SSOLASの安全・救命設備

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SOLASの安全・救命設備について説明します。

SOLASとは、1974年海上人命安全条約のことです。知っている人達は、SOLASで 通じます。SOLASは、安全の向上のため、規則の改正が行われています。 これにより、建造年月日が新しいほど、要求される規則が厳しくなるのです。 船舶を改造したり、設備の代替でなく新しく設備を備えるときには、その時点で 適用されているSOLAS要求を満足することが要求されます。

日本籍内航船を購入して、国際航海に従事するのであれば、新たに装備を追加しなければ ならない。この時の追加する装備は、装備する時に適用されているSOLASを満足する ものでなければならない。船が古いから、改正前のSOLASのみを満足する中古品は 取り付けられない。

改善命令又は、出港停止を受けた船舶の不備で、「Rescue Boat」とか「Boat Davit」 と書かれていることがあります。これは、一般的に、「Rescue Boat」や「Boat Davit」 がSOLASの要求を満足していない、または、これらが設備されていないことを意味します。 SOLASには、要求される基準を書いてありますが、説明しても難しいと思いますので、 写真や資料を使って説明します。

「Rescue Boat」は、日本語で、救助艇。「Boat Davit」は、ボート・ダビットと呼ばれます。 これらに対して、SOLASの規則を満足して製造されていれば、合格している証拠として 証書が発行されます。これには、SOLASの何年改正の規則を満足していることを書いてあります。 これを提示できない救助艇やダビットは、正規の物ではないと思われます。

日本の内航船にはSOLAS要求を満足する救助艇やダビットを設備する必要はありません。そこで、 値段の安い一般的に伝馬船と呼ばれるボート(メーカーのカタログには和船と記載されている) とダビットを付けている場合が多いのです。これらの内航船で国際航海をすると、設備の 問題が発生します。それが、不備(問題)として指摘されるのです。国際総トン数500トン以上の 船舶には、救命艇(Life boat)が要求されます。 長さが85m未満の貨物船(油やガスタンカーを除く)には、救命艇の代わりに、救助艇を 設備することが許されています。写真で、救助艇と伝馬船(和船)の違いを見てみましょう。

Rescue Boat(救助艇)

伝馬船(和船)

Rescue Boat(救助艇)           天馬船(和船)     

救助艇を真似た伝馬船(和船)     

救助艇と天馬船の写真を見比べれば、違いがわかると思います。いくらオレンジ色に 船を塗って反射材を貼り付けても、素人でない限り違いがわかります。

簡単なダビットの違いの見分け方は、ボートに人が乗った位置から、一人でボートを 降ろせることができるかです。これができなければ、間違いなくSOLASを満足した ダビットでないことがわかります。一般的には、伝馬船のダビットにはそのような装置 は付いていません。(ただし、リモコンがついている場合もあります。) また、ボートを下ろす速度やダビットの強度がSOLASの要求を満足していません。 ダビットがSOLAS承認タイプであれば必ず証書がありますから、確認することも出来ます。 しかし、伝馬船を搭載している外国船が日本に入港しています。指摘されると、作業船と 言っているようです。総トン数が500トン未満であっても国際航海を行う船舶で作業船を 認めている国は知っている限りありません。海岸線から20海里以内を航行する場合は、 国際航海でもSOLASの安全設備を免除することができますが、現実的でないでしょう。

海上人命安全条約

第III章 救命設備の定義される「すべての船舶とは」とは、「1998年7月1日前又は同日以後 に建造された船舶をいう。「すべての旅客船」及び「すべての貨物船」というときは、 この趣旨に従って解釈する。」となっている。

第26規則 ロールオン・ロールオフ旅客船に対する追加要件