PSC、カボタージュ制度、内航海運の未来

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第2回パリMOU・東京MOU合同閣僚級会議の結果について (国土交通省のHP) (サブスタンダード船の排除に向けた我が国の決意を表明)

19トンの漁船でも外国人船員が3人も乗っている。これでは、将来、日本人船員が 日本籍漁船から消えていくのもそんなに先ではないだろう。

3日間漂流の船長ら那覇に 「水とチョコ分け合う」 04/07/05(共同通信)

 航行中に火災が発生し、救命いかだで3日間漂流していたところを救助された第8光洋丸の阿波連宗光船長(58)=那覇市首里石嶺町=ら4人を乗せた第11管区海上保安本部(那覇)の巡視船が7日午前、同市の米軍那覇港湾施設(那覇軍港)に入港した。阿波連船長とインドネシア人乗組員3人は出迎えた家族や関係者と無事を喜び合った。

 阿波連船長によると、漂流していた3日間、救命いかだに備えられていた水やチョコレートを少しずつ分け合った。顔にやけどのあとが残る阿波連船長は「とにかく今は手当てをして、ぐっすり眠りたい」と疲れ切った様子で話した。

太平洋で漁船の4人救助 火災発生、いかだで漂流 04/06/05(共同通信)

 6日午後2時40分すぎ、沖縄県・南大東島の東北東約60キロの太平洋で、漁船が漂流中の救命いかだを発見、乗っていた4人を救助した。第11管区海上保安本部(那覇)は、3日午前から連絡を絶っていた沖縄県近海鮪漁協(那覇市)所属「第8光洋丸」(17・32トン)の阿波連宗光船長(58)とインドネシア人乗組員3人と確認した。

 同本部によると、丸3日間漂流していたが、4人とも目立ったけがもなく元気だという。

 調べによると3日明け方、帰港するため沖縄本島に向けて航行中に火災が発生。阿波連船長ら乗組員4人全員が救命いかだで脱出したという。

 4人は巡視船に移り、7日に那覇市に戻る予定。同本部は船長らから事情を聴き、火災の原因を調べる。

カボタージュとは、海運の場合、国内輸送を自国運送業者へ留保する考えで、内航運送の許可基準、 船舶法等によって、日本籍船舶でない船が日本の港間の運送を行うことはできない制度である。 航空の場合、外国機に対して自国内地点間の商業運送を禁止して、 自国の国内航空会社を保護する為の規制を言う。原則として、外国航空会社は、 他国の国内区間のみの運送は禁止されている。 日本だけでなく世界の主要国において、他国籍の輸送手段による国内輸送を認めないことが 慣行となっている。

カボタージュ制度の緩和されれば、内航海運は壊滅するであろう。日本の海運会社が外航船を 所有する場合、一般に船舶の国籍は日本籍ではない。最近では、日本籍を増やす一貫として、 外国人を使っても良いことになっている。カボタージュ制度の廃止又は緩和をすれば、 内航海運は壊滅するだろう。これは、全日本船舶職員協会が心配するような要素があるからである。 それと、現在、日本に入港してきている外国籍のサブスタンダード船の多くは、元日本籍船で ある。内航船として日本のみを運航することを条件にSOLAS(海上人命安全条約)の適用が 免除されて建造された船舶である。これらが一気に日本の市場に入り込むと思われる。 日本国内しか運航できないように建造されているが、外国籍に船舶の国籍を変えると、 日本籍のままでは国際航海するのが不可能、又は、莫大な改造費が掛かる場合でも、 運航できるようになるのである。これらの船舶が建造された時に検査をおこなった国土交通省 (元運輸省)が外国船舶監督官として、外国船舶に立ち入り検査をおこなっているが、 問題を指摘しきれていないのが現実である。このような現実で、カボタージュ制度を廃止すれば これらのサブスタンダード船(整備不良船、又は、欠陥船)に安い労働力の外国船員が 乗船して、適切な競争を呼びかける前に、内航海運は壊滅するだろう。

船員としての教育が不十分な船員により操船される外国船が今以上に増えて、事故も多発するだろう。 日本のPSCがサブスタンダード船を簡単に許す限り、規則を満足している船舶と教育を十分に 受けた外国船員よる安全で、安い輸送は無理であろう。日本に入港しているサブスタンダード船と 呼ばれる船舶を調べてみると良い。でたらめの船がたくさんある。日本で運航していた時よりも 低い乾舷。それにも関わらず、指摘を受けていない船舶が多い。救助艇(レスキューボート)の 代わりに日本の伝馬船(和船)を積んだままの船も多くある。また、日本は 沿海区域限定近海区域でも、 国際と非国際の違いがあるが、間違いを起こすような定義なので、外国船が沿海と言って、内航船の ままの装備で日本に入港してくる。沿海(非国際)の船が韓国に行けるようにするか、国際と非国際の 沿海と近海とはっきりと定義を示すべきであろう。

下記のカボタージュの資料を参考にしてほしい。 カボタージュ制度見直し問題

内航海運の現状と課題

こんなことを書いていると、全日本船舶職員協会のサイドについていると思われるかも知れないが、 そんなことはない。こんなになるまで問題を放置してきた内航海運業界も問題がある。あまりに長い間、 規制に守られてきすぎたと思う。また、物流の改善を怠ってきた原因でもある。外国では、 頻繁に新しい試みを行なって来た。日本は、造船所任せで、荷物を多く積める事だけに固執 してきたように思える。 古い体質にこだわり、変化を嫌い、自由な発想や試みの芽を摘んできたように思う。手遅れな ように思うが、変化を拒むだけでなく、助成金だけに頼ることなく、がんばってもらいたい。

造船所と一緒になって、ごまかすことをやめて、規則を守ることも心がけるべきであろう。 そうでないと外国船の違反やごまかしを批判できないであろう。一部の違反方法は、日本から 外国に伝わったように思える。エンジン馬力にしても、日本の国籍証書の馬力で、海技免状や 最低安全船員の数が決まっている。しかし、本当のエンジン馬力は、それ以上なのである。 トン数のごまかしもある。ある意味、事項自得なケースもある。 日本のスクラップ・ビルドのため、新しい船を建造するために、海外売買された船が外国船と なり日本に入港しているのである。最近では、借金が増えるので船を手放す船主が増えた。 運航を停止した船舶の管理も大変なので、安く外国人に売られるのである。その安い中古船が、 サブスタンダード船の状態で、日本に入港しているのである。そして儲けた船主が さらに日本から中古船を買い、多くの元日本籍内航船の外国船がやってきたり、儲けた船主を 知った人達が、同じ事をはじめている。まぐろ漁船のように取締りがたいへんな状況になって きていると感じる。

日本海事協会が船舶検査を国土交通省から委任されておこなうようになった状態で、 サブスタンダード船に対し厳しい検査をおこなえる十分な知識と経験を持つPSCの数を そろえることは難しいのでないかと思う。質が伴わない場合、PSCの数だけの増強は、 数に対する効果は薄いと思える。

さまざまな現状や問題を理解し、日本の海運の体質改善、サブスタンダード船の撲滅、 検査をごまかそうとする造船所の体質改善にがんばってもらいたい。

関連記事のリンク集

海を旅し、船上で余暇を楽しもう〜わが国のクルーズ振興策を考える〜 SOFのHPより

経済協力開発機構

<入港禁止>繰り返しPSC指摘受けた船舶 国交省検討

北朝鮮船の加入は2・8% 船主保険で国交省が調査

稚内港に入港するロシア船の8割が船主責任保険未加入

国交省、船舶保険義務化提案へ

国土交通省のHPからです。船ができるまでを簡単に説明しています。船について よくわからない人は、参考にしてください。

不正はいろいろな組織で存在する!

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