family,” he added.

“A big syndicate is involved in making fake documents. We are trying to catch the group. We are verifying the certificates given by DoS officials,” Commodore M Zakiur Rahman Bhuiyan, director general of DoS, told The Independent. http://www.theindependentbd.com/index.php?option=com_content&view=article&id=245375:role-of-port-labour-leaders-dos-officials-suspected&catid=132:backpage&Itemid=122

上記の記事に関するコメントがYahoo!ニュースに掲載されていた。 いろいろなコメントが書かれていたので自分の知っている範囲でコメントしたいと思う。

カンボジア籍船の中には実質的な船主が北朝鮮の会社も存在する。この事実が記事になり、 モンゴル籍船へ登録を移したとも聞く。


結論を言えば、海難、犯罪そして問題を起こした時に逃げやすい船籍としてカンボジア籍船が選ばれるのである。学校で教える便宜置籍船制度は税金の事しか書いていないが、問題のある旗国は海難、違法行為そして犯罪に寛大なのである。それが魅力で特定の問題のある旗国が選ばれる。例えば犯罪に使われる船の船籍は特定の国籍に偏る。理由は説明したとおりである。 つまり、カンボジア籍船を選んでいる時点で、船主、運航会社、そして荷主は確信犯と推測しても間違いない。しかし、海上保安職員(外国船舶監督官)PSC(国土交通省職員)の対応を見ていると甘いとしか言えない。

海難残骸物除去条約 (2015年4月14日に発効日 2007年に採択された海難残骸物除去条約は、条約締約国の領海外における海難残骸物を迅速かつ効果的に除去するために、統一された国際規則を定めることを目的としています。) と呼ばれる国際条約が存在するが、日本政府は批准していない。多くの国民はこの事実を知らない。つまり、船主が一番悪いが、対応しない日本政府も悪い。







































関連記事のリンク集

カンボジア籍船 AN FENG 8 座礁そして放置

カンボジア籍船の海難

国連機関、欠陥船根絶へ出張監査 日本提唱で攻め姿勢へ (朝日新聞)

欠陥船根絶で監査制度試行 日本の提唱受けIMO (共同通信)

サブスタンダード船が生み出されないようにするための提案

◆サブスタンダード船
◆サブ・スタンダード船と旗国の関係
◆なぜ、サブ・スタンダード船?
◆サブスタンダード船の見つけ方
◆サブスタンダード船の写真
◆検査会社の問題

★HOME
◆海運関連業界
◆なぜ、サブ・スタンダード船?
◆BLUE OCEAN(ブルーオーシャン)の事故
◆座礁船及び放置船
◆PSCによる検査の現状
◆船舶油濁損害賠償保障法

リンク先の情報については一切責任を負いかねますことを申し添えます。
リンク先の中には繋がらないものもあると思いますが、ご容赦ください。